NHKスペシャル「ワーキング・プア III」を部分的に見ました。食事に入った店のTVで見たのですが、無職者の自立支援の釧路の取り組みが紹介されていました。内橋克人氏のインタビューの途中で店を出てしまったのですが、今回はビデオ予約していませんでした。
有償ボランティア>パート>正規雇用
というような段階を無業者の事情に応じて時間や労働の密度を段階増加していき、生活不足分を生活保護で支える方式でした。TVでは母子家庭の利用者の話が取り上げられていたようです。心の挫折や社会的不利な立場へと追い込まれた人たちのリターンマッチの制度として番組で取り上げていたようです。職が無い、働いても食えないというウォーキング・プアの問題啓発の番組でした。
内橋克人氏が語っていたのはイギリス型社会的企業(social company)の話でしたが、「社会的ニーズを仕事にする」という労働分野の選択を行い、労働に行政の資金投下を行うことで企業活動を立ち上げていくという形でした。ここには従来の行政外注を求める私企業との営利の質の区別などの、さまざまな枠組みが必要ですが、漠然と市民活動に経営手法を導入するというのではなく、「社会的課題の解決力を獲得するために経営手法を用いる」という部分が鍵かなと思っています。
釧路方式は一般の無業者には適応できても、障碍を抱える者には単純すぎ、問題を掬い切れません。ここをどうするかというところに、フォーラム懇談会や地域就労支援PJの独自の課題があるように思います。
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今日も私の担当している某青年から、中学生時代、「自分の好きなことば」という授業があり、好みは「夢と希望」だと教員が板書したとき、彼は大声で笑って教室からつまみ出されたという回想話がありました。なるほどやりそうだと納得してしまって、また彼に食いつかれました。
従来の教育者の「本来『夢と希望』は誰にも備わっていて、荒れた生活体験が、発現を阻害しているものなのだ」という先験的な立場を私はとりません。ひととの関わりの中にそれは生まれてくる、象徴的に言えば「発掘するもの」というかな、物事を見通すその彼方に価値が見えてくるもので、「生み出しつかみ出すもの」という立場です。生きていくうえの必要不可欠のような形に持ち出されると、それは、ただの抑圧でしかないと思います。
だから「教員は育ちがよすぎるのだ」という彼の父親の言葉(以前、彼とは別に会ったとき、勝手に一杯やっていて、その方が語った言葉です。)それに一脈通じる彼の発想は、これまた本質をはずしてしまうので、そのまま受け入れられません。この言説は社会秩序の管理に組み込まれた支配の発想であることを押さえるべきでしょう。
労働の価値を語るとき、それが「夢と希望」にすりかえられるのは、働くことが「ひととつながること、結びつき方」なのだということを見失って、個人の人格完成論に解体されてしまうことになります。「○○と一緒に生きるために働く」ということは、高邁な理想を見失った卑近な考え方でしょうか。職場の友人・家族・恋人・大切な人とともに生きるということです。それを地域社会や市民社会などと読み替え可能でしょうが、あなたが活きるということを薄めてしまうと、国家主義とか民族主義とかいう転倒が起きてしまいます。インクルージョンの活動の根底には、この共生の発想が流れています。
彼には、君の居場所(所属し生きていく人のつながり)が作れるといいねえと語り、知との出会いがもっと彼の息吹に満ちたものであってほしいと思ったのでした。彼は来週は忘年会だから会わないと言っていたけれど、彼の部屋の中かなと予想しているのです。街は年の瀬一色に染まり、小さく固まった集団が裸の個人(所属の無い個人)を片隅に追いやる時期だからです。所属が剥き出しになる時期、無理に街に出る必要は無いと思います。
彼は高校卒業資格認定試験をクリアすることができませんでした。また次回の挑戦といいつつ、その体験の苦さを分かち合ったのです。彼は火事場で試験をうけたようなものでした。少なくとも私はそれを知っている。そのことを彼に告げ、個人指導を終了したのでした。
20日の日、県立図書館で司書の仕事の見学会があります。専門職の仕事ですが、この仕事の補佐の形で仕事を作ることができないか、またその際の法的な支障はどのようなものかを問うつもりです。実際、身体障碍の方などは勤務されているわけで、その方が職員の中途の障碍であるのかどうか気になるところではあるのです。
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リンク切れがすぐ起きそうですが、気になる新聞記事を以下に紹介します。すべての新聞社サイトを巡回したものではありません。リンク切れは、各新聞社の検索機能を使ってみてください。
●「職場のいじめ相談、8割が経験 産業カウンセラー調査」(07/12/16 朝日)
●「フリーターが生きのびるための手帳」ネットで公開」(07/12/15 朝日)
●「毎日世論調査:外国人労働者容認63% 雇用悪化に懸念も」(07/12/16 毎日)
●「埼玉労働局:知的障害者、初めて雇用 継続的支援が課題--来月から /埼玉」(07/12/16 毎日・埼玉版)
●「中卒後に通う学校を 発達障害児「支援教育」鹿児島で開設の準備 /福岡」(07/12/16 毎日・福岡版)
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夜間傾聴:自由が丘君(仮名・こちらから)
町田君(仮名)
橋本君(仮名)親
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今日の飯田橋の集まりは巡回重なりで、間に合わずパス。
