ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ショスタコーヴィチ交響曲全集

2004-10-13 14:11:44 | CD/DVD
ちょっと前にリリースされていたものだが、何となく紹介しようと…(笑)
知ってる人は知ってる名演奏がここに集結。
といっても、全部コンドラシン/モスクワ・フィルなんだけど。
全10枚組で、8,000円ぐらいだったかな。
マスターテープは、オリジナルのメロディヤのものを使用している。
(一般表記では「メロディア」だが、原綴からすると「メロディヤ」が正しい)
それを用いて、お隣の韓国のレーベル「アウロス・ミュージック」からリリースされたのがこれだ。

ただし、音質のことを問わないで欲しい。
だって60年代から70年代前半の録音ですよ !
それに音源がメロディヤだし(笑)
でもね、さすがは名指揮者コンドラシンであーる。
それに、いまはなき「ソ連の音」がするし(爆笑)

「ソ連の音」って何かって?
いや、実際にソ連が泣いているわけじゃないんですわ。
ソ連時代のオーケストラってね、独特な響きをもっていたわけですよ。

たとえば、金管楽器。
もうね、彼らは粗悪な金属で作られたとしか思えない楽器を使ってる。
だから、フツーの奏者じゃ、聴くに堪えない音しか出せない。

ところが、ソ連の金管楽器奏者たちは、みんなスーパーマン。
異常なほどの肺活量で、ショボイ楽器を「名器」にしてしまうのだ(笑)
息を吹き込む楽器、たとえばトランペットの場合、ショボイ楽器だと強く吹くと音が割れる。
それだと、そりゃもう「いやーな音」。
うん、まるで騒音だな。

だけどスーパーマンはここからが違う。
その割れた音にかぶせるがごとく、さらに息を吹き込むのだ。
そう、まるでターボチャージャーのタービンをフル稼働させるようなもの。(なんちう譬えぢゃ)
そーすると、あーら不思議。
スパーンっと突き抜けるような「ステキな音」になる(笑)

ソ連時代から聴いているロシア音楽ファンなら、みんなその魅力にハマるのさー。
こんな「ステキな音」は、欧米のオーケストラでは絶対に聴けなかったからね。
でも、ペレストロイカ以後のロシアのオケは、どれもスマートになっちゃった。
あの独特な音色も消えちまって、寂しい限りだねえ。
...( = =) トオイメ
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