ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

調理しないけど…綾里川ダム

2024-07-10 06:54:09 | 岩手(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は岩手県大船渡市三陸町綾里熊ノ入(おおふなとし さんりくちょう りょうり くまのいり)を流れる綾里川水系綾里川に築造された綾里川ダムを目指します。アクセスは県道9号を石浜漁港近くまで行き、その先の綾里川に架かる港橋の左岸側の道を進んでいくと目的地に到着します。

その道を進んでいくとダムが見えてくるので、ちょいと寄ってみましょう。

近くまで行って非常用洪水吐を見上げます。

近くには綾里川周辺案内図があります(これはダム横にも同じものがあります)。

ではダム横へ向かいます。来た道をそのまま登っていくと左岸のダム横に辿り着きます。そこには存在感のある綾里川ダム管理所があります。


近くには綾里川ダムの諸元が記された石碑があります。それによれば、当該ダムは高さ=43.0m、長さ=154.0mの重力式コンクリートダムだそうで。


管理所からダムを見るとこんな感じ。

左岸にはこんな像があります。なんでしょうね。

その下の説明によると、これは綾織姫の像で、彼女は綾羅(りょうら:刺繍の入った美しい布)を織ることが上手だったそうな。そして村中の女性たちに綾羅の織り方を教えたことで村では織物業が発達したという。綾里という地名の由来は綾織姫、つまり綾羅を織った姫にちなみ、「りょうおり」→「りょうり」に転じ、漢字も「綾里」となったようです。

その付近から見たダムの様子。

左岸から見たダム上。歩いてみましょう。

ダム本体の欄干には三陸町の木「杉」と花「椿」を象った二種類のモチーフが使われています。ちなみに三陸町とは1967年4月1日から2001年11月15日まで存在した気仙郡(けせんぐん)三陸町のことで、同日大船渡市に編入され消滅しています。


ダム上、中央から見た上流方向の景色。

一方、ダム下を覗き込み、

下流側の遠景を眺めます。

対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。

竣工は平成12年(2000年)10月。つまり三陸町が大船渡市に編入される前年ですね。だからモチーフは三陸町のままだったわけです。もし編入後に竣工していたらそのモチーフは「松」と「椿」(大船渡市の木と花)だったかもしれません。

右岸、上流側から見たダムの様子。

同、下流側から見るとこんな感じ。


国道45号を走っていると陸前高田から大船渡あたりの沿岸には津波対策としての堤防が作られています。もちろんそれは2011年に発生した東日本大震災後に作られたもので、その高さは12.5m(参考)。沿岸から海が見えないほどの高さです。
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