40年前に太陽電池時計が設置されていることをつい先日知った。場所は錦帯橋畔の吉香公園、その時計は何十回も、いや何十年も目にしているが電気時計くらいに思っていた。気づいたのは、時計と後方の山頂に見える岩国城を撮ろうとして、時計の下の表示版の文字が目に入ってのことだった。「太陽電池時計 1981年1月」それに寄贈者名が載っている。
昨年10月、菅総理は「2050年、日本は温室ガス実質ゼロにする」、と所信表明演説で言及し産業界を驚かせた。経済と環境が政策の中心とする施策の一つで、残り30年でどう変わるのか、具体策はこれから示される。素人でまず思い浮かぶのは再生エネルギーという言葉。排出ガスは出ないが設置が自然環境を破壊する事例も発生しており、美しい自然を保ちながらのエネルギー転換には課題も多い。
自動車のハイブリット車も姿を消し電気自動車(EV)に変わろうとしてる。現に、海外では新車販売が2030年以降はEV車限定の政策も進んでいる。燃料を水素に変える研究も進んでいる。現在のように、地方の隅々までこうした新しい燃料車が走れるインフラが完成するのはいつになるだろう。
小さなことだが家庭用時計も変化している。ゼンマイを巻く竜頭巻時計は無公害時計だった。竜頭は時刻合わせのみの電池時計の時代を過ぎ、今はソーラー発電時計が普及し再生エネルギー化されている。さらに電波時計は全く使用者の手を煩わせず正確に動いてくれる。30年先、時計の再エネ化のように身の回りが変わっていき、人にやさしい昔の自然に環境が還ってくれることを願う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます