センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

青梅の森は、ベビーラッシュ!

2024-06-13 00:00:30 | 自然観察

先月の末ごろから今月にかけては、野生動物たちの子供たちが誕生する時期でもあります。先月の末頃には、太陽の子広場の池に「ヤマアカガエル」がオタマジャクシからカエルに孵り、池から渓流に移動する際にアオダイショウに食べられたり、鳥に食べられたりして、半分近くは渓流に辿りづけませんでした。 

また、イトトンボが先月の中旬頃に産卵して、こちらも幼体が羽化したのを確認しています。同時期、太陽の子広場の管理棟の近くの樹木に巣箱を設置してありますが、此処には「シジュウカラ」が営巣し、5月下旬には雛たちが巣立っています。 

青梅の森では、先月末頃から夏の渡り鳥が営巣し、先月の下旬には幼鳥も確認できました。せっかく営巣したのに、今月上旬の大雨で巣が流されたのか、翌日に様子を見に行ったら、親鳥が確認できませんでした。その場から消えたように居ませんでした。 

ところが、先日、メスを確認できたので再度、営巣、巣作りして呉れそうです。 

もう間もなく、雛(幼鳥)が確認できそうな種類の夏鳥が、二組ほどあり、こちらは幼鳥を確認出来たら、今年は幼鳥が十数羽になりそうです。 

気がかりなのが、営巣場所が中々決まらない夏鳥がいます。営巣場所を探しに、毎日のように撮影に行っていますが、これから梅雨入りに入ると天候が心配なので、天気を見計らって森に入ります。 

 

昆虫や野鳥以外にも、気になっているのが「ニホンカモシカのメス」、前髪が茶色に染めたようになっているカモシカのメスなので「チャバコ」と名付けて、観察、調査も含めて見守っております。 

お腹も膨らんで大きくなっていることから、そろそろ、出産しているか?まだなのかを確認中です。そんな中で、昨日、朗報の情報が私宛に届きました。 

永山公園の展望台に「カモシカの子供」を見たと言う方がおられるようです。親が確認できないとチャバコの子供と断定出来ませんが、私の予想よりも早かったので、チャバコの子供である可能性は高いものです。 

チャバコは、昨年の今頃に子供を出産し、私が昨年の6月に青梅に引っ越して、始めて青梅の森の生き物を撮影したのが「カモシカの親子」でした。 

角が生えていなく、中型犬くらいの大きさの可愛いカモシカの子供でしたが、私が撮影した二か月後に、急斜面から転落して亡くなりました。 

そんな気の毒な体験をしているチャバコなので、今回こそは、子供と一緒に、カモシカの子供は、約1年間ほど一緒に行動する。甘えん坊なカモシカの子供です。 

もし、チャバコの子供たちとしたら、昨年の二の前にならないように、元気に育って欲しいと願っています。 

 

こうして、昨年よりもベビーラッシュの種類が増えたようです。特に太陽の子広場の池は、私が絶滅危惧種のトンボを撮影したことがきっかけで池の改善工事が始まり、3月に工事も終わり、4月には水が溜り、5月には、最初にウシガエルが産卵し、次にヤマアカガエルが産卵、両方とも既にカエルになって渓流沿いに戻っています。 

そして、待望のトンボが産卵しました。最初はイトトンボの小さいトンボでしたが、5月下旬から6月の上旬には「クロスジギンヤンマ」が産卵しました。その時に撮影も出来ました。 

その写真を市役所の担当者の方にお見せしたら、池が復活しましたと喜んでいました。こうして、青梅の森とそこに生息する生き物たちは、私が「愛護」を目的に撮影していることにより、市役所職員の皆さんも協力して貰ったお陰で、今年は青梅の森は、昨年以上のベビーラッシュとなり、森と池も復活しつつあります。 

 

丁度、昨年の6月15日に青梅に引っ越して来て、1年になりますが、その一年間で青梅の生き物たちを護り、そして、山火事を防いで森林を護りました。その功績により、消防署と市役所からは、協力に対しての感謝状を頂いております。 

一年もしないうちに、私が自分で言うと自慢になりますが、活躍していると自負しております。また、青梅の生き物たちに私は受け入れられてもいます。 

現に、私がカメラを構えると。昆虫、トンボや蝶々、中にはオオスズメバチが肩に5分近くも止まって休んでいたり、カマキリが左腕に飛び移り、そこまで連れて行ってなどと分かったり、トンボが腕に止まり、腕を動かせなくなったりもしました。 

勿論、カモシカの鼻先を触ったりもしました。本来は、こうした野生の生き物たちと接近したり、身体に止まったり、自分の周りを飛び回ったりすることは普通ではあり得ないことです。 

それが、私には当たり前のように伺う度に出逢ったり、体験したりします。 

こうした関係は「青梅と生き物たちに受け入れられた」という証なのだと思います。 

セスプロデュース研究所、葛西行彦 

 

 


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