湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/14 静岡の県行政・社協を訪ねて

2014-12-15 05:40:18 | 地震津波災害ボランティア

2014/12/14 記
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衆議院選投票日、投票は済ませたものの、これほど不明瞭な選挙はない。この時期、あえて国税をかけて選挙に臨む必要性が見えない。ボロが出だす前に議員数を確保しておこうという政治判断がありあり。民主は負け、自民大勝、共産党が漁夫の利、目に見えている。政治を議員の人柄に解体してしまう国民のセンスはうんざり。時勢をリアルに受け取り、その時勢に振り回されずに的を射た活動を愚直に積み上げていくこと、それがこの指とまれ形活動の基本だと思う。

塾長が疲れきった声で電話してきた。フィリピンから帰国したのだ。タクロバンもそうだが、台風の二重被害を体験してしまったと語っていた。

私は、静岡に「市民トリアージ」の現状を掴むために、金曜日に出かけて持ち帰った情報を整理していた。同活動の提唱者の安田医師とメール交換し、1月の会に参加し取材させてもらうことになった。ここでは、急性期の医療介護看護ケアは専門職の仕事に閉じているがゆえに、大災害時、特に発災72時間の医療従事者の過剰負担は、災害弱者の体調深刻化を生み出してしまう。しかし、静岡では、市民連携というほころびが生まれてきた。体調管理は専門性が高いが、指導者が付いた市民連携サポートが機能していれば、急性期の医療ケアが改善されるだろう。その試みが「市民トリアージ」だ。現場を見なければ、可能性を実感できない。

茅ヶ崎市が「市民トリアージ」を取り入れようとしているわけではないことを断わった上で、関心を持つ者が急性期の被災者のケアを取材したいと言う話なのだ。1月の会は2回有る。1/11と1/25。ただ朝なので、鈍行乗り継ぎで静岡に行くには朝、路線バス始発に乗らなくてはならない。前者が座学・後者が実践となっている。

ただこの提案は、医療情報QRカードや率先避難者奨励提案と同列の重要な改善策となるが、懇話会のスタンスとは異なっている。懇話会は安全避難後の避難生活の実情と関わりの現場の様子を掴み取る懇談が目的。だから被災地の事例を関わりの中に掴み返す観点の張力は維持していきたい。

静岡も東日本大震災の被災者支援に取り組んできただろう。これから大津波震災が予測される地域として、神奈川県よりも支援の取り組みの質からして異なっているのではないかと思って打診したのだが、県行政からは明快な差は得られなかった。

あえて書かないが、県庁関係課の職員の方と話していると、災害特命課が出来ているが、「市民トリアージ」も行政協力の姿勢はあるが、医療関係者が立ち上げた活動に依存しているように見受けられた。特に災害弱者対策については、福祉避難所の確保の進展はあるものの、対策議論も一本化したセンター議論を継続的に踏んでいないことが認められた。

避難所・福祉避難所のさらに、急性期の「みなし仮設」・「自宅生活」巡回支援に至っては、議論も進んでいないようだ。幻想は持ってはいけないなと思いつつ、東北との関わりの中で生まれたレポートや、県内防災議論を知る糸口は掴んできた。県内に原発を抱える県として、東北の実例の教訓は深いものがあるはずだ。この辺は、市民トリアージ研修の際に、情報収集のアクセントになる部分だ。研修日が日曜日という悪条件はあるが、行政関係の方の対話の機会はとれるはずだ。

公開資料の中では「市町福祉避難所 設置・運営マニュアル」(県モデル)・「障害者週間記念事業 災害時要援護者支援シンポジウム」(社協)・「語り継ぐ未来への友歩見=災害からのメッセージ」(日本盲人会連合刊)他3点を頂いた。また社協や、障がい者施設職員の方から、被災地に通っていたアクティブな民間医療ケア団体さんの職員を噂話として教えていただいた。

ただ東海道線は、平日昼間上りはがら空きであり、市民の足は車に依存しているように見えた。町は人通りが少ないのも、それが影響していると思われた。 

(つづく)

写真は「静岡県地震防災センター」

夜間傾聴>塾長のみ

(校正1回目済み)


コメント
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