キスのチャンスが目前に!その時、あなたは頭を右に傾けるだろうか。それとも左に傾けるだろうか。
先ごろ発表された国際共同研究では、キスの際に頭を右側に傾ける人が7割超に上ることが明らかになった。この研究を実施した心理学や神経科学の研究者らは「キスの際に頭を右側に傾けるのは、生まれつき備わっている傾向(bias)の表れの可能性がある」との見方を示している。
この研究を実施したのは、英国やバングラデシュなどの研究グループ。バングラデシュの夫婦48組に自宅でキスしてもらい、その直後に個別に質問に回答してもらった。その結果、79%の夫婦で男性からキスを始めていること、またキスを始めた側の74%、キスに応じた側の69%がキスする際に頭を右側に傾けたと報告していたことが分かった。
更に、「利き手が左右のどちらであるか」は、キスを始めるときに頭を左右のどちらに傾けるかを予測する因子であることが分かった。この他、キスを始めた側が頭を右側に傾けた場合、キスに応じる側も右側に傾けるといったように、キスに応じる側がキスを始めた側に頭を傾ける方向を合わせる場合が多いことも分かった。
研究論文の筆頭著者であるダッカ大学(バングラデシュ)のRezaul Karim氏は、「頭を左右のどちらに向けるかは、出生前を含む発達のプロセスの中でも最も初期にみられる非対称性の傾向といえる。右利きの子どもはまだ子宮内にいるうちから、右側を向く頻度が高いことが分かっている。このような傾向が生まれついたもので、成人後も引き続き認められるのかどうかを明らかにすることは、神経科学および心理学における長年の課題である」と述べている。
尚、これまでにもキスをする際に頭を右側に傾ける人が多いことは複数の研究で示されている。ただ、いずれも欧米で実施された研究であったため、こうした傾向には文化的な要因が影響している可能性が指摘されていた。今回の研究では、欧米諸国とは文化的な背景が異なるバングラデシュのカップルにおいても、欧米のカップルと同様の結果が得られた。バングラデシュでは人前でカップルがキスをすることはなく、キスは極めてプライベートな行為で、テレビや映画でもキスシーンは規制の対象となっているという。
論文の共著者で英バース大学心理学部のMichael Proulx氏は「過去の研究では文化的な学習による影響の可能性が否定できなかった。しかし今回の研究から、社会的価値が異なっていても、人間として共通した結果が得られることが分かった」と述べている。この研究結果は「Scientific Reports」7月14日オンライン版に掲載された。
この研究は「キスの仕方は生まれつき決まっている? 」という内容のものです。
これらは、私の長年の「感覚研究(感覚心理)」でも分かるものです。
例えば、 キスを始めた側が頭を右側に傾けた場合、キスに応じる側も右側に傾けるといったように、キスに応じる側がキスを始めた側に頭を傾ける方向を合わせる場合が多いことも分かった。
但し、これも恋人同士がキスの経験が多いと、すんなりとお互いが同じ方向に首を傾げなくても「阿吽の呼吸」のように上手くいきます。
初キッスなどでは、お互いが擬古地ないので鼻がぶつかったりと上手くいきません。
愛する人とキスをすることは、胸がトキメクだけではなく、ハラハラ、ドキドキします。キスし終わった時の高揚感はなんとも言えない感覚です。愛し合っていると実感できるものです。
但し、日本人には「キスをする習慣」が希薄なので、私たちのような中高年の人たちには「苦手な行為」でもあります。
愛する人とキスをする時には「臭いに注意が必要」です。男性は特に口臭や体臭の臭さを相手に与えると、恋も冷めてしまいます。もう~二度とあの人とのキスは嫌だと想ってしまうからです。ですから、口臭や体臭予防が大切です。だからと過剰に香水や口臭消しなどを多様化するのも注意が必要です。
余話、相手に不快な想いをさせない、キスして「気分が高揚」することが大切になります。
私が女性雑誌の取材から「キスの高揚」という感覚心理から取材を受けて説明したことがあります。
こうした愛する者同士は「愛の確認はキスする」から始まると言っても過言ではありません。センスプロデュース研究所、荒木行彦