センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

痛覚(痛み)

2009-03-13 00:11:52 | 感覚
私達が痛みとして感じるのは様々あります。机の角に足をぶつけて痛いなど、また、内蔵の痛む感覚も(内部感覚)という、人の触覚に関わっています。
特に人が痛みとして感じやすい場所(部分)には「痛点」という、痛みを感じる神経が密集している所があります。この場所こそ、人にとって重要な部分なのです。
例えば、身体では一番痛点が密集して痛いと感じるのは、膝の裏側です。
次ぎに首の回り、肘の内側なども痛点の多いベスト3です。
人のヒザやヒジはよく動かすところであり、手や足を動かす関節としても重要な場所ですから、痛みが感じやすいのです。
ですから、これら重要な箇所は痛点も多くあり、痛みを敏感に感じるのです。
ヒジの外側はあまり痛点が有りませんので同じヒジでも痛みを感じません。これは伸ばすときに筋肉や皮膚が伸びるので、伸ばしたり縮めたりするときに痛みを感じるから逆に痛点が少なく、痛みを感じにくくなっております。
その証拠にヒジの外側の角をつねってもあまり痛くありません。
その代わり、ヒジの内側の角は痛いのです。
これら痛点の密集は怪我などから身を守るための「危険回避能力」なのです。
また、私達が注射器で腕に注射されますと痛いと感じます。これは腕の痛点、痛みの神経に触れるので痛いと感じるのです。
例えば、蚊に刺されても痛みは感じません。当たり前と言えば当たり前なのですが、精々痒い程度です。
これは、蚊の針が細いので痛点の間を潜り抜けてしまうので痛みを感じないのです。これらをヒントに現在、極細の注射針が開発され、痛みを感じない注射が完成しております。
例えば、私達が画鋲などを踏むと、痛みだけでなく「反射的運動」で足を動かして危険回避します。
ではこれら反射的運動はどのように人の脳との関わりがから起こるかというと、詳しく説明します。
まず痛み刺激、触覚(受容器)感覚器から感覚神経を介して、脊髄前恨~脊髄~脳幹~間脳~終脳(大脳)~間脳~脳幹~脊髄~脊髄前恨~運動神経~運動(筋肉運動)を介して反射的な動きとなるのです。
このような複雑な動作を人は瞬時に行うことが出来るのです。
人間に対して痛みは生命に関わる問題なので敏感に感じます。五感の中でも触覚(痛み)は全身にあります。
味覚の一部にもこの痛覚が関わっていることをご存じでしょうか?
例えば、激辛料理を食べたときに舌のあたりが痛みを感じた経験をしたことはありませんか? これは味覚には、甘味、塩味、苦味、渋味、辛味、そして旨味などを感じますが、辛味だけは、味覚の一部ではなく、痛覚、特に激辛などは舌で痛みとして感じますので、交感神経などに作用し、額から汗が出たり、あまりの辛さに顔が歪んだりします。
これらは舌の痛点が痛みとして感じているからです。
以前に、テレビ局で大量の唐辛子をお風呂に入れて、皮膚(触覚)で痛みを感じるかの実験をタレントさんに実施した事があります。
唐辛子のお風呂に入ったタレントさんは最初の2分間程度は平気な顔をしておりましたが、その後体中にピリピリする痛みを感じ始め、到底お風呂に入っておられずお風呂から飛び出てしまいました。
しばらく体の痛みは続いたようです。
唐辛子の成分が私達の皮膚に接すると辛味成分として感じるのでなく、痛みとして感じるのです。
このように痛みの種類にも色々あります。
これらは全て人の人体を外部の危険から守るための本能的感覚が働くのです。
ここれこそが「危険回避能力」なのです。
私が3月4日のBSフジテレビの出演した「ファイブセンス」現代人の五感が危ないと題して、タレント5人と五感テストと実験を行ったときにも、触覚コーナーでもこの痛みに関して、痛点の多い身体の場所のベスト10を紹介致しました。
テレビの中では、ベスト10の中でムシクイの番号、1位と5位と9位を当てるというテストを行った。10歳代代表のタレントさんだけが正解したのである。はずれた男性タレントさんには罰ゲームとして、9位と5位の場所に金属製の洗濯ばさみでその場所に挟むという過酷な罰ゲームがありました。
これらを考え出したのは番組制作スタッフなのだが、私は可哀想だから辞めましょうと言ったのだが、番組上バライティーなので実行しましょうとなり、5位上腕の上と9位まぶたが答えなのですが、洗濯ばさみで摘まれたタレントさん達はあまりの痛みに大声で痛いと叫んでおりました。
さすが痛みに堪えて笑いをとるというプロ根性には感銘をうけました。
これらの模様は、3月4日(水)のBSフジテレビ、24:00~24:55分で放送されたのだが、深夜と言うこともありあまり視聴している人達が居られませんでした。
是非、内容が面白く為になるので今度はゴールデンタイムで放送して欲しいと願っている。
本当に現代人の五感が危ないのである。人の五感が何故重要かと言うと、自己に迫る危険な情報などを素早くキャッチし回避するための能力を身につけることが重要なのです。
例えば、視覚、動体視力の低下、視野が狭くなっている。嗅覚、悪い匂いが感じられない、味覚、薄い味が分からなく成っている。聴覚、音源の方向が分かりづらくなっている。補能力が低下している。触覚、痛みなどの触覚が鈍感に成っている。
など、私達の五感が若くして衰え、疎かにされております。これら直接私達の危険回避能力の低下に繋がり、何より脳の活性化に影響を与えると言うことです。
痛みも、危ない味、危ない音、危ない匂い、反射的運動(視覚)なども本能的感覚も衰えている現代人、今一度これらの五感を見直し、意識して鍛練することである。子供達や若者達は五感の鍛練をすればすぐに取り戻すことが可能です。
だからといって、私のような中年以降の人達にも五感の鍛練によって若々しい感覚を持つ続けることが可能であり、感覚の衰えを緩やかにすることも可能になるのです。ここに人の五感を研磨し、鍛練する重要性、必要性があるのです。
今後とも、テレビ等などを通じて人の五感の重要性を提唱し続けて参ります。

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メンタルヘルスの重要性!

2009-03-12 00:08:20 | 感覚
メンタルヘルス対策はわずか3割、週刊エコノミスト3/10号より引用。
取り組みに消極的な中小企業の実態が明らかに。
サラリーマンの鬱病などが社会問題になって久しい。ところが、そういった心の問題への対応、メンタルヘルスに取り組んでいる企業はわずか3割しかないことが厚生労働省の2007年度労働省健康状態調査で明らかになった。
5年ごとに行われている同調査は07年10月31日までに全国9634の事業所、1万1440人の労働者から回答を得た。
それによると「心の健康対策に取り組んでいる事業所」は前回調査の23.5%を上回る33.6%で3237社しかなかった。ちなみに事業所の規模別に見ると5000人以上の事業所では100%、1000~4999人規模は95.5%、300~999人規模は83.0%と300人以上規模の大企業は殆ど取り組んでいる野に対し、100~299人規模64.1%、50~99人規模では45.2%、30~49人規模で36.8%、10~29人規模になると29.2%と中小企業、とりわけ100人未満の規模になると50%を切る低い割合となり、事業所の規模が小さいほど取り組みが進んでいない実態が明らかになっている。
その一方で、労働者に「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの有無」をたずねたところ、男性は59.2%、女性は56.3%の人が「ある」と答え、具体的なストレスの内容は「職場の人間関係」(38.4%)「仕事の質の問題」(34.8%)「仕事の量」(30.6%)となっており、メンタルヘルスの重要性が高まっていることが明らかだ。
しかし、対策に取り組んでいない理由を事業所にたずねると「専門スタッフがいないから」(44.3%)「取り組み方が分からない(42.2%)など、人材不足や知識不足を理由に挙げ、今後とも「取り組む予定はない」と答えた、事業所は51.9%にものぼっている。
心理カウンセラーの機関であり、企業講演や社員研修、カウンセリングなどを行っている日本メンタルヘルス協会の鈴木千嘉子事務局長はいう、「心理カウンセラーが産業医を配置して取り組むことも大切ですが、もっと大切なことは、企業が本気になって取り組まなければいけない問題です」。
ここへきて、日本の企業は08年9月の「リーマンショック」に端を発する世界的不況に直面し、派遣社員はもちろん、正社員までもがリストラ対象になっている。
今後益々雇用への不安が増し「心の病」が増えると予想されている。
企業がメンタルヘルスに真剣に取り組むべき時がやってきたといえるだろう!
(山田厚俊)
私も数年前まで大手企業でヘルスケア担当をしていた経験があり、多くの人達と面接をして悩みなど話し合ったことがある。
私が担当した頃は、社員数に対して8%程度とだったが、鬱などの精神的症状で半年以上の通院及び休職社員を示す数字なのだが、現在は15%を超えている現状である。
これらは具体的に30歳代から40歳代の働き盛り、中でもやる気があって責任感もある社員が極度のストレスから鬱病などに疾患するケースが多々あり、最近の日本企業が掲げている。「合理化主義」「成果主義」「生産性の向上」などのプレッシャーから新人の仕事など雑用までもが中堅社員が行っており、残業が週に100時間を超える社員も多く見られます。
働き過ぎは、脳の疲れにも繋がり、精神的にも肉体的にも辛いものであり、生産性は勿論、ヒューマンエラーや効率的にも上がるものではありません。
不景気な今こそ、社員メンタルヘルスケアが急務であり、取り組むべき重要課題でもあるのです。
現場第一主義に考え、私は以前の依頼があった会社社長と口喧嘩するほど訴えたことがある。
優秀な人材や即戦力的な人材を失い、これから活躍して貰うという人材が活躍できない企業は今後とも繁栄しない、企業として発展は無いと言っても過言ではない。
現場で働く従業員は企業の歯車の一つでは無いのです。重要な戦力であり、その企業の発展、飛躍を担う重要な人材なのです。
派遣社員、契約社員、正社員までリストラさせられようとしている現在、雇用に関する不安から、精神的に弱い現代人は益々置かれている職場環境に不安を抱いています。例えば、今後、日本経済が復活し、活力を得たとしても今後は人材不足、特に優秀な人材不足に陥る可能性もあるのです。
ですから、今こそ、社員の健康だけでなく、精神的な健康面でのサポート支援が重要であり、その企業の成長、発展も社員の「心の問題に掛かっていると言っても過言ではありません」。
今からでも遅くありません、中小企業の経営者の方々にも、大企業の役員の皆様にも提唱したいのは、社員の健康、心の健康こそがその企業の健康状態であることを私から指摘致します。


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諦めの壁!

