ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

風変わりな協奏曲

2005-08-10 17:42:44 | CD/DVD
協奏曲といえば、独奏楽器とオーケストラという楽器編成である。独奏楽器として一般に馴染み深いのはピアノとかヴァイオリンであろう。ところが、ここでご紹介するアルバムでは珍しい楽器が独奏楽器として大活躍している。

最初の作品はジャン・バック(b.1937)の《スチールパンと管弦楽のための協奏曲》(1994)。スチールパンというのは、いかにも今の季節にピッタリなエキゾチックな楽器である。それが独奏楽器として協奏曲のなかで使われるのだからなかなか面白い。それにしても上にリンクしたジャン・バック自身のサイトはなかなかオチャメだ。

次はモートン・グールド(1913-96)の《タップダンサーと管弦楽のための協奏曲》(1952)。うーん、タップダンサーは楽器じゃないけど、それを独奏楽器と考えたところがグールドの「ひらめき」というべきか。もっとも、音だけ聴いているとタップはただバタバタとうるさいだけなので、こういう作品はやはりライヴで鑑賞するに限るだろうな。

3番目の作品はアルゼンチン生まれの作曲家、グスタボ・レオーネ(b.1956)の《ハープ協奏曲》(1995)である。これはコンチェルタンテ・ディ・シカゴの委嘱によって書かれたもの。ハープを独奏楽器とする協奏曲は特に珍しいわけではない。なので、このアルバムのなかでは「かなりマトモ」なほうであろう。

極めつけは最後のベネズエラに生まれた作曲家リカルド・ロレンツォ(b.1961)の《マラカスと管弦楽のための協奏曲》(1999)。おいおい、独奏楽器がマラカスかいな…。ずいぶんとマラカス(笑かす)じゃねーか。で、その音楽はというとなかなかドラマチックなオーケストラの「伴奏」の合間を縫ってマラカスが「シャカ、シャカ…」。ムムム、一体なんだろうねえ。コメントしづらい作品ではある。助けてくれぇー。
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