ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

なぜマーラーなんだ?

2006-04-22 17:31:00 | 音楽あれこれ
「オペラ・プロジェクト」というシリーズを行なっている事務局から案内が来た。それによると本年7月下旬に全国4カ所で催しを行なうという。しかし疑問なのは演目がオペラでなくマーラーの《復活》ということ。

《復活》には確かに2人のソリストと合唱が登場するが、カテゴリーは言うまでもなく交響曲。オペラじゃない。なのにその作品を「オペラ・プロジェクト」のシリーズに入れる理由は何なのだろうか。同梱された概要にその説明はない。ますますもって不可解である。

個人的に予想するなら、たぶん今回の《復活》は「まだ」うまく行くと思う。「まだ」という但し書きを付けるのは次のような理由による。これまで数回この団体のオペラを観てきたが、いずれも主役はオケだった。本来メインであるはずの歌手たちはいわば「添え物」で、どんなに歌い手たちが頑張っても主役になれないという本末転倒な解釈。

歌手が「添え物」だなあと思うのは、彼らが歌っている時にもオケが大して音量を下げず彼らを引き立てようとしないことにある。序曲や間奏曲などでオケが大音量を出すのは良い。しかし歌手の声量なんてどう頑張ってもオケに勝てるワケがない。だから歌が始まったらオケの音量は当然下げる必要がある。そうでないと歌手の声はオケの音にかき消されてしまうからだ。こんなことはオペラ指揮者ならば常識中の常識のハズ。

でも、結局オケがメインになってしまう。やっぱり自分が目立ちたいのかなあ。その意味から今回の《復活》は「まだ」期待できると思ったわけだ。それにしても、やっぱりこの作品を「オペラ・プロジェクト」の中に組み込むのは無理があるんじゃないのかねえ。

あ、ファンのみなさん、これは別に誹謗でも中傷でもないからね。ワシが感じたままを書いただけなので、おかしなコメントは寄せないよーに(笑)
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