2009-03-11 00:09:40 | 感覚
以前にベストセラーになった「バカの壁」をもじって「諦めの壁」と題して今回私達の脳の中での葛藤をご紹介致します。
私達人は、勉強や運動でも、少し辛い体験や苦しい思いをするとすぐに人は諦めてしまう。自分には出来ない、無理だと決めつけるのです。やりたい事が有ってもすぐに諦めてしまう人達は多いのです。
人が諦めたからと言って決して、心理的に弱いく意気地なしではありません。
人の脳は多かれ少なかれ、楽な方を選んでしまう特徴があります。人間誰しも、辛い体験、楽しくない事は嫌いだし、楽なことや楽しい事は人の脳は「快感」することが好きなのです。
これらを克服する人達もおれます。これらの人達は諦めず、自分の目標ややりたいことに向かって努力するのです。
例えば、努力した結果によって成果が出れば人の脳は達成感を感じ「快感」します。人の脳は快感する事が大好きなのです。
オリンピックに出場している選手などは、日本代表として世界で競うのですが、日本代表選手と普通の選手との違いは、体力や記録の違いだけではありません。
精神的に強くなければ世界を相手に闘えないのです。
つまり、メダルを獲りたいと目標に向かって努力しているのです。これは諦めない脳のトレーニングも必要なのです。
よくオリンピック選手やプロスポーツ選手で精神力が重要だと言われるのはこのような脳生理学的見地からです。
最近のスポーツ界では、脳科学、感覚生理学を応用し、体力的にハンデがある日本人が世界で優位に競い合えるように研究も支援もされております。
また、サポートしている研究者も多くおれます。
人の脳や感覚を理解することで効率よく闘えるし、何よりスポーツなどの上達の早道でもあるのです。
昔のように根性や気合いでは、現在のスポーツ界では通用しないと言うことでもある。
例えば、水泳や体操、球技に至まで「科学的分析」や科学的トレーニングの導入、肉体改造、ハイテクを駆使したスポーツ用具の開発などと融合して、脳科学、感覚生理学などとこれらに精神力を組み合わせることで世界に通用する選手達の育成も可能になるのです。
また、「競い合う脳」として、広くスポーツ界で最近取り上げられています。競い合う脳こそ(諦めの壁)なのです。
私達ヒトの脳には「潜在的脳力」があり、これらを引き出すことこそが必要なのです。
例えば、砲丸投げなどの選手が大声を出して競技を行っているのは気合いを入れているだけでなく、この脳の潜在的能力を引き出している。これらを「シャウトの法則」と呼ばれている。声を出したときと出さないときには18%程度の筋力の向上に繋がるというものです。
スポーツ界だけではありません。最近では「ビジネス脳」、脳を活かし、脳を応用することで、ビジネス界で成功させようと言う取り組みである。
私もサラリーマンやビジネスマン、ウーマンに提唱している。応用方法があります。
私が提案する方法は「五感生理学」(感覚生理学法)を応用し、活かす方法から感覚を研磨し、創造性を活かす方法論です。
例えば、球技などのスポーツでは視力(動体視力)を鍛練することで、これらを科学的に応用すると野球経験が無い人も150kmのスピードボールが打てるようになります。テレビの取材で実証済みです。
速読などで眼球運動の鍛練をすることで可能になります。
また、聴覚刺激法、音源の方向を正確に聞き取る。集中力を使い、音質の違いなども感じ取る鍛練をすることで音の異変などに対応できるようになります。
これらは危険回避能力として、スポーツでも危険な職業に従事している人達に役立つ能力となります。
嗅覚では、匂いに限らず、感覚を研ぎ澄ますと危険臭(危ない臭い)など嗅ぎ分けられ、危険回避能力が高まります。また、匂いを嗅ぎ分けるだけでなく、色々なものを識別能力の向上に繋がるのです。つまり(洞察力)のアップに繋がるのです。
触覚では、スポーツ用具の手触りやビジネス界では「人間工学」の見地から人の触覚として重要な課題です。
味覚も同様に味の違いだけでなく、危険な味、危険な物を察知する能力の向上に繋がります。
特に、食品開発の担当者などでは、味覚と同様にそれ以上に嗅覚の鍛練が重要なのです。
これらの例は、私が提唱する「五感生理学的応用」である。
これらの基本的な考え方の基には「諦めの壁」が存在するのです。
つまり、これらを理解し、鍛練するための努力こそ重要であり、自己の脳との闘いなのです。誰しも人間は多かれ少なかれこの諦めの壁が存在します。
この壁を壊し、目的、目標なんでも結構です。諦めず、とりあえずは頑張ってみる。挫折しても結構です。また挑めば良いのです。何度も繰り返して頑張っているうちにこの諦めの壁が壊れるのです。その先には「達成感」という人の脳には最高のご褒美の「快感」が待っているのです。
人の脳は快感を求め、達成感の喜びのために頑張り努力するのです。
また、楽ばかりしているとこの快感、達成感の喜びは感じられない。
頑張って、努力するから達成したときの喜びは大きいのです。
ですから、皆様も自己の脳の中で存在する「諦めの壁」を破壊するために何でも結構です。好奇心をもって、仕事や家事が忙しいと諦めていませんか、自分がやりたい勉強、興味、したい目標、目的が有ったらそれに向かって、諦めの壁を破り、挑み続ければ必ずや夢も目的も目標も達成できると思います。
私の諦めの壁は「人五感研究」である。今後とも諦めず、腐らず、多くの人達の笑顔を励みに努力して参ります。



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看護のプロ、日本語の壁!

2009-03-10 00:02:03 | 感覚
3/2(月)朝日新聞、ルポにっぽんより引用。
東京のベットタウン、千葉県柏市、千葉、柏たなか病院3階の病棟は昼食の時間、食事を運ぶ運搬車から煮付けのにおいが廊下に広がる。もう少し食べましょうと女性患者の口に、おかゆをすくったスプーンが運ばれる。「いらないんだもの」としかめ面の女性の口の隙間にスッとさじ」スプーンを手にニコニコ頭の女性は頭にイスラム教信者がかぶるスカーフ「ヒジャブ」をかぶっている。
ザイニィワルダニ・シンルスさん(27)インドネシアと日本両政府の経済連携協定(EPA)に基づき来日。半年の研修を経て2月から、4人の仲間と一緒に働き始めた。インドネシアの看護師資格を持つ。大手病院の救急で2年、サウジアラビアの公立病院で3年働いた。「日本で最新の医療、医学技術を学びたい」とEPAの募集に手を挙げた。
午前は医療器具の消毒の準備、昼は患者の食事の介助や口のマッサージ、午後は授業、病院が雇った2人の日本語教師が付き添う。手術室の隣にある材料室で様子をみてもらった。
「インドネシアではこういう事は誰がしていますか?」と尋ねると「看護助手です」。
日本語の先生が戸棚から手術用具を二つ取りだした。はさみによく似た形だが先端の形がわずかに違う。「これとこれ何がどう違うのか?」と尋ねる先生にザインさんは日本語で使い方を説明した。ただ「鑷子」せっしなど名前は知らなかった。「日本語だけの問題なんですよね」と先生。
病院は5人のために担当の看護師を2人置いた。日本語の上手な在日インドネシア人に相談相手に呼んだ。
半年の研修費用なども病院が負担した。5人分で3000万円、病院の運営する医療法人社団葵会の加田理恵、理事長補佐は話す。「人手不足を安く補いたいから外国人の看護師を受け入れると思われるのなら心外です」。
5人がインドネシア料理をふるまってくれるという。
夜、敷地内の寮を訪ねた、台所にあるテレビの上には白衣姿でほほえむザイニ酸の写真が飾ってあった。左袖にアラビア文字、サウジアラビアの病院で同僚が撮ってくれたという。
入国から2週間余りで手術室に配属され、内科や外科の病棟へも。注射や薬剤の用意など、仕事は現地の看護師と全く同じ、スタッフや患者とは英語で話していたという。
5人にどうしても聞きたかくなった。資格もキャリアもあるのに日本の国家試験を受かるまで補助的な仕事だけで3年間頑張れるのか?
賑やかだった部屋が静かになった。言葉を探すように間があってから1人が「仕方ありません」ザイニさんが言葉を選んだ。「患者さんとコミュニケーションするのが大事」。今は話せないから(医療行為は)したくない。
試験に合格したらここでずっと働く。無理でも日本の進んだ医療を見られるだけでもいい。頑張ります。
22日に東京八王子で1回目の国家試験に挑戦した。試験は日本語。先生と自己採点した。全240問のうちたぶん、正解は30問「恥ずかしいです」。とザイニさん、チャンスはあと2回来年の試験に向けて1年が始まった。(錦光山雅子)
インドネシアからの看護師、介護福祉士の補助者受け入れ。
インドネシアと日本政府の協定に基づき計208人が来日、100箇所の介護施設や病院で資格のいらない看護師助手や介護助手として働いている。
看護師候補者は4年その間に日本語で国家試験に合格しないと帰国しなければならない。国は教育支援も現場任せ(資格をとっても7年)、以前にも紹介したが、インドネシアと日本政府間協定に基づき、インドネシア人看護師と介護士を受け入れを発表しながら、日本政府は教育も支援も現場任せである。
例え、3年間に猛勉強して日本の国家試験に合格して日本での勤務が7年と限定されてしまうのである。
日本語を勉強し、日本人でも難しい看護師試験の合格を目刺し、漢字での国家試験に挑むのである。
漢字を覚えるのには普通でも4年~5年は掛かると言われるのにそれを3年で覚えなければ成らないのである。
何と不条理な条件である。
私共は近年中に東京都内の臨海地区に医療系の大学の構想が予定されております。海外の大学と日本の医療系の大学との提携によって、オール英語で授業を行うものです。
但し、英語圏の学生には日本語学科を設け、日本での国家試験に合格して貰うために日本語での医療を学んで貰う予定である。
そして、日本の各地の医療施設、介護施設で勤務して頂ければと願っている。
また、日本の国家試験を合格しても7年間の限定勤務を延長か廃止するために日本政府や関係者に改善を求めて参ります。
日本で医療スタッフが不足していると嘆きながら、日本政府は現場任せであり、今後、国の新たな取り組み、改革が必要であることを私から提言致します。

