昔の日本家屋には厠(かわや=トイレ)の横に石で造った手水鉢が置いてありました。そして、何故かその傍らにはナンテンが植えてあります。
「難を転ずる」という語呂合わせから玄関や鬼門に植えられることが多いナンテンですが、手水鉢の横に植えるのも、「難転→不浄を清める」といったような意味づけをしてのことでしょう。
その一方、「ナンテンの殺菌作用を利用したのではないか」という実用説もあります。ナンテンの葉を赤飯に乗せるのはチアン水素という解毒成分があるからだそうですし、赤い実に含まれているアルカロイドは喉飴やうがい薬に使われます。
そうしたナンテンの殺菌成分が雨水とともに手水鉢に溜まって、手洗い時に消毒効果を発揮するというのです。
(京都の観光スポット、詩仙堂の手水鉢。横にはナンテンが)
また、伝統的な造園の世界には、同じような理由から手水鉢の横にはウメを植えるという定石があるそうです。ウメにも殺菌効果があると考えられていて、手水鉢の上に枝がかかるように植えれば、雨がウメの葉を伝わって消毒効果のある水になるというもの。この園芸手法を「袖ケ香(そでがか)」と呼ぶそうです。
科学的に検証されたわけではないですが、「なるほど!」と納得してしまう話ですね。
「難を転ずる」という語呂合わせから玄関や鬼門に植えられることが多いナンテンですが、手水鉢の横に植えるのも、「難転→不浄を清める」といったような意味づけをしてのことでしょう。
その一方、「ナンテンの殺菌作用を利用したのではないか」という実用説もあります。ナンテンの葉を赤飯に乗せるのはチアン水素という解毒成分があるからだそうですし、赤い実に含まれているアルカロイドは喉飴やうがい薬に使われます。
そうしたナンテンの殺菌成分が雨水とともに手水鉢に溜まって、手洗い時に消毒効果を発揮するというのです。
(京都の観光スポット、詩仙堂の手水鉢。横にはナンテンが)
また、伝統的な造園の世界には、同じような理由から手水鉢の横にはウメを植えるという定石があるそうです。ウメにも殺菌効果があると考えられていて、手水鉢の上に枝がかかるように植えれば、雨がウメの葉を伝わって消毒効果のある水になるというもの。この園芸手法を「袖ケ香(そでがか)」と呼ぶそうです。
科学的に検証されたわけではないですが、「なるほど!」と納得してしまう話ですね。
センリョウでは殺菌効果はないでしょうね(笑)。
センリョウなら、殺菌効果はないかも知れませんが、蓄財効果はあるんじゃないですか(笑)。
いつごろから手水鉢にナンテンが植えられるようになったかは分かりませんが、ウメの話は庭造りが盛んだった室町時代ではないでしょうか。