2014/12/07 記
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13時からプレジョブの会があった。母の体調が悪いので起きてこず、昼食が引きずられて、会の時間に間に合わなかった。介護と子育ては予定表のない営み。これがあるので、介護・子育てに携わることの多い女性は、経験の薄い男性から「いい加減・気分次第」とレッテルをはられる。
先日、茅ヶ崎の自閉症児・者親の会のお子さんの絵画展が、市役所渡り廊下で開かれていたが、***さんの壜シリーズ・コレクションは相変わらず迫力がある。##さんの路線図4枚組を携帯に撮影させてもらったが、逆光か、きれいに写らなかったのが残念。
夕方の相模大野校の個別相談の前に、図書館のインターネット端末からOPACに入り、「別冊総合ケア 廃用症候群とコミュニティケア」という専門誌を見つけた。法政や今度お邪魔する県立静岡大短大図書館にあるが、市井ボランティアは紹介状が必要とされ、最悪のときは大学図書館間内ネットワークを使ってコピーをもらうか、訪問入館用に身分証明をしてもらう。館外貸出しは、勿論無理だ。
避難生活の中で高齢者は、こもりがちになり、突然歩けなくなったりと、急速に体調を衰えさせていくことが起こる。避難所はストレスに満ちており、介護度を一段跳ばしてしまい、ヘルペスやノロウィルス感染・誤嚥性肺炎などの認知症を発症することが多い。生活不活発病(廃用症候群)の治療協力と予防に、効果的に民間活動を生み出していかないとと思案をめぐらせている。従来の生活ケア・ボランティアや、雑務協力の生活ボランティアの分野に、引きこもり青少年や、高校生を旨く包摂できないかと場面を考えているのだ。
執筆者を追うことで、一度放棄した岩室氏周辺の活動が見えてきたのには驚いた。NHKが取材したように大川弥生氏のような廃用症候群の専門家も候補になりうるが、その繋がりから見えてくる現場の方を、懇話会のゲストにと来年度分を含んで打診と思案を繰り返している。
「わーくNo.049」のなかに「災害ケア民間活動の重要性は高まっている」の誌面を割き、その中でトリアージタグの黄色の枠内相対的軽症の方と、緑色タグという層を対象としていることを書いたが、事はそれほど単純ではない。発災前には元気だった高齢者(緑タグ)が避難生活を経て、心身の老いが進んでしまうという事態が起きるので、固定的に対象を考えてはいけない。
このとき、清拭・入浴サービスなどのような、高齢者がサービス受益者に固定されるところに焦点をおくのではなく、自立とまでは行かなくとも、自己決定を促し、寄り添う質を孕ませたいし、機転がものいうケアの分野の中でも、コミュニケーションが苦手な子にも可能な、ショート・ワークが出来るような形を掬い上げておく作業も必要になる。
今回、懇話会の1月末懇談は、津波被害を受けた成人障がい者施設の関係者か、当事者家族の会の方をゲストにと考えているが、今後は「高齢者施設と在宅ケア家族・訪問支援者」のゲストを入れるので、全体で像を結べるように、配置している。
平常時、民間ボランティアは民間業者のような関わり以外は、なかなか人手が集まらない。だから被災後急に会を作っても、立ち上げは困難だろう。だから、ガレキ撤去と茶話会活動というようなボランティア・イメージのなかに、医療保健介護協力のボランティア像を作っておきたい。そのためにも、現地の日々の避難生活の困難をケア関係者の感性で、懇談の中に道の輪郭を掬い上げていかなくてはと思うのだ。
仮設住宅入居とともに衰退してしまう、支援活動のぜい弱さを繰り返してはならないのだ。
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故・黒田裕子さんの筋にいる方と、電話で話すことが出来た。神戸市の元被災障がい者の語り部を知っているとのことで、教えてくださったのだが、2つの理由で、訪問時までペンディングさせていただいた。ひとつは、一般講演型の語りとなること。今の私には一般講演を実現するために組む相手がいないこと。ふたつめは、私が求めるのは悲惨再現の物語ではなく、苦境をどう乗り越えてきたのかという実践の語りとの対話なのだ。来年、大阪・神戸まわりをする。そのときにと、お願いした。
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