センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

頭が真っ白になるとは!

2009-03-05 19:24:01 | 感覚
よく私達が失敗や恥ずかしい思いをすると脳内では「パニック状態」になり、頭の中が真っ白に成ったと表現します。
これらは脳内物質の「ノルアドレナリン」恐怖の物質と呼ばれ、このノルアドレナリンが脳内に分泌されると視床下部に影響を及ぼし、自律神経に左右します。
血圧が上昇したり、冷や汗が出たりもするのです。
私もBSフジテレビでの収録で、タレントや司会者が立ち去った後にカメラ数台と撮影スタッフだけで、コメントの取り直しをしたときに、軽いが頭の中が真っ白になり、台本の一部が暗記できず、数回の駄目だしを出し、スタッフに迷惑を掛けたのである。素人が慣れないことをしたりするとこのようにパニック状態から「頭の中が真っ白になるのです」。
頭の中が真っ白になるということは、思考回路が円滑に伝わらない事で起こる現象です。
つまり、ニューロンネットワーク同士のパルス(微電流)の伝達がスムーズに行かず、丁度ショートするような状態になると考えて頂いても結構です。
行動的には、頭の中で思考していることと、行動が食い違います。
今回の北京オリンピックでも選手が多くの種目で失敗し、パニック状態に陥ると自分が何をしているか一時的に分からなくなることもあります。
特に経験の浅い選手は大舞台で上がってしまい、思うように体も動かず、失敗すればパニック状態に陥り、頭の中が真っ白になり、思考能力も低下するのです。
私もこの仕事について、初めて人前で講演したときに経験したことがあります。
難しい質問をされたり、上手く話が出来なかったときなどにパニック状態になり、心拍数が高くなり、ドキドキして冷や汗が出ました。
ヒトによっては、これらの状態が酷くなると貧血を起こして倒れる人も居られます。
では、人前で上がらない、失敗しない方法はやはり、場を踏むことが一番なのですが、どうしても人前で話さなければならないときには、何時もの自分が話している時のように話すことが出来れば良いのですが、なかなかそうは行きません。
そこで、失敗して元々、どうにかなるさと腹をくくり、「開き直る」ことが重要になります。
ヒトの脳は開き直り、強い意志を持つと、何時も以上に能力を発揮できるものなのです。
私達はこれらの能力を「潜在的能力」と呼んでいますが、この能力こそ、人前で上がらず、失敗しないための力になるのです。
私は良く、リハーサルを行なうと上がってしまうことがある。リハーサル中に色々と考えてしまうのである。
失敗したらどうしよう? 上手く行けばよいけどなどと悪い方へと思考してしまうのである。
このような状態が上手く事が運ばないことが多いのです。
逆に私は本番に強く、本番ではやはり「開き直る」から上手く行くのだと思う。
皆様も、もし大勢の前で試合や話すことなど有った場合は、良い意味で開き直って、色々と悪いことを考えないことである。
上手く話せないから、活躍できないからと言って、死ぬ訳ではないので開き直ってどうにかなるさと覚悟して取り組むことである。
ヒトの脳は色々と複雑な思考をすると、色々な脳内物質が分泌し、興奮や恐怖心などの思考になると冷静に判断が出来なくなるのです。
これらが頭の中が真っ白になり、空白な感覚に陥るのです。
私は大勢の人の前で講演したり、話をしたりするときには控え室で好きな音楽を携帯音楽プレーヤーで聞いて心を落ち着かせ、リラックス状態になり、本番に入るようにしている。
例えば、スポーツの試合などでも好きな音楽を聴いて試合前にリラックスする選手は多いのである。
以前に私が音楽セラピーと題して、自律神経への影響、脳への影響をテーマに研究課題を発表したことがあるが、特にスポーツ時には、運動前と運動後も好みの音楽を聴いたときとそうでないときには、身体的な疲れ方、精神的な面で良い影響を与えるのである。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レアメタルの資源争奪戦! | トップ | メディカルクライスター構想(... »
最新の画像もっと見る

感覚」カテゴリの最新記事