今日、父、通院介助。
懇談会通信印刷。
夕方、入谷さん(仮名)
明日、紅葉坂に出る予定。
午後、大庭図書館待機。
夜、相模大野。
有償ボランティア>パート>正規雇用
というような段階を無業者の事情に応じて時間や労働の密度を段階増加していき、生活不足分を生活保護で支える方式でした。TVでは母子家庭の利用者の話が取り上げられていたようです。心の挫折や社会的不利な立場へと追い込まれた人たちのリターンマッチの制度として番組で取り上げていたようです。職が無い、働いても食えないというウォーキング・プアの問題啓発の番組でした。
内橋克人氏が語っていたのはイギリス型社会的企業(social company)の話でしたが、「社会的ニーズを仕事にする」という労働分野の選択を行い、労働に行政の資金投下を行うことで企業活動を立ち上げていくという形でした。ここには従来の行政外注を求める私企業との営利の質の区別などの、さまざまな枠組みが必要ですが、漠然と市民活動に経営手法を導入するというのではなく、「社会的課題の解決力を獲得するために経営手法を用いる」という部分が鍵かなと思っています。
釧路方式は一般の無業者には適応できても、障碍を抱える者には単純すぎ、問題を掬い切れません。ここをどうするかというところに、フォーラム懇談会や地域就労支援PJの独自の課題があるように思います。
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今日も私の担当している某青年から、中学生時代、「自分の好きなことば」という授業があり、好みは「夢と希望」だと教員が板書したとき、彼は大声で笑って教室からつまみ出されたという回想話がありました。なるほどやりそうだと納得してしまって、また彼に食いつかれました。
従来の教育者の「本来『夢と希望』は誰にも備わっていて、荒れた生活体験が、発現を阻害しているものなのだ」という先験的な立場を私はとりません。ひととの関わりの中にそれは生まれてくる、象徴的に言えば「発掘するもの」というかな、物事を見通すその彼方に価値が見えてくるもので、「生み出しつかみ出すもの」という立場です。生きていくうえの必要不可欠のような形に持ち出されると、それは、ただの抑圧でしかないと思います。
だから「教員は育ちがよすぎるのだ」という彼の父親の言葉(以前、彼とは別に会ったとき、勝手に一杯やっていて、その方が語った言葉です。)それに一脈通じる彼の発想は、これまた本質をはずしてしまうので、そのまま受け入れられません。この言説は社会秩序の管理に組み込まれた支配の発想であることを押さえるべきでしょう。
労働の価値を語るとき、それが「夢と希望」にすりかえられるのは、働くことが「ひととつながること、結びつき方」なのだということを見失って、個人の人格完成論に解体されてしまうことになります。「○○と一緒に生きるために働く」ということは、高邁な理想を見失った卑近な考え方でしょうか。職場の友人・家族・恋人・大切な人とともに生きるということです。それを地域社会や市民社会などと読み替え可能でしょうが、あなたが活きるということを薄めてしまうと、国家主義とか民族主義とかいう転倒が起きてしまいます。インクルージョンの活動の根底には、この共生の発想が流れています。
彼には、君の居場所(所属し生きていく人のつながり)が作れるといいねえと語り、知との出会いがもっと彼の息吹に満ちたものであってほしいと思ったのでした。彼は来週は忘年会だから会わないと言っていたけれど、彼の部屋の中かなと予想しているのです。街は年の瀬一色に染まり、小さく固まった集団が裸の個人(所属の無い個人)を片隅に追いやる時期だからです。所属が剥き出しになる時期、無理に街に出る必要は無いと思います。
彼は高校卒業資格認定試験をクリアすることができませんでした。また次回の挑戦といいつつ、その体験の苦さを分かち合ったのです。彼は火事場で試験をうけたようなものでした。少なくとも私はそれを知っている。そのことを彼に告げ、個人指導を終了したのでした。
20日の日、県立図書館で司書の仕事の見学会があります。専門職の仕事ですが、この仕事の補佐の形で仕事を作ることができないか、またその際の法的な支障はどのようなものかを問うつもりです。実際、身体障碍の方などは勤務されているわけで、その方が職員の中途の障碍であるのかどうか気になるところではあるのです。
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リンク切れがすぐ起きそうですが、気になる新聞記事を以下に紹介します。すべての新聞社サイトを巡回したものではありません。リンク切れは、各新聞社の検索機能を使ってみてください。
●「職場のいじめ相談、8割が経験 産業カウンセラー調査」(07/12/16 朝日)
●「フリーターが生きのびるための手帳」ネットで公開」(07/12/15 朝日)
●「毎日世論調査:外国人労働者容認63% 雇用悪化に懸念も」(07/12/16 毎日)
●「埼玉労働局:知的障害者、初めて雇用 継続的支援が課題--来月から /埼玉」(07/12/16 毎日・埼玉版)
●「中卒後に通う学校を 発達障害児「支援教育」鹿児島で開設の準備 /福岡」(07/12/16 毎日・福岡版)
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夜間傾聴:自由が丘君(仮名・こちらから)
町田君(仮名)
橋本君(仮名)親
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今日の飯田橋の集まりは巡回重なりで、間に合わずパス。
今日、父、通院介助。
懇談会通信印刷。
夕方、入谷さん(仮名)
明日、紅葉坂に出る予定。
午後、大庭図書館待機。
夜、相模大野。