湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

噴火前の静穏のような数日

2008-11-01 06:35:02 | 引きこもり
ここ数日の容態を見ていると、父の大腿骨骨折寸前の転倒は、かなりひどいものであったことがわかる。父は転倒後もベッドを抜け出し、相変わらずつまづきを繰り返しているが、前と違い、倒れるというより力のない崩れる転び方になっている。痛いのかもしれない。なにより、大アザが腰から膝の裏側にかけて、赤紫のインクを一気にこぼしたように、広範囲に内出血が浮き上がってきている。例え車椅子をひっかけて転倒したのだとしても、膝の裏側まで真っ黒になるだろうか。糖尿病者の血管はもろい。おそらくそのせいかなと考えている。次第にアザは引いてきているのだが、転倒治療事件後さすがに大人しくなった。

しかし、不可解なことが起きている。父の部屋の天窓は床から2mちょっとの高さがあり、母がガスストーブをつけろというので、換気のために30cmほどあけておいたのだが、いつの間にか閉まっているとか、昨年大掃除の際、父の衣類整理箱から古い明治板チョコレートが出てきて、20年前のものらしいと母と話し合っていたことがあった。やたらに捨てると、一生文句の種にされてしまうからと、文化財の埋め戻しのように、古着の下に戻しておいた。そのチョコレートの包装紙が、ゴミ箱のそば側のベッド下から見つかり、棚の奥の重い整理箱からチョコレートがなくなって私らを慌てさせたりと、ひとりにしたときの父は、決して静かではないのだが。天窓に至っては、柔らかいソファー上に立つ状態でないと手が届かない。不安定なソファーに乗って片手を伸ばす姿勢で窓を閉めたなとわかるのだ。四六時中監視しているわけにも行かず、次の事件がおき、転倒すれば大腿骨骨頭部骨折だろう。全く言う事を聞かない。転倒すれば立てなくなる。その次は、じれて介護者泣かせの神経戦になる。

母は胃ガンの手術の準備を着々と進めている。手術法を決定するのが11日なので、入院はその後。期間は2週間と宣告されている。初期のものだが、内視鏡手術が可能かきわどいところ。いつもは、意地の悪い父を敬遠して家を訪れることのない母の友人が、時々訪ねてきては話し込んでいる。この人たちのおかげで、母の外出が減り、その分、私が抜け出すことがし易くなったのだが、母にはひどい掌蹠膿疱症があるので、水仕事を私とヘルパーさんに任せている現状で、家事を任せ切ることができない。その関係で半日を超えるような長時間の外出がなかなか出来ない悩みがある。事前にヘルパーさんと打ち合わせをして、時間枠を大雑把にもらって、巡回や企画参加をしている。こんな状況なので、母が留守番を突然拒否すると、余波はたちまちやってくることになり、私の予定が吹き飛ぶ。退院後もすぐには家事・介護を任せられないだろう。年末は覚悟している。

------

私の巡回してきた引きこもり青年たちの家も、様々な問題を抱えている。何の変哲もない平穏な家庭にあって、純粋な学校の出来事に起因している事例は少ない。形が漠然としていて、誰にも相談できない家族のもつれ、その中で自分の将来に行き詰まりを感じている例が多いように思う。その不定形な上に起こる問題から始まった不登校が、そのまま引きこもりに連なっている。この悩みは世界中で自分ひとりの特殊な悩みであると感じている青年も多い。また一見、就労後の挫折に見えるそれも、分厚い家族の庇護のためというより、巣立ち後の母親の孤立というような母親側の問題がかぶさっている例もあり、そこに至っては、私のような学習カウンセラーの相談の域は、厳密には超えてしまう。このときはソーシャルワーカーさんたちの生活支援関係者と連携して取り組むこともある。家族関係は大きい、ときにそれは解決不能のようにみえる。調整しながら隙間をつくり、舗装路の雑草のように路面を割って、新しい自分の関係を作っていかないと先がない。困難を打開し、その結果として開けた空のもとで育てるというような事例はむしろ少ない。(皮肉なことに、この年になって同様なことが自分に問われるとは。)

------

昨日久々に茅ヶ崎サポセンに立ち寄った。ジャスコのパネル展に慌しい状況だったが、直接会って話しておかなくてはならないことを、Mさんたちに伝えておくことが出来た。

今日は10時から、東京・大崎でDAISY関連の企画があり、午後から重なって自閉症児者親の会の講演会が茅ヶ崎市役所分庁舎で、ある。眠気が持つかなと思いつつ、久々の長時間企画渡り歩き、ヘルパーさんに手をあわせつつ、ともかく出かけることにする。


------

夜間傾聴:橋本君(仮名)
(0時まで) ##君(親・間をおいて本人)
     相模大野2君は日送り

(校正2回目済み)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする