木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

摺り

2012-05-26 22:56:08 | 
#600の耐水ペーパーでの水研ぎが完了すると、いよいよ摺り(拭き)に入ります。
この段階で導管は漆でほぼ完全に埋められています。


生漆を塗りしばらく吸い込ませた後綿布で拭き(この作業を摺りとも言います)乾かします。
初めは漆を残さないくらいしっかり拭ききります。
これを数回繰り返すことによりり、漆で固められたきめ細かい地肌ができます。


この後、自分の求める艶になるまで更に摺り重ねていきます。
艶が出てくることにより、色も明るくなってきます。
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研ぎ

2012-05-24 22:21:40 | 
といっても刃物ではありません。


十角箱の#400の耐水ペーパーでの水研ぎです。
身の外側の研ぎ。



蓋の内側は刳ってあるので、当て木(アクリル)にもわずかな丸みを付けています。
ここも杢が少し荒いので、ゴムを使うときれいな曲面になりません。



蓋の甲盛りの曲線をきれいに仕上げるためには、研ぎの方向や手を動かす速さにも大切な要素です。
漆塗り教室で、岩淵先生から下地や塗りの研ぎを教えていただいてから、研ぎの方法や考え方が変わりました。
そして、研ぎ自体がおもしろくなりました。もちろん大きなものの研ぎは大変さの方が上ですが・・・。



この400番での研ぎで作品の形がほぼ決定されると言ってもよいと思います。
従って、蓋の外側のような3面が集まる角や稜線は、少し研いでは拭いて、状態を確認しつつ整えます。



水分がかわいたらまた生漆を塗り、漆風呂で乾かします。




こちらは水差しの蓋の上塗り。
塗った直後の呂色漆の黒は何とも言えない深みがありますね。






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欅十角小箱 拭漆

2012-05-22 21:20:14 | 木工
欅十角箱の拭漆の作業にかかりました。


まずは耐水ペーパー#240で水研ぎ。
当て木を工夫しながら隅までしっかり研ぎます。



蓋の甲盛り部分を研ぐのも、初めは硬い平らな当て木を使います。
やわらかいゴムを使うと、木目によって凹凸ができてしまいます。



水分が乾いたら、また生漆を塗り、しばらく吸い込ませた後ヘラで余分な漆を取り、室で乾かします。



ろくろで挽いた盃の木地固めもついでにしました。

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金環日食

2012-05-21 22:47:28 | その他
今日は金環日食。テレビもこの話題で持ちきり。
天気がもう一つの予想で、あまり期待はしていなかったのですが・・・
見えました! 撮りました!

デジカメと望遠レンズ、三脚を持ち出し、2階の部屋にセット。
ちなみに、レンズは、200mmに×2エクステンダーを付けて400mm。
センサーサイズがAPS−Cなので×1.6 つまり、640mmの望遠に自作フィルターを付けて撮影。
ただ、レリーズが見つからず、シャッターを手で押さなければならないので、わずかなブレが・・・。


ライブビューに切り替え太陽の方向に向けると、すでに日食は始まっていました。



食はどんどんすすみ、









7時30分。輪がつながりました。



はじめて見る金環日食。



あっという間に輪は切れ、金環日食が終わりました。この間1分ほどだったでしょうか。
シャッターを押したり、フィルターでのぞいて肉眼で見たり・・・あっという間の1分間でした。



次第に大きくなっていく太陽。2つの円が作り出す形が美しい。



やがて太陽は元の形に戻っていきました。
日食と言えば、小学校の時に学校で部分日食を見て、とても感動したことを思い出します。
1958年八丈島で見られた金環日食の時のことだと思います。

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欅拭漆十角小箱その後

2012-05-17 21:23:17 | 木工
欅の十角箱。麦漆が作業の耐えられる程度には乾いたと思われるので、次の作業にかかりました。


まずは、天板の甲盛り
台に吸着し、接合部に負荷を掛けないようにして鉋で削ります。
こうすると、部材がしっかり肯定されるので大変作業がしやすくなります。



身の側板もわずか胴張りに削りました。外側の仕上げの鉋掛けが済んだ後、黒柿の覆輪を貼りました。



木地が完成。
向こうに見えるのは、ろくろで挽いた盃の木地。注文をいただき、ろくろ(木工旋盤)に挑戦中です。
後日UPさせていただきます。



生漆で捨て摺り。胴刷り刷毛でしっかり摺り込んだ後、余分な漆をヘラでとります。



特に隅は漆が残らないよう、ヘラでしっかり取っておきます。



たっぷり吸わせ、捨て摺りが完了。漆風呂で乾かします。



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いーポート世屋 アンサンブルの夕べ

2012-05-15 21:22:29 | その他
恒例のいーポート世屋コンサートに妻と行って来ました。


今回はキョウトシモメンバーによる 〜フランス紀行〜 アンサンブルの夕べ です。
キョウトシモ・・というのは、京都ゆかりの吉岡アカリ(フルート)、フロラ・シャレール(オーボエ)、藤森亮一(チェロ)、吉田秀(コントラバス)、小林玲子(ピアノ)、加藤ユミコ(作曲)からなる京都最強のアンサンブル(いーポート音楽会パンフより)
その豪華なメンバーによる この上なく美しい音色とハーモニーにしばしひたり、まさに至福のひとときをすごすことができました。


コンサートの後は、地元世屋の山菜をふんだんに使った里山ビュッフェの夕食。フリードリンク付きです。

演奏者と一緒に食卓を囲むのもここ独特のスタイルです。



参加者同士も次第にうち解け合って、話がはずみました。



会場の様子。180度パノラマ写真です。
楽しい語らいは遅くまで続きました。


翌日も良い天気。

木々の向こうには宮津湾から若狭湾が一望。間に見えるのは黒崎でしょうか。



しおぎり荘の周りの森の木々は新緑に輝いていました。



昼は、地元K氏の指導による、そば打ちに挑戦。
地元産のそば粉100%の10割そばです。
そば打ちのコツなど、詳しく教えていただきました。



まずまずのでき? 味は抜群でした。



ささやかな贅沢の時間を堪能し、世屋高原を後にしました。
支配人さん、皆さん、お世話になりありがとうございました。

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欅十角小箱 組み立て

2012-05-12 00:09:21 | 木工
十角小箱、蓋の仕口。

天板の木口、木端に小穴を突き、枠板をはめ込みます。枠板の接合部には雇い核を入れます。
天板には甲盛りをする余裕をみています。


刻みが完了したので組み立てました。

まず身から。糊は麦漆を使いました。
底板は板が縮む事も考慮し、先に一度摺りをしておきました。
接合部を押さえるのにセロハンテープと太い輪ゴムを使います。


続いて蓋。

接合部に麦漆を塗り、しばらく置きます。十分漆を吸わせてからもう一度薄く塗って組みます。



やはり、セロテープと輪ゴムで押さえます。



蓋をかぶせて合口の具合を見ます。半良いようです。どの向きにも蓋が嵌まるようにしなければなりません。
蓋を取って風呂で乾かします。



麦漆は完全に乾き、強度が出るまでに時間がかかります。
そこで、麦漆で貼ったテストピースを作り、これで乾き具合と強度を確認することにしました。

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日本伝統工芸近畿展

2012-05-10 21:21:18 | 作品展
第41回日本伝統工芸近畿展の京都展が開かれます。





チラシに書いてありますように、5月23日(水)〜28日(月)京都高島屋7階グランドホールです。
小生も「黄蘗十角飾箱」を出品しております。
なお、昨年より京都展は有料となりました。メールまたはこのブログ左下の「メッセージ」にてお知らせいただければ招待券をお送りいたします。
ご高覧いただけましたら幸いです。


制作中の水差しの蓋

やっと下地ができました。



取っ手を嵌めてみるとこんな感じになります。
これから塗りにかかります。下塗り、中塗り、上塗り、そして呂色磨き・・・完成までにはもう少しかかります。



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欅拭漆十角小箱

2012-05-09 21:55:10 | 木工
小品展に出品するための十角小箱の制作に取りかかりました。


材は欅。玉杢の少し入った板を使ってみました。身と蓋の側板用の材。



側板を角度を合わせて切り、雇い核の小穴を突きます。下の板は蓋の天板と身の底板。
向こうに見える白柿は、左久作さん作です。
先日の二人展にお見えの時にいただいてしまいました。左さんありがとうございました。



身の側板に、底板を嵌める小穴を作理り、野籠を段欠きします。



底板を嵌め、雇い核をいれて調子を見ます。良いようですね。
次は蓋の加工です。


突然ですが、今日の弁当。

先日、半農おぢさんに送っていただいた、ハムとベーコン。
ハムはそのまま。これが一番おいしいいただき方です。
口に入れるとハーブの利いた燻製の香りが口いっぱいに広がり、しばらくすると肉のおいしさに代わっていきます。
まさに絶品!!
ベーコンは炒め物に。ベーコンのうまみが筍やピーマンをほど良く包み、これまた絶品。
半農おぢさんに感謝!感謝!です。
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日野祭り

2012-05-05 23:08:03 | その他
一昨日は妻の実家の日野祭りに行って来ました。
結婚以来ですからかれこれ30年程前からほぼ毎年訪れていますが、あまり変化を感じません。


山は当然ですが、祭りの雰囲気もあまり変わっていません。
もちろん祭りの担い手は一世代変わっているのですが・・・。


神輿は今も若者に担がれて街を巡行しています。
担ぎ手も30年前には生まれていなかった人が中心になっていますが。



三基ある神輿を担ぐのは、神輿を持つ町内の若者。
担ぎ手不足で車に乗せて移動という神輿が増えている中で、この日の祭りでは各町内の若者によって担がれているのです。



日野町は人口約2万3千人足らず。
その町の中心部の各町内で合計16基の曳き山と3基の神輿を有しているのですから、昔の日野商人の財力には驚きます。
そしてその祭りの伝統が今も守られているのは素晴らしいことですね。
しかも、祭りをになう若者がたくさんいるというのもうれしいことです。
もちろん他に出ていて、祭のために里帰りしている人もいるのでしょうが・・・。



お稚児さんの役も子ども達がしっかり受け継いでいます。一日ご苦労様でした。



歴史ある行列を眺めながら、この伝統をいつまでも守る事ができる、豊かな街であって欲しいという思いを強くしました。


仕事は、

炬燵件座卓の部材の捨て摺りをしました。しっかり漆を吸い込ませ、余分な漆をヘラで取って、漆風呂で乾かします。
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