かなり前に書きましたが、私の小学校の校庭にはポプラが植えてあって、校歌にも「♪~ポプラ並木の 五輪が丘に 鐘が響くよ 楽しいな~」と歌われていました。その後に卒業した中学や高校、大学の校歌には木は登場しません。
宇治植物公園のポプラ並木
先日読んだ本に、甲子園によく登場する高知商業高校の校歌には「レバノン杉」が歌われていると書いてありました。レバノン杉はピラミッドや宮殿の建築、船などに使われた有用材ですが、「日本の学校の校歌になぜ中近東の木が?」と不思議に思って調べてみると、2番が以下のような歌詞でした。
♪~天にそびゆる喬木を レバノン山の杜に伐り
舟を造りて乗り出でし フェニキア人のそれのごと
商業高校なので、商業民族として知られるフェニキア人を歌ったのではないかと言われています。私の小学校の校歌のチマチマした歌詞に比べて、何と壮大な世界観でしょう(笑)。
阪神タイガースの藤川球児もこの歌を歌いながら成長したわけです。この歌詞に因んで、校庭にはレバノン杉が植えてあるそうです。
新宿御苑のレバノン杉の林
レバノン杉が見られる場所は日本には数ヶ所しかありません。上の新宿御苑のレバノン杉は、仕事で東京に出張した際にどうしても見たくて寄り道したときのもの。
ちなみに、日産のカルロス・ゴーンさんはレバノン人だそうです。私世代の人には懐かしい歌手・ポール・アンカも。そう言われれば、顔立ちが欧米系民族とは違いますね。
レバノン杉の葉
以前ご紹介しましたが、京都大学ではクスノキがシンボルになっていて、ロゴマークにも描かれていますし、校歌にはクスノキが歌われています。
♪~緑吹く 楠の葉風に 時の鐘 つぎて響けば
京大の時計台前にあるクスノキ
校歌を調べていて意外なことが分かりました。東京大学には校歌がないそうです。東大だけでなく、旧帝国大学のうち校歌があるのは京都大学と北海道大学だけで、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学にもないそうです。
母校じゃないのでどうでもいいけど、知らなかったなあ~。
記事を見て自分の出た東京の小学校の校歌を思い出してみましたが、
恥ずかしいことに半分忘れていて2コーラス目はまったく思い出せない・・・
中学校も高校も忘れてしまっていることに気づいて愕然としました。
だからあるかないかが分からなくて残念・・・
小学校には大きなビワの木があったことは覚えています。
北大は卒業校じゃないので校歌は知らないですが、
きっとエルムが出てくるのではないかと思います。
fagusさんの小学校の校歌にポプラが出てくるのは面白いですね。
ポプラ並木に五輪の丘って、札幌みたいだなと思いました(笑)。
レバノン杉は見てみたいです。
五輪ケ丘ってスゴイ名前でしょう? 確かに周囲より盛り上がっていましたが、単なる校庭です(笑)。
もう50年ほど前なのに、いまでもメロディを覚えているのは不思議です。
校歌って大抵は明るくて大らかな長調ですが、バラード調?の校歌というのも珍しいですね。聞いてみたいです(笑)。
♪山峡(やまかい)の柏(かしわ)の古木若葉して、大気の中にそそり立つ・・・と言う歌詞でした
校門の横に大きな柏の木が立っていたことにちなんだものです。メロディも良かったので良く覚えています。
ネットで調べたところどれもありました。
便利な世の中になったものですね(笑)。
それはともかく、小学校は東京でしたが、
「上野のもり」とあるけど具体的な木の名前はありませんでした。
中学高校は札幌で今のうちの近くにありますが、
中学には「楊柳けぶる」という歌詞がありました。
でもそれは音としてしか当時は認識していなくて、
意味は分からなかったと思います(どの道忘れてましたが・・・)
高校には樹木はなかったです。
しかし中学高校どちらにも「藻岩」という札幌では親しまれている
山の名前がありました。
調べてみるものですね。
私もすっきりしました、ありがとうございます!
妻の高校のシンボルマークも三つ柏だったそうです。ヨーロッパでは柏は知識とか学問のシンボルだったというようなことを本で読んだ記憶があります。
そういう由来があるのかも知れませんね。
柏は私も好きな樹で、庭に1本植えています。
私の小学校はホームページはありましたが、校歌は掲載されていませんでした。でも覚えていました。
中学校のはメロディが記憶にありません。高校のもうろ覚えです。
記憶に残るメロディというのはどういう仕組みなんでしょうね。
50年前に歌った校歌がいまだに頭に残っているのが不思議です。
出身高校の校歌を作曲したのは芥川也寸志氏であることは覚えていましたが、出身中学の校歌の作詞者が大正・昭和期の歌人 吉井勇氏であることを調べてみて知りました。調べるきっかけを頂いきました。ありがとうございました。
ある大学院生が調べたところによると京都市内の小学校の校歌には学校が京都の東に位置すると比叡山や鴨川が、西に位置すると愛宕山や桂川が登場するということです。
私の出身校は東なので当に「比叡山」が登場します。因みに出身中学も冒頭に「比叡山」が登場します。
話題の木の名前ですが、scopsさんの近所の小学校(御所南小学校)には「大銀杏」が登場します。
京都のコミュニティーFM(京都三条ラジオカフェ)では「校歌の時間」という番組を放送していてポッドキャストもあり、いくつもの校歌を聞くことができました。(「大銀杏」もここで聞きました)
いろいろ情報をありがとうございます。比叡山と鴨川、愛宕山と桂川、納得ですね。
私の故郷は丹後ですが、大江山と野田川が登場します。と言っても、ほとんどの人は知らないでしょうけど(笑)。
校歌の詩を作る際、どうしても風景として山と川が作詞者のイメージに出てくるんでしょう。おもしろいデータです。
ラジオで校歌を流すというのも、ひとつのコンテンツになり得るわけですね。