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ガラパゴス化する日本!

2009-03-08 23:59:46 | 感覚
日本の製品やサービスの中には、優れた技術や多彩な機能を持ちながら、海外でなかなか存在感を示すことができないもの多いと聞きます。これらの文書で始まる。小文庫「NRI未来ナビ」世の中の仕組みが変化がひと目で分かる。
野村総合研究所発行より引用。
技術やサービスなどの日本市場で独自の進化をとげ、世界基準からかけ離れとしまうという現象「ガラパゴス化」が各分野で起きています。
1億人超えの市場をうまく活用して産業発展をとげてきた一方で、日本特有の高慣行や独自の機能に拘りのある消費者により、海外とは異なる独特の市場が作られてきました。このような日本の市場は、生物の世界でいうガラパゴス諸島の現象に例えられています。
大陸から隔離されたガラパゴス諸島、南米から900km離れた太平洋上の沖合にあるガラパゴス諸島には、諸島で独自の進化をとげた固有の生物が数多く存在します。それらは、ガラパゴス諸島が大陸から隔離された環境にあったことによって、他の環境から影響を受けずに独自の進化をとげたと言われており、ダーウィンが進化論のアイデアを得た場所として有名です。

近年の日本では、技術やサービスはまさに「ガラパゴス現象」が生じていると言えそうです。世界最高水準を盛り込んだ製品を持ちながら、世界市場ではほとんどシェアを獲れないケースも少なくありません。
日本におけるガラパゴス化現象の特徴。
日本のガラパゴス化現象を,段階を追って整理してみると,以下の特徴があります。
① 高度なニーズに基づいた製品,サービスの市場の日本国内に存在する。
② 一方,海外では,日本国内とは異なる品質や機能を求める(要求水準が低い)。
③ 日本国内の市場が高い要求水準の低いレベルで標準的な仕様が決まり拡大発展していく。
④ 気がついたときには,日本は世界の動きから(世界標準)から大きく取り残されている。
競争から共生へ。
日本ではますます人口が減少することが見込まれています。このような社会の中でガラパゴス化現象が進展することは,日本経済に深刻な影響を及ぼすでしょう。国内市場の成長が見込めない産業においては,いやでもガラパゴス化現象から脱却することが重要なことは言うまでもありません。
ガラパゴス化現象から脱却するためには,今まで海外に対してあまりにかたく閉ざした門戸を開き,自ら世界に積極的に出て行くことが必要です。
また,競争に打ち勝つという考えではなく,世界と「共生」していくという思想も重要でしょう。世界の変化,多様化を日本の発展に結びつけるような振る舞いが求められています。
日本市場でガラパゴス化現象の進展が危惧されている分野の一例。
携帯電話→日本の携帯電話サービスは,コンテンツやメールサービスなどで世界最高先端の精度を誇る。しかし世界市場とかけ離れた進化を遂げた影響で携帯電話端末の販売で苦戦している。
デジタル放送→日本の地上デジタルの技術は最先端,しすし日本の推奨する方式の採用を決めた国は現時点ではブラジルだけ。
非接触ICカードも日本の電子マネー市場は急速に拡大している。しかし日本の電子マネー,運営会社の大半が世界標準と異なる技術を採用している。
建設業→日本の建設会社が保有する耐震技術は世界トップ水準,しかし高コスト体質のため海外市場での競争力がない。
このような例に挙げたのは一部だが,医学界でも教育界でも日本水準と世界水準などにズレが生じ,世界の競争力に太刀打ち出来ず,日本国内水準に止まるケース,製品など多くあるのです。
日本人気質に「拘る感覚」があり,技術や製品が世界最高水準に成り過ぎ,日本人が扱えても,海外の人たちが扱えない製品,技術も多くあるのです。
例えば,私も扱いにくい日本の携帯電話,カメラ機能,音楽プレーヤー機能,ワンセグ機能など,多くの不必要な機能が多すぎ,携帯電話も高額傾向にある。
私も以前に自動車会社で人の五感を意識し,活性化させる機能や物づくり,世界標準を意識するべきであると指摘したことがある。
以前は,和製ベンツ,BMWなどヨーロッパの車を真似て開発を目指していたのである。
現在は,日本車として確立し,やっと世界水準に達成している。数少ない業種にもなっている。
日本の今後の経済発展のためにも「ガラパゴス化現象」を少なくしたいものである。


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小動物の命も大切!

