センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

野鳥の水飲み、水浴び!

2023-07-06 00:00:30 | 野鳥

野鳥が水浴びをする理由ですが、羽についた汚れやホコリを洗い落として綺麗にします。 羽についた寄生虫や積もった脂粉を落とすためとも言われています。 脂粉(シフン)とは鳥の体から出る粉。 鳥の種類で差がありますが、オウムやインコなどは多いといわれています。

野鳥が飛ぶためには、羽が重要なことになります。例えば、羽が汚れていたり、虫に食われてしまうと病気になり、羽が抜けてしまうことにもなります。ですから、野鳥の多くは綺麗好きで、毎日、水辺や水溜りがあると「水飲みと水浴び」をします。

特に、水浴び後には「毛繕い」をして羽を清潔に保ちます。

良く、観察していると水浴びの時にしぶきが大きくなることがありますが、これは、野鳥が頭を洗う時に水しぶきが上がります。

但し、水辺が近くにないと、砂場でも水浴びの代わりに粉かな砂で羽に付いた虫や汚れを落とすこともあります。

野鳥たちが水飲み、水浴びをする時間単はほぼ決まっています。野鳥の詳しい人でも、水浴びの時間帯を知っている人は少ないはずです。それは、個体(種類)や時期によって早くなったり、遅くなったりします。

夏場は比較的早く、お昼前から午後14時ぐらいまでで、冬場はお昼過ぎから14時ぐらいと短い時間帯に集中して入れ替わり立ち代わり、同じ水浴び場を訪れます。

井之頭公園では、サンクチャリーの中に小さな池があります。そこに、大きな窪んだ石の上に水が溜まっていたりすると、水浴びに来ます。

ウグイスなどの小鳥は、笹薮の中から出てきて水飲みと水浴びをします。

キビタキなども訪れますが、決まって番で水浴びする時には、メスが先に水浴びしてから、その後にオスが水浴びします。

 

つまり、レディファストなんです。キビタキに限らずジョウビタキの番でも同様にメスが先に水浴びをしてから、オスが現れるところを確認、撮影したことがあります。

また、水浴び後の毛繕いが面白い行動や仕草をします。野鳥は嘴で羽を隅々まで水切りをします。嘴で水切りをする前には、身体がブルブル振るわせて水切りをします。

カワウのような大きな鳥は、杭などに止まり、太陽の方向を向いて羽を乾かします。

カルガモの水浴びは、他のカモと違い、浅瀬では水浴びのようなことをしますが、池などでは、池で水浴びをした後に、何と5秒以上ほど潜って身体の汚れ羽に付いた虫など落とします。

カルガモが潜ることは滅多にありません。潜るカモではないからです。潜っている姿を見たならそれは「水浴び」しているところです。

カワセミは中々水浴びをしない、見かけることが少ない鳥です。それは、何度も川や池飛び込んでいることもあり、水浴びすることもありませんが、夏場などでは水浴びをしているところを確認したことがあります。残念ながら撮影することが出来ませんでした。

バードカメラマンがサンクチャリーなどの水溜りや石の窪みの水溜りに野鳥が訪れることが分かっているので、長い時間、朝から座って陣取っています。

それで、訪れるのはお昼過ぎぐらいから2時間程度なので、場所取りに朝から座って待って、水飲みに来た野鳥を一気に撮影します。私的には到底無理です。

何時間もじっと待っているなんて、せっかちな性格もあり、それなから歩きながら出逢う野鳥を撮影した方が多くの野鳥に出逢えます。

また、予想外なところでも水浴びします。以前に奥多摩の渓流沿いで野鳥撮影していたら、キセキレイやミソサザイなどが水浴びしていましたが、離れた崖の藪の中からニホンカモシカの子供が現れ、水飲みをしていました。川の中まで入り流石に水浴びはしませんでしたが、人里近くまでニホンカモシカは水飲みに来ることが分かりました。撮影も出来ました。

人もそうですが、野鳥も身体の半分以上は水分で生成されています。ですから、また水飲みをしないと生命維持出来ません。

特に、暑い夏場は水飲み以外にも「ミネラル補給」が必要です。ですから、岩場の石を舐めたすることがあります。特に、昆虫類は、蝶々やハチ類は、石や河原の泥からミネラルを吸い取っています。

こうして、生き物たちの生態などを観察していると面白いだけではなく、新たな発見もあります。知らなかったことが分かったり、それがとても貴重な場面だったりすることがあります。ただ、野鳥を観察し、撮影しているだけではこうしたことや場面に出逢うことは極めて稀になります。

センスプロデュース研究所、葛西行彦

 

 

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