日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ひと枝の花

2010年04月17日 | 自然 季節
               

ある集まりで「近頃の若いものは、えだおとりしとる」と年配の人が語る。前後の会話から「最近の若い奴はつまらん、だめだ」ということは感じる。「えだおとり」がわ分からず辞書の世話になった。

「枝劣り」が見つかった。これに間違いはない。意味は、幹から出た枝が幹より劣っていることから「父祖より子孫の劣っていること」(広辞苑)とある。

理屈になるが、年配の方の気持ちは「若いもの」全部についてを語られたのだが「枝劣り」は自らの直系を指す。話の内容は独善ではあるが、頷けるところもある。しかし、もっと若い人はどうだろうか。

その年配の人が生きてきたこれまでと、今の日本の中核となっている人とは戦前戦後を含め、その環境の全てが一変している。異なる双方の尺度で一致点を見つけ出すのは容易ではない。年配の人を不機嫌にしたのは「年寄りを大事にせん」ということだが、でんと座っていい時とそうでない時をわきまえて欲しかった。

桜はほとんどが散り若葉をのぞかせている。そんな桜街道で満開の一枝を見つけた。「枝劣り」を知った後だけに、その美しさは何か健気な一枝に思えた。

(写真:オレンジ色の街路灯に照らされている満開の一枝)
                         blogram投票ボタン(押して下さい)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする