「メジロ用に買ったミカンがつきたので今期はこれで終わり、メジロたちよ有難う」。あるブログに楽しませてくれたメジロとの惜別が書かれていた。どのくらいの期間お付き合いされたのか分からないが、メジロがいい思いでを残してくれたことが分かる。我が家も短い間だがもうすぐ別れの時がやって来る。雪の日の羽の薄緑と雪の白とのコントラストは思い出になる。
しかし、この楽しみを邪魔する生き物も登場する。当初の何日かは姿を見せなかったヒヨドリ、これが表れるとミカンがいくらあってもメジロはありつけない。ヒヨが表れるとメジロは逃げる。ヒヨに掛るとミカンの1個はあっという間に平らげてしまう。メジロはついばむだが、これに比べるヒヨのそれはまさに食べる、という表現になる。
これまで1羽で来ていたヒヨが今期は2羽で現れる。これは始めてのことで「つがいのヒヨ」だろうと見ているが、2羽がミカンに近寄るとメジロはありつけない。そこで、ヒヨをミカンに近づけない、ミカンをつつけないように邪魔する物を置いて観察した。メジロはしっかりついばんでいる。
ヒヨも去るもの、何度かやって来て様子を見るうち、メジロの動きを観察したのか、メジロの通り口から入り込み、障害物を押しのけてミカンにたどり着いていた。敵ながらあっぱれ、といいたいが、追い払うしかない。そして障害物に工夫を加える。自然界の生き物に餌をやることは、自然界の習性を変えることにならないだろうか、などと毎年思いながらミカンを置いている。まもなく我が家の買い置も底をつく。