ビワの花です。今ごろ開花し、来年の6月に実が成ります。
この写真もそうですが、私の近所にはビワを庭に植えている家がたくさんあります。ところが、地方によって絶対に庭木に使わないところもあるようです。
「庭にビワがあると身内に死人が出る」「屋敷内にビワがあると病人が絶えない」「ビワは植えた人の死を待って開花結実する」など不吉な言い伝えが残っているからです。まるで死神扱いですね。
(ビワの葉は大きな楕円形で葉脈が明確)
その一方で、例えば静岡県のように、悪疫を予防するとか魔除けになると言って積極的に庭に植える地方もあります。実際、漢方では湿布薬としてビワの葉を使い、「大きな薬効がある王様の樹」という意味で大薬王樹(だいやくおうじゅ)と呼ぶそうです。地方によってまったく正反対の意味があるのは興味深いですね。
アメリカではJapanese Plum(スモモ)とかJapanese Medlar(カリン)と表記しますが、ビワは日本自生説と中国原産説があってはっきりしません。学術的にはバラ科ビワ属の樹です。
以前、棺桶の材として木の話を書きましたが、このビワや墓標のイヌエンジュなど、死と木の関係もいろいろあるようです。
キリストが架けられた十字架の木の種類についてもいろいろ言い伝えがあるようです。
いずれまた掲載します。
私が卒業した小学校、東京ですが、の構内にビワの木が
あったんですが、ついぞ最後まで実を食べることができませんでした。
今なら子どもが言えば先生も積極的に考えてくれそうですが、
昔はそんな雰囲気じゃなかったですからね・・・
樹木に関する言い伝えも興味深いですね。
ちなみにアイヌは人が死ぬとイヌエンジュで墓標を作って墓に立てたと
本で読みました。
細い枝が音を立てるからという理由も面白いですね。
ミズキはこけしによく使われますし、オニグルミも家具や建材によく使われます。材としては利用するけれど、庭に植えるのは嫌う、ということですか。
おもしろい話をありがとうございました。
カシよりも堅いんでしょうか。
発芽しやすいから、このあたりでも庭木になっているビワが多いのかも知れませんね。
それから人によって違いますが「ミズキ」も良くないという人があります、冬になって葉我落ちて風が吹くとミズキの細い枝が「ヒューヒュー」となって気味が悪いのだそうです。
でもミズキは水を多く含んでいるので火の用心に良いと聞いたこともあります。