樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ワシを救ったシギ

2017年09月07日 | 野鳥
8月30日、仙台のKoboパーク宮城で行われた楽天-西武の試合中に、鳥の群れが飛び回ってゲームが中断されるという珍事が起きました。ニュースの映像を見たときは「ハマシギかな」と思いましたが、日本野鳥の会宮城支部の会員が映像を確認したところアカエリヒレアシシギだったそうです。



3年前の「野球と野鳥(日本編)」という記事でご紹介しましたが、アカエリヒレアシシギの群れによるゲームの中断は過去にも3回ありました。
そのアカエリヒレアシシギが、近くの干拓地にも現れました。ただし、群れではなく1羽単独。9月1日、例によってシギチ観察のために干拓地をウロついたものの鳥影がなく、帰るつもりでたまたま立ち寄った休耕田にいました。思いがけない出会いで、一人でじっくり観察できました。



仙台の球場で飛び回った後、こちらに1羽だけ迷い込んできたのかな? 今の時期は冬羽なので名前のように襟は赤くないですが、この個体は少し赤味が残っています。
楽天-西武の試合は8回表終了後に降雨と鳥の群れで約1時間中断し、再開後に楽天が4点差をはね返して同点としたところで再び雨が降ったために、コールドゲームとなって引き分けました。負けていたゴールデンイーグルスをアカエリヒレアシシギが同点にして救ったわけです。

※大リーグにも、打球がカモメの群れに当たってタイムリーヒットになり、サヨナラ勝ちしたというゲームがあります。その記事「野球と野鳥(大リーグ編)」はこちら。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2017-09-08 11:23:44
こんにちわ
やはりアカエリヒレアシシギでしたか。
このニュースを見てそうではないかと思ってネットサーフィンしたのですがすぐに正解が見つからず、中断してそのままになっていました。
だから詳しく記事でお知らせくださってありがとうございます。

なぜやはりと思ったかというと、こっちで知人に聞いた話、アカエリヒレアシシギは野球の照明によく寄りつくらしく、それはプロではなく草野球でも照明施設があれば来るそうで、ある時アカエリヒレアシシギを見たその知人が町役場にすぐに電話して野球の照明を止めてくれとお願いした、ということが頭にあったからです。
でも照明は止められなかったそうです(そうですよねお金払って利用する人がいるのだから)。

アカエリヒレアシシギは道東で8月に一度だけ見たことがありますが内陸の道の脇でした。
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そうですか (fagus06)
2017-09-10 07:51:30
草野球の照明にも寄りつくんですね。面白い話をありがとうございました。
9月2日にここで探鳥会を開催したのですが、ほかのシギチはあまり観察できなかったのですが、このアカエリヒレアシシギをみなさんに見ていただけたので、何とか満足していただけました。
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