樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

猫にマタタビ

2008年07月18日 | 木と鳥・動物
1ヶ月ほど前から野山で葉っぱが白くなったツル性の植物が目立っています。マタタビです。
下の写真のように、葉が半分だけ白くなります。不思議ですね~。図鑑には、マタタビの花は小さくて目立たないので、花の季節に虫を呼び寄せるために葉を白くするのではないか、と書いてありますが確定的な理由は分かっていないようです。

       
                    (マタタビの葉)

昔、旅人がその実を食べると元気が回復してまた旅に出られるようになるところからマタタビと名づけられたという説がありますが、どうなんでしょう?
そのマタタビの実というのは、分かりやすく言うとキーウィです。日本ではサルナシの実が有名ですが、キーウィもサルナシも同じマタタビ科マタタビ属。私はキーウィしか食べたことないですが、サルナシ(地方によってはコクワ)はキーウィに似た味で、マタタビは辛いそうです。

       
                   (サルナシの花)

語源は嘘っぽいですが、昔から言われている「猫にマタタビ」は本当で、猫にマタタビの葉を与えると酔ったようになるそうです。猫を飼っておられる方はご存知でしょうが、元気がない時に与えるマタタビ入りの餌も売っています。
葉が半分だけ白くなる植物がもう一つあります。草本は私の守備範囲ではないですが、ハンゲショウも同じく今の時期に葉が白くなります。マタタビの花は小さいですが、ハンゲショウの花は小さくないので虫を招くという意味はなさそうです。

       
                  (ハンゲショウの葉)

ハンゲショウは「半化粧」と思っていましたが「半夏生」なんですね。夏至から11日目、7月2日頃のことで、この頃に花を咲かせるのが由来だそうです。マタタビの名の由来とは逆に、こちらは信憑性があります。
コメント (2)
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