センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ハングリー精神は(味覚に関係する)!

2019-09-27 00:00:30 | 感覚心理

ハングリー精神は、ヒトの脳で生まれる。特に脳の「覚醒」に関わっている。

脳の覚醒は、大脳辺頭系から中脳へ「オレキレン」orexinという覚醒物質を脳内に分泌することで覚醒が高まり、集中力など高まる。

この覚醒物質は、味覚と深い関わりがある。それは、食事の内容である。

満腹状態より、少し空腹状態の方が、覚醒物質「オレキレン」が物質される。

また、生まれた環境によっても左右される、日本の子供達のようにいつでも満腹状態の食事が得られ、遊び道具も何不自由なく揃う、それどころか生活環境は便利な道具で溢れ、便利で快適な生活環境にあります。このような環境では、脳の覚醒は生じません、それどころか、ハングリー精神や「やる気」が低下している。

これらの感覚には、脳内物質の分泌が深く関わっております。

プロスポーツ選手で海外の選手が強いのは、このハングリー精神の現われでもあります。体力の違いもあるかも知れませんが、なにより、海外の選手達の多くは、子供の頃に貧しい生活のため、絶えず空腹感を感じながら暮らしていた子供の頃を送っている。オリンピックの金メダリストの多くは、子供の頃から食事の内容が乏しい人達が多いという研究発表もあります。所謂、これが「ハングリー精神」なのです。

 

このハングリー精神を、食事制限をすることで可能にしたヒトがおられます。

その人とは、マスターズオリンピックという年齢別に種目を競い合うオリンピックで、日本人の86歳になる男性が3つの世界記録を持って居る、80mハードル走を14秒台で走りきるのだから大変な記録である。もちろん70歳以上の年齢でもダントツトップでギネス記録にも載っている。

普段の筋肉トレーニングや練習も欠かせないが、何より、効果的な方法は、味覚(食事)の内容である。絶えず「腹八分目」に心がけており、脂身の多い肉類は食べず、魚や野菜、乳製品などを中心にした食事内容とゆっくり味わって食べるというものである。このおじいちゃんを大学のスポーツ医学の教授が検査してみたいと思い、検査した結果、覚醒物質の分泌が活発で普通の人達の何倍も放出されているという検査データが出た。そのことにより、ハングリー精神がどの老人の人達より強く働き、集中力と運動性に現れているという研究内容だった。

だから、自宅には、今までに種目別や色々な大会で得たメダルの数は何と500個以上というから大変なものである。そのメダルも国際大会など世界一になっているものが多いのである。スーパーおじいちゃんなのである。

このように、高齢者の方でも「脳力」は重要なのである。やはり、脳が活性化し、若いともいえる(実年齢平均)よりはるかに若いと思われる。

このように人にとって「味覚」はとても重要である。それは、我々ヒトも動物たちも食事をしなければ生きて行けないのである。

つまり、ハングリー精神こそが「腹八分の食事」から生み出されると言うことです。

 

腹八分の食事によって「空腹状態の方が、覚醒物質「オレキレン」が物質されるのです」。

但し、腹八分の食事方法には、目的意識がなければ持続が難しいものです。単なるダイエットの食事制限とは違い、心身の鍛錬を目的として腹八分の食事と運動や意識などを高めることで、疲れにくい身体と強い精神力を養うことに繋がるものです。

私はこれら理解し、以前から実践しているので、実年齢よりも10歳ほど若く見えるのは、ハングリー精神を養っているからでもあると自負しております。

これら、腹八分の食事、運動、心身の鍛錬などを含め、自分磨きをすることは「アンチエイジング」にも繋がるということです。

見た目の若さが「長生きに繋がる」という研究が最近、話題になっています。

 

見た目の若い人が長生きする根拠として「血管年齢の若さ」にあるという研究内容です。

血管年齢が実年齢よりも、私のように10歳以上若いと、皮膚の皺や弛み、艶などもよくなり、心身の状態がよい言う証です。

人は加齢と共に「衰えていく」と言われるのは当たり前のことです。ところが、この衰えも「個人差」があります。同年齢でありながら、見た目も雰囲気も全く違うなど実際にあります。

また、人が日常生活していても「活性酸素の発生」で毎日のように「細胞死(アポトーシス)」が起きます。特に暴飲暴食する人や運動不足の人には、この活性酸素が増加するので「早く衰える」ことで加齢以上に老けてしまうものです。

普通の人と同じように、常に満腹状態の食事(暴飲暴食)、運動不足、ストレスに苛まれ、肥満体型と意欲などの低下では、衰えが脳から始まり、心身ともに加速的に衰えていくということです。

センスプロデュース研究所、荒木行彦


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