『2018年度中小企業白書を読む(安田武彦監修)』を読む

2018-08-27 00:00:01 | 市民A
『中小企業白書を読む』という本を読む。そんなややこしいことをしないで、自分で白書を読めばいいのだが、厚いし、解読するのも大変ということで解説書を読む。まあ、小説の書評を読むのとは異なるのだから・・

hakusho


少し、驚いたのが、昨年と比べて、トーンが変わったということ。