2009-03-08 00:17:52 | 感覚
ピーちゃん精一杯生きて、朝日新聞2/25(水)より引用、
八王子のフラワーデザイナー萩原エミ子さんが飼育する雀の「ピーちゃん」が必死に命の灯を燃やしている。野生での平均寿命は2年足らずと言われる中、ピーちゃんはもうすぐ13年と長寿だが、老いを重ねて昨年頃から右目も見えなくなった。ピーと鳴くから「ピーちゃん」96年隣家の軒先にあったスズメの巣に弱ったヒナが1羽、取り残されていた。保護した萩原さんがスポイトで餌を与えた。元気を取り戻し萩原さんの右肩に乗っては水浴びをせがむ。
愛犬の死んだ時は、萩原さんの手にそっと飛んできて、眠るような仕草で甘えて来た。慰め上手でもあった。「命が短くても外で飛び回った方が幸せだったかも」とそんな話をすることが多くなった。
昨年、ピーちゃんの右目がみえなくなった。餌をついばむにも苦労、足取りがおぼつかない「小さな生き物でも豊かな感性」があり、通じ合えると教えてくれた。萩原さんはストーブにかざした。ピーちゃんを抱き込んだ「精一杯生きて」と語りかけた。
私はこの記事を拝見し、複雑な気持ちである。趣味ではあるがバードウォッチングの指導員もしている。巣から落ちたヒナなどは拾わないでと、日本野鳥の会などもパンフレットを配布して指導しているからである。
自然生態系、生物生態系に人間の手が入ると乱れるという事からである。
私の心情としては「可哀想だから」拾って面倒を見たくなるのです。
現に、私は子供の頃、カラスのヒナを飼育し、「カー子」と名付けて可愛がった。
言葉を話し、方に乗る姿はカラスの面影すらないのである。
10年以上生きたのである。私のふるさとは青森の津軽地方なので、農家ということもあり、小動物や面倒を見ていた生き物は多くある。
ウマ、ブタ、鶏、犬、ネコ、鳥、亀、金魚と本当に多くの生き物を面倒見ていた経験がある。
これらの経験が現在、本当に役立ち、活かされているのです。現在の子供達の多くは、ペットや小動物はペットショップなどでお金で買う物であると思っている。そこには、命の尊さ、大切さは微塵も感じられないのです。
現在、我が家にはスムースコートチワワの「チビ」という11歳の雌犬が同居している。人間の歳で換算すると70歳を過ぎた高齢者である。目も白内障に近いし、後ろ足もおぼつかない。それでも餌になると吠えて、ふらふらしながらも歩き、餌を欲しがるのです。彼女は一生懸命生き続け、私達に励ましと、命の大切さ、尊さを教えてくれている。
ピーちゃん、我が家のチビも動物たちは、日々、生きるのに一生懸命である。
自分から命を絶つ(自殺)するなど決してない。
生きている限り、「精一杯生きているのです」。今一度人間は生き物に学び、「人の命の尊さ、大切を考えて欲しい」。
私はこれらから、今年の5月には地元でコアジサシ保護プロジェクトの代表者として、生まれたヒナを守り、地元の小学生(ボランティア)に手伝って貰い、ヒナを多くでも孵してオーストラリアに孵して上げることが目的です。
私は、鳥好きからこれらコアジサシ保護プロジェクトを立ち上げている訳ではありません。
小動物の命も人の命も尊く、大切な物であることを理解して欲しいのです。
また、五感を総動員して命の尊さ、大切さを体験して欲しい、今後とも私共は五感教育を通じて、多くの人達に命の尊さ、大切なを提唱して参ります。


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プロフェッショナルの流儀!

2009-03-06 22:12:50 | 感覚
私は参考にしている特番がある。それはNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」である。その番組の中から簡明を受けた番組を紹介致します。
2008年7月、石川拓活著、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班、監修、「絶対不可能」を可能にした農家、木村秋則の記録!
この番組では、石川拓活さんが出演し、木村秋則さんを紹介していた。
私も何年も前から木村さんの事は知っていた。私のふるさとも青森県ということもあり、農家の次男でもある。私は農家の苦労が理解できるのである。
私のふるさと津軽には「カマドケシ」と呼ばれる言葉がある。
カマドケシとは、私の地方の方言(津軽弁)で「竈消し」(かまどけし)と読むが、津軽弁で(かまどげし)と発音するのです。
一家の生活の要である竈の火を消して、家庭を路頭に迷わせる男のことを指すのです。
この木村さんは、1949年(昭和24年生まれ)中津軽郡岩木村の農家の二男として生まれた。岩木山の麓である。
木村さんの凄いところは、誰もが不可能言われた「無農薬」のリンゴ栽培という無謀なチャレンジを9年間も続け、その間、貧困や誹謗中傷、家族の心配、苦悩などがあり、自殺まで考えたそうです。
ふと木村さんは、自殺を考え岩木山の麓を歩いて居たら、山の樹に生えたリンゴの木、実はドングリの木(クヌギ)だったのです。それを見た木村さんは、自然の樹(植物)は、農家の力を借りなくても立派なに育っていることを知るのである。
そこから、彼の考え方が変わり、諦めずに頑張ってきたのである。
木村さんはただ無農薬のリンゴを作ることが目的ではないのである。
自然環境を考え、自分の孫の健康まで考えて無農薬のリンゴ作りに拘っているのです。
木村さんはテレビの中で次のように言っている。「人間が出来ることは大した事が出来ないが、自然の力、リンゴの木が頑張っているので、私に出来ることはリンゴの木の手伝いをして上げることしかできない」。
著者の石川さんは長年、木村さんを取材し続けて苦労を理解している。
石川さんが初めて、青森県の津軽を訪れたとき、木村さんが端正込めた思い入れのリンゴを一口口に入れた途端、彼は涙が出かそうになったと言っている。
すごく美味しく、甘いリンゴだったと語ってくれた。
また、石川さんはこのリンゴを言葉で表現するならば「生命」を感じると表現している。
確かに日本中には無農薬に拘っている農家の人達は多いが、木村さんは違う。私のふるさと津軽には、津軽弁で「じょっぱり」意地っ張りという意味だが、良い意味で「拘る」感覚なのです。
私は子供の頃、母親から「あなたは困った人が居たら助けて上げなさい。あなたに助けを求めて人が居たら手を差し伸べて上げなさい」と哲学的な事を言われても幼い私には理解できず、今この歳になって理解ができ、私は人の五感を研究することで多くの人達の助けや悩みの一部でも解決できたらと思っている。
そして「拘り」私は木村秋則さんを見習いながら頑張って行きたい。元々津軽の人々は我慢強く、無口で、意地っ張りでもある。ところが私はこの津軽人気質を受け継いでいないのである。
我慢強くないし、よくしゃべる。意地も張らない。但し、仕事への拘りはある。
私の仕事もリンゴ作りに似ている。美味しいリンゴを作るのには簡単に行かない、手を抜けば美味しいリンゴは実らない。
私の仕事もいい加減にやっていると評価も下がり、仕事の依頼や未来の研究が出来なくなる。
何より「五感生理学」という日本で数少ない研究課題であり、使命と感じている。また、後継者の育成も私の業務の一つでもある。
若い研究者が私の後を継いで人五感研究に励んで頂ければと願っている。
私は木村秋則さんの精神を見習い「プロフェッショナル仕事の流儀」として、社会貢献を目的に頑張って参ります。




