センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

密猟者から生き物を護る!

2024-06-04 00:00:30 | 宇宙科学

密猟とは、国際間の協定や法令などに違反して野生動物を狩ることを言います 

世界では多くの密猟が行われており、これによって多くの野生動物が絶滅の危機に瀕しています。 

国際自然保護連合のレッドリストによれば、現在1730種の野生動物が絶滅の危機にあり、そのうちの多くが密猟の影響を受けていると言われています。 

野生動物の絶滅を防ぐためには、密猟を防ぐことが非常に重要だと言えるでしょう。 

此処での密猟は、絶滅危惧種ほど、高値で取引されている現状があります。 

こうした事例は諸外国の問題ではなく、日本人も多く関わっています。最近も、ボリビアに生息している「サタンオオカブト」や「ヘラクレスオオカブト」の違法取引で日本人が逮捕されると言うネットニュースがありました。 

カブトムシやクワガタムシは子供を中心に人気があり、一時、闇取引でペットショップがオオカブト類を一匹、10万円以上で販売されていたこともあります。 

実は、こうした大規模な密猟はその昔「象牙」が高値で売れると、その輸入先は主に、中国と日本でした。当時、40年ほど前に、日本では「象牙の印鑑」が縁起がよく、判子に使われていました。 

私は、当時から現状を理解していたので、象牙の判子は絶対に購入しませんでした。貰ったも断りました。 

 

実は、日本国内でも50年前頃まで密猟は頻繁に行われていました。主に野鳥の密猟が多かったものです。例えば、冬の渡り鳥、ツグミなどを霞網で群で渡って来たところを捕まえて、焼き去り屋さんに売ったり、自分たちで食べたりしていました。 

また、メジロ、ホオジロ、ヤマガラなども密猟の対象でした。特に、メジロとホオジロは「鳴き交わし」という、愛好家の間で、竹籠に飼って餌づけして、仲間同士で鳴き声の綺麗な個体を競い合うという文化とは言えない風習がありました。 

メジロは、おみくじ引きが出来るとして、籠の鳥として飼われていました。 

当時、中国製の安い鳥籠に、鳥餅や霞網でメジロを春先に捕まえては、直ぐに竹籠に入れて、餌づけします。 

籠付きでメジロが2000円とか、ホオジロが3000円程度で販売されていました。現在の価格なら3倍の金額程度になります。 

当時のサラリーマンの月収から考えると、可なりな収入になったと考えられます。 

こうした、密猟者は「愛好家」と言われる人たちの間で取引されていました。 

愛好家だけではなく、ペットショップの悪質な販売も問題化されたことがあります。 

つまり「裏取引」で購入した生き物を販売して儲けようとする店主もいました。鳥なら「フクロウ」が人気なので、フクロウは高額で取引もそれています。 

本来、こうした希少種の販売は、密猟ではなく「国内繁殖」という証明書付でないと販売出来ません。 

ましてや国内繁殖も絶滅危惧種などはしてはならないと言う国際基準があります。但し、パンダや世界的に認められている種に限り、繁殖が認められている生き物があります。 

ヘラクレスオオカブトのオスとメスを密猟して、国内で熱帯の環境を整えてビニールハウスなどで繁殖させると数が増えます。それで高額取引が出来て、一攫千金になると考えたペットショップの店主が逮捕それたこともあります。 

 

こうしたことを鑑み、生き物たち、特に希少種、絶滅危惧種の密猟だけではなく、ペットの殺処分、テスト動物の扱いなどの現状を当時(2000年)に法務大臣の第二秘書をしていたこともあり、訴えました。そして、同年の10月に臨時国会で可決され、12月に「愛護法」と「ストーカー規制法」が制定され、こうした密猟者には禁固刑1年未満、罰金100万円以下が課せられます。 

ところが、最近、日本では昆虫などを採取して「ネット販売」を目的に、希少種、綺麗なトンボや蝶々を標本という形で販売しています。 

こうした行為も「希少種の密猟」に当たります。勿論、愛護法違反ですので罰せられます。 

先日、何時ものトンボ池でそれらしき二人組が、長靴を履いて、大きな昆取り網を持って池に入っていたところを市役所の担当者が注意して直ぐに逃げるようにして立ち去ったと報告を受けました。 

きっとその二人は、調査や愛好家ではなく、青梅には綺麗なトンボ、サナエトンボ、クロスジギンヤンマ、ルリボシヤンマ、ムカシトンボなど希少も多く、蝶々もオオムラサキなどの蝶々もいますので、こうした綺麗な昆虫類を捕まえて、標本箱にして数千以上の値段でネット販売しているようです。 

こずかい稼ぎどころか副業になるほどの稼ぎになると思われます。 

幸い、6月~7上旬までは梅雨の時期なので昆虫の密猟者は現れませんが、梅雨明け、夏休みに入ると平日でも早朝から現れるので、私は定期的にトンボ池を監視し、池に本来、侵入することは禁止されているし、法的にも罰せられる行為です。 

私がもし、そうした密猟者らしき人物を見つけたら、注意し、警告を聞かない場合は警察に通報することで、希少のトンボや蝶々を護れると思いますが、青梅の森は広く、何か所かに繁殖の場所があります。 

そうした関係から青梅は「トンボ王国」と愛好家が慕われています。一部の昆虫マニアが密猟して、こずかいを稼ごうとする行為自体が「密猟者」であるということを自覚して欲しいと願っています。センスプロデュース研究所、葛西行彦 


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