名勝・錦帯橋周辺の桜を求めて訪れる車の列、河原の駐車場は朝から車満艦飾といった感じ。今日と明日が見ごろだろう。春休みでもあるし。
錦帯橋から500メートル下流に宇野千代の「おはん」にも登場する臥龍橋という橋がある。こちらは錦帯橋と異なりコンクリート製で市民生活には欠かせないという重要な役割を担っている。この橋を山側に向けて渡ると、そこは宇野千代の生家がある川西町。
橋を渡り左折すると、JR岩徳線の鉄橋までおよそ500メートル続く桜のトンネルが迎えてくれる。そこは錦帯橋のすそ模様のように連なり、振り返れば桜のすき間から錦帯橋周辺が眺められる。堤から河原に下りて桜を見上げる。菜の花の敷物が淡い桜色を引き立てる。そのことで菜の花も鮮やかに見える。
ひと昔前まで、ここは花見の隠れポイントだった。誰が発信したか最近は隠れ返上となり、今朝も早くから10数枚のブルーシートで場所取りされていた。訪れる人が増えると桜も勢いつくのか、見慣れた桜に活気を感じるのは気のせいだろうか。寒の戻りに耐えた花びらが日を浴びてまぶしい。
(写真:昔隠れポイントからの桜の眺め)
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