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メディカルクライスター構想(医療集積拠点)

2009-03-05 19:24:51 | 感覚
以前に私のブログでも何度か紹介してきたが、メディカルクライスター構想が全国各地に大小規模の違いはあるが、神戸市が取り組んでいる「神戸医療産業都市構想」は、震災後から3年9ヶ月余りが過ぎた1998年10月、当時神戸市は震災前の8割程度しか回復しておらず、市民生活においても、少子化高齢化が進む中、質の良い医療や福祉に重点をおいて、体制づくりが始まったのである。
この都市計画が進み、10年が経った。最先端医療センター、人材育成の為の施設、ベンチャー企業、理化学研究の再生科学総合センターなど、すでに11の施設が集まっている。
今後は、創薬研究開発などに取り組む予定である。2010年までには、進出企業を200社ぐらいまで将来的には、神戸市全体で500社程度を目標に取り組んでいきたいと考えている。
これらの施設は、日本の医学は病気の原因に関する研究は進んでいるのだが、手間の掛かる患者対象にした臨床研究は世界的に見ても遅れている。
また、ゲノム解読と再生医療の研究など多義に渡る医療研究、開発がこれからの施設で可能になり、立ち後れている。生命科学を補うことが可能になるのです。
また、東京でも、築地市場の移転計画の跡地に国立がんセンター主導でメディカルクライスター構想もあります。こちらは病院施設などで病気(癌)の原因研究や人材育成のための医学部「メディカルスクール構想」日本初の4年制の医学部、大学院的要素の医学部の構想なども予定されております。
但し、具体的な資金や規模に関しては発表されておらず構想段階である。
私共もが関わる東京都臨海地区に構想している。小規模ではあるが、メティカルクライスター構想は具体的に進行している計画です。
具体的な医療系大学、支援企業はまだ発表できないが決定している。
場所も開発地区も決まってはいるが、諸問題をクリアーする課題も多いのである。文部科学省からの支援と認可にも時間が掛かっている。
日本初の海外の大学を誘致し、日本の医療大学との提携も決定しているが、オール英語で授業で行うため、認可待ちである。
私共が構想しているメディカルクライスター構想は300億円規模の予定で、高齢者施設、介護施設は勿論、生命科学研究所の設立、医療系大学など順次予定している。最終的な予算は500億円規模と予想されます。
産学官民が一体となり取り組むメディカルクライスター構想です。
2009年以降具体的に取り組み、準備財団の設立が決定すれば本格的に行う事業でもあります。
私共は規模より、中身(内容重視)医療系の大学設立、日本初の海外の大学の誘致、及びオール英語で授業を行う予定である。英語圏の留学生には日本語学科を採用し、日本での医療の国家試験に合格して貰いたいと思っております。
病院も隣接して設立し、これらの施設に外国人医療スタッフを採用したいとの構想もあれます。
チームカンファレンス、オーダーメイド医療、大衆衛生学などを取り入れた、海外型の病院を運営して行くことも考えております。
生命科学研究所では、日本初の人の五感の本格的な研究を各感覚器官での研究員に論文や実験レポートなどを依頼し、世界的に通用する研究施設を目指します。
すでに嗅覚研究をして頂ける研究員には依頼もしております。
また、東洋医学西洋医学を融合させ、新薬開発、難病の研究など創薬の開発、研究などにも大学とベンチャー企業誘致、大手商社、大手企業の支援も確保できております。
私共が構想している臨海地区は、東京駅にも、羽田空港も成田空港も近くアクセスがよく、日本の大手企業が集まる丸の内にも近い場所であり、優秀な研究者も集まりやすく、海外からも集め、世界に発信する取り組みを行いたいと考えております。
今後、日本の医療研究、開発はこの先10年が楽しみであり、きっと日本の医療も世界トップレベルに達していると確信しております。


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頭が真っ白になるとは!

2009-03-05 19:24:01 | 感覚
よく私達が失敗や恥ずかしい思いをすると脳内では「パニック状態」になり、頭の中が真っ白に成ったと表現します。
これらは脳内物質の「ノルアドレナリン」恐怖の物質と呼ばれ、このノルアドレナリンが脳内に分泌されると視床下部に影響を及ぼし、自律神経に左右します。
血圧が上昇したり、冷や汗が出たりもするのです。
私もBSフジテレビでの収録で、タレントや司会者が立ち去った後にカメラ数台と撮影スタッフだけで、コメントの取り直しをしたときに、軽いが頭の中が真っ白になり、台本の一部が暗記できず、数回の駄目だしを出し、スタッフに迷惑を掛けたのである。素人が慣れないことをしたりするとこのようにパニック状態から「頭の中が真っ白になるのです」。
頭の中が真っ白になるということは、思考回路が円滑に伝わらない事で起こる現象です。
つまり、ニューロンネットワーク同士のパルス(微電流)の伝達がスムーズに行かず、丁度ショートするような状態になると考えて頂いても結構です。
行動的には、頭の中で思考していることと、行動が食い違います。
今回の北京オリンピックでも選手が多くの種目で失敗し、パニック状態に陥ると自分が何をしているか一時的に分からなくなることもあります。
特に経験の浅い選手は大舞台で上がってしまい、思うように体も動かず、失敗すればパニック状態に陥り、頭の中が真っ白になり、思考能力も低下するのです。
私もこの仕事について、初めて人前で講演したときに経験したことがあります。
難しい質問をされたり、上手く話が出来なかったときなどにパニック状態になり、心拍数が高くなり、ドキドキして冷や汗が出ました。
ヒトによっては、これらの状態が酷くなると貧血を起こして倒れる人も居られます。
では、人前で上がらない、失敗しない方法はやはり、場を踏むことが一番なのですが、どうしても人前で話さなければならないときには、何時もの自分が話している時のように話すことが出来れば良いのですが、なかなかそうは行きません。
そこで、失敗して元々、どうにかなるさと腹をくくり、「開き直る」ことが重要になります。
ヒトの脳は開き直り、強い意志を持つと、何時も以上に能力を発揮できるものなのです。
私達はこれらの能力を「潜在的能力」と呼んでいますが、この能力こそ、人前で上がらず、失敗しないための力になるのです。
私は良く、リハーサルを行なうと上がってしまうことがある。リハーサル中に色々と考えてしまうのである。
失敗したらどうしよう? 上手く行けばよいけどなどと悪い方へと思考してしまうのである。
このような状態が上手く事が運ばないことが多いのです。
逆に私は本番に強く、本番ではやはり「開き直る」から上手く行くのだと思う。
皆様も、もし大勢の前で試合や話すことなど有った場合は、良い意味で開き直って、色々と悪いことを考えないことである。
上手く話せないから、活躍できないからと言って、死ぬ訳ではないので開き直ってどうにかなるさと覚悟して取り組むことである。
ヒトの脳は色々と複雑な思考をすると、色々な脳内物質が分泌し、興奮や恐怖心などの思考になると冷静に判断が出来なくなるのです。
これらが頭の中が真っ白になり、空白な感覚に陥るのです。
私は大勢の人の前で講演したり、話をしたりするときには控え室で好きな音楽を携帯音楽プレーヤーで聞いて心を落ち着かせ、リラックス状態になり、本番に入るようにしている。
例えば、スポーツの試合などでも好きな音楽を聴いて試合前にリラックスする選手は多いのである。
以前に私が音楽セラピーと題して、自律神経への影響、脳への影響をテーマに研究課題を発表したことがあるが、特にスポーツ時には、運動前と運動後も好みの音楽を聴いたときとそうでないときには、身体的な疲れ方、精神的な面で良い影響を与えるのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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レアメタルの資源争奪戦!

2009-03-03 18:44:02 | 感覚
私がなぜ、レアメタルを題材に取り上げるかというと、私共の社長山口英一は、レアメタルの知識に優れており、以前にはキドカラー(稀土類)、50歳以降の人達には懐かしいと思うが、日立キドカラーテレビ、日本で初めてのカラーテレビである。当時は箱形の立派なテレビである。
その生みの親が私共の社長山口英一なのである。
我が家にこのキドカラーテレビが届いたのは、小学生の低学年だったと記憶しているが、私の村でも一番早く我が家では購入したのである。
近所の人達がプロレスや野球、相撲の放送が始まると大勢集まったことを思いだす。
昨年には、私共の社長が監修した「おもしろ科学、レアメタル」という本を工業新聞社から出版し、販売部数も伸びている。
今回は、私が愛読しているエコノミストから一部抜粋引用紹介します。
ハイテク材料づくりに不可欠、レアメタルの資源争奪戦。
リチウムイオン、マンガン、コバルトなどレアメタルが欠かせない。その確保は物づくりの行方を左右する。井元康一朗(ジャーナリスト)文、
携帯電話、デジタルカメラ、ノートパソコンなどデジタル家電には、多様化、高性能化した様々なハイテク電子材料が使用されている。その生産に欠かせないのがレアメタル(稀少金属)素材である。
例えば、身近なデジタル家電のバッテリーには、リチウムイオン電池が使われている。繰り返し充電が可能な2次電池の製造には、リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどのレアメタルが不可欠となっている。
レアメタルとは、①地殻中の含有量が少ない。②品位(鉱石中の含有率)の高い鉱石がない。③製錬が困難。④政治的に不安定な国に偏在する。などの理由によって大量に得ることができなかったり、供給の不安がある非鉄金属をいう。
デジタル家電などの普及に伴い、レアメタル需要が飛躍的に増大する可能性があるがこれはレアメタルの枯渇につながることを意味する。
こうしたことから、世界ではレアメタルをめぐる資源争奪戦が激しさをましている。実際、コバルトの価格はこの3年で3倍以上上昇した。コバルトの国内需要の7割はデジタルカメラや携帯音楽プレーヤー向けのリチウムイオン電池に使われており、世界需要年6万トン程度のうち、日本はこの4分の1を占める世界最大の消費国となっている。ニッケルの価格も2002年から07年の5年間で8倍に、その他の物質も数倍上昇している。
日本には、レアメタルのほぼ全量を輸入に頼っている。このため、レアメタルの価格高騰は日本のメーカーにとって死活問題にも繋がりかねない状況といえる。
電気自動車への期待が追い打ちに!
昨年7月原油価格(WTの先物)は史上最高高値の147ドルを記録し、脱石油の推進という点から、ハイブリット車や電気自動車などに注目が集まった。原油価格はその後急落したものの、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減は避けられない課題であり、今後もプラニング、ハイブリット車や電気自動車、燃料電池車などの実用化の普及が加速的に進められるだろう。これらはすべて電気自動車であり、電池と電気モーターがその心臓部の重要な役目を担っている。
そして、この電池や電気モーターはレアメタルなしでは製造できない。
現在、ハイブリット車にはニッケル水素電池が使われているが、今後は大容量でエネルギー密度の高いリチウムイオン電池がこれにとって代わって行くとされている。また、09年には三菱自動車、富士重工業が電気自動車の市場投入を予定しているが、これには高性能リチウムイオン電池が採用されている。
ハイブリット車を含む電気自動車の電気モーターには高温でも磁石性能が保持できる「ネオジム磁石」が使われている。これはレアメタルの一種であるネオジム・ジスプロシウムと鉄などを化合させて造る。
電子材料ではないが、軽量化が図られている現在の自動車には、軽くて引っ張り強度の高い「高張力鋼」が使われている。ここは、マンガンやチタンなど十種類のレアメタルやレアアースが鉄と混ぜられている。また、排ガスの触媒浄化装置にはプラチナが使われている。
これらの物質の多くは、有る程度コストを支払ってもリサイクルの価格が十分あることから使うことで消えて無くなっても性質のものではない。しかし、世界で膨大な量の石油エネルギーを消費しているガソリン車が電気エネルギー車に転換していくことを考えれば、リチウムイオン電池の製造などに使われるレアメタルの新たな需要もまた莫大になるとことは十分予想できる。
リチウムイオン電池で使われる主なレアメタルと日本の輸入相手国。
リチウム→チリ63.0%、米国→18.6%、中国→11.1%、ニッケル→インドネシア44.8%、フィリピン→13.6%、ニューカレドニア→12.0%
マンガン→南アフリカ36.5%、中国→36.4%、オーストラリア→26.0%
コバルト→フィランド30.9%、オーストラリア→17.4%、カナダ→13.9%
レア・アース→中国87.7%、エストニア→5.3%、フランス→4.0%
私達の生活に身近なデジタル家電、携帯電話、パソコンなどには多くのレアメタルが使用されている。私の携帯電話のバッテリーも古くなり、新たに購入するとなると5千円前後近くになります。
日本はレアメタルをほぼ海外から輸入している。世界需要6万トン程度のうち日本は4分1を占める世界最大の消費国であり、今後益々輸入に頼り、需要の高まりから世界でレアメタルの争奪戦が繰り広げられると予想されるのである。
そこで、日本ではレアメタルのリサイクルに取り組んでおり、研究にも取り組んでいる。
但し、施設や研究費など高騰であり、一企業や商社で取り組むことは難しくも成っている。
そこで、日本政府間からこれらの支援や政策なども重要であり、日本経済が復活する特効薬でもあるのです。
レアメタルだけに限らず、環境問題をクリアーするために日本は電気自動車の普及、海外、米国などへの新幹線の売り込みなど今後、日本が取り組む課題によっては、日本経済の復活も早いと思われる。
私は日本経済の復活の早道は、このレアメタルに関わっていると言っても過言ではないと思っている。
この先、レアメタルは世界的な需要の高まりから「レアメタル資源争奪戦」が世界的に始まり、レアメタルの高騰に繋がり益々も世界で争奪戦が加速的に起こると予想されている。
これらレアメタル最大の輸入国である日本は、国を挙げての取り組みをしなければ、このレアメタル資源争奪戦に負けてしまい。日本経済の復活にも影響を与え、日本経済の復活も遅くなりと予想されるのである。
是非とも、日本政府には、日本経済復活のためにレアメタルの確保を国を挙げて取り組んで欲しいと強く願っている。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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携帯電話依存が感覚を鈍感化させる!

2009-03-02 21:04:01 | 感覚
携帯でトラブル中高7割経験、メール依存も鮮明!
文部科学省は2月25日、子供の携帯電話の使用実態について初の調査結果をまとめ、提示版で悪口を書かれるなどのトラブルを中高生の約7割が経験していることが分かった。中学2年生の3人に1人が一日30件以上メールのやり取りをするなど。携帯電話依存の様子も浮き彫りに、携帯の利用ルールを巡り、親子間の意思にズレがあることも明らかになった。
調査は昨年11月~12月に実施、全国の小六、中二、高二の計約1万人と保護者が回答した。
携帯の所有者は小六が24.7%、中二が45.9%、高二が95.9%だった。トラブルの経験について高二では「ネットで知り合った人と実際に会ったか、合いそうになった」が7.8%「しつこくメールを送られた、つきまとわれた」は8.0%、
「掲示板やメールで悪口を書かれた」は9.4%「個人情報を無断で流された」も5.1%あった。
迷惑メールやチェーンメールの被害もトラブルも含めると、高二で「トラブルは特にない」と答えたのは27.6%にとどまり、約7割が何かしらのトラブルを経験。中でも同じ程度のトラブル経験があった。
学校教師に対し、これまでに把握したことのあるトラブルを聞いたところ「有害サイトに入った児童が多額の請求を受けた」複数の生徒、名を無断で使った架空小説が見つかった」といった実例もあった。
携帯メールのやり取りも頻繁で、中二では1日のメール送信が50~99件の生徒が12.2%、百件以上も7.3%おり、3人に1人が30件以上だった。
高二でネット上の自己紹介サイト「プロフ」を公開したことがあるは44.3%、ブログは41.6%、一方保護者で子供がプロフをやっているのを知っているは16.5%、ブログも19.1%どまりで、親が実態を把握できない現状が浮かんだ。
2009年2月26日(木)日経経済新聞より引用。

私は以前から子供達の携帯電話依存に関する問題を取り上げて来たが、今回の記事の結果を見てさすがに驚いている。
私が携帯電話依存を危惧しているのは、人の五感、特に聴覚の能力などに悪影響を与えるということです。
2/27日(金)のブログでも紹介しているが、補完能力や音の認識能力が低下しているのである。
補完能力とは、雑音や雑音などの場所で人の声(言葉)が途切れた時にそれを聞き取ろうとする能力なのです。
私達は、このような環境でも、上手く補完して人の声を聞き取りますが、現在の子供達は聞き取り出来ないので、言葉や会話の理解も出来ないのです。
また、聴覚の刺激不足から音の認識にも変化が現れております。
例えば、私達は風鈴や野鳥の鳴き声を心地よいと感じる音ですが、現在の子供達や若者の多くは、雑音的認識しますから「うるさい」と感じるのです。
これらは人の脳の認識にも変化が現れています。
人が心地よいと感じる音は人の脳の右脳(聴覚野)で感じますから心地よいと感じるのです。逆に左脳の聴覚野で感じると雑音ですから「うるさいと」と理解するのです。
私はこれらから「音認識の欧米化」と呼んでおりますが、最近の子供達や若者達に顕著に現れている聴覚感覚です。
これらは原因の要因は、生まれた頃から電子音の中で育ち、遊びもゲーム機、会話やコミュニケーションも携帯電話やパソコンでのメールなど、五感を刺激する体験が希薄になり、特に聴覚刺激は極端に体験不足になっております。
これらから、若くして聴覚が衰え始めているのです。私が危惧しているのは、補完能力や会話(言葉)でのコミュニケーション不足などです。
補完能力やコミュニケーション能力を養うことは、人との会話を生の声で言い、聞き取る事で鍛えられます。
このように聴覚だけではありません。五感全体が現在の子供達や若者達の能力が低下し、衰え始めております。
私はこれらに警鐘を鳴らしており、指導もしております。
今後とも、人の五感の重要性を提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、






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