センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ヘビトンボの生態!

2024-06-27 00:00:30 | 生物

ヘビトンボは昆虫! 

ヘビトンボは体長4㎝ほどの、やや大型の昆虫です。頭や胸は黄土色で、幅の広い透明なはねを前後2対、合計4枚もっており、どことなくトンボを連想させる姿です。 

「ヘビ」+「トンボ」の名前の由来! 

ヘビトンボは、漢字では「蛇蜻蛉」と書きます。名前に「ヘビ」が含まれる理由は、捕まえようとすると大きな噛むからのようです。ヘビトンボに噛まれると傷口が痛みますが、毒は持っていません。 

名前の「トンボ」の部分は、大きく透明なはねが目立つ外見に由来すると考えられるでしょう。【参考】「ヘビトンボ」日本大百科全書(ニッポニカ) (小学館) 

ヘビトンボの仲間! 

生物学的な分類上は、ヘビともトンボとも関係ありません。昆虫の分類に「アミメカゲロウ目」というグループがあり、そのの「ヘビトンボ亜目」というカテゴリがヘビトンボの仲間です。 

熱帯から温帯にかけての地域に生息し、世界に約100種いると言われています。 

日本にいるヘビトンボの仲間! 

日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄に広く分布しています。近年になって、福井県で「カクレクロスジヘビトンボ」、佐賀県・福岡県の里山で「チクシクロスジヘビトンボ」が発見され、全部で15種いることが確認されています。 

 

ヘビトンボの一生! 

ヘビトンボは、卵から幼虫になり、を経て成虫に育ちます。 

水の中に住む幼虫! 

ヘビトンボの幼虫は、川や渓流の石の下などに生息します。幼虫は肉食で、ユスリカなど水辺に住む小さな昆虫類や小動物をエサにします。 

気温の下がる冬期は成長せず、4年ほどかけてゆっくり育ち、6㎝ほどの大きさになります。 

日本では民間薬だったヘビトンボの幼虫! 

幼虫の黒焼きの粉末が、孫太郎という体の弱い男の子の病気を治したと伝えられたことから、「孫太郎虫」(まごたろうむし)という名前でも知られています。 

かつては、子どもの疳(かん)を鎮める効能のある民間薬として、広く使われていました。奥州斎川(現在の宮城県白石市)の孫太郎虫が有名でしたが、戦後は周辺の開発など環境の変化でヘビトンボが採れなくなり、今では幻の薬になっているようです。 

【参考】「斎川小生きもの調査~孫太郎虫探検隊~」(宮城県) 

なのに噛む? 活動的なヘビトンボの蛹! 

ヘビトンボの幼虫は、水中で育ちます。3度の冬を越した初夏から夏に、湿った土の中に楕円形の穴を掘り、になって籠(こ)もります。そして、およそ2~3週間で羽化します。 

は石や木の下の地中に潜んでいるので、目にする機会はあまりなさそうです。しかし、にも大きながあり、噛まれることがあります。 

もしを見かけても、刺激しないようにそっとしておきましょう。 

夏の夜に活動するヘビトンボの成虫! 

成虫は、6月の終わりから夏にかけて活動します。夜行性で、とくに活発に動くのは日没後から数時間のです。灯りに引き寄せられる習性があり、同じように灯りに集まる小さな昆虫をエサにします。 

このため、街灯や玄関灯、室内の灯りがもれる窓辺で見かけることがあるかも知れません。成虫の寿命は数日~10日ほどで、日中は水辺の石の下や木の上で過ごします。雑木林などでヘビトンボを見かけることがあるのは、水分を補給するために樹液を摂るからのようです。 

 

ヘビトンボと自然環境 

ヘビトンボは、河川や渓流に生息する昆虫です。きれいな水にしか住まないので、水質を示す「指標生物」になっています。 

「きれいな水」の目安になるヘビトンボ! 

環境省は、河川の水質の状況を調べるため、全国水生生物調査をおこなっています。 

この調査では、「分類が容易で水質に係る指標性が高い」とされる29種類の水生生物を観察します。 

その結果により、「きれいな水」「ややきれいな水」「きたない水」「とてもきたない水」の4階級で水質を判定します。 

この方法は、特別な薬品や高価な機材を必要とせず、また実践的な環境教育にもなることから、全国の自治体や学校などで取り組まれています。この調査で用いられる、水質の手がかりとなる「指標生物」の一つがヘビトンボです。 

対象河川が、4階級で一番汚染の少ない「きれいな水」であることを示す生物の一つになっています。 

【参考】「川の生きものを調べよう 水生生物による水質判定」環境省水・大気環境局、国土交通省水管理・国土保全局編 

フマキュラーホームページより、抜粋引用。 

 

ヘビトンボと名前は付いていますが、トンボらしくないトンボなので「アミメカゲロウ目」というグループ」のヘビトンボの仲間の「昆虫」として分類しているようです。 

比較的、大きいので目立つます。飛び方もトンボらしくなく、ゆっくりと優雅な感じで飛翔します。始めて見る。撮影したので直ぐにネットで調べたら「ヘビトンボ」とあると分かり、それも「綺麗な水質の場所」でないと生息出来ないことも分かりました。青梅の森の入り口の渓流沿いで見つけて、撮影しました。夜行性らしいのですが、私が見つけたのは昼間でした。青梅の森の入り口は昼間でも薄暗いので、昼間から活動しているようです。 

青梅に引っ越してから早一年が過ぎましたが、見たことのないトンボや蝶々、ニホンシカやニホンカモシカも身近にいます。 

他にも、クマ、イノシシ、アライグマ、テン、アナグマ、タヌキなど「多様性の森」に済む生き物たちが青梅には沢山います。 

きっと青梅の生き物たち、全てを撮影するまでには何十年も掛かりそうです。 

センスプロデュース研究所、葛西行彦 

 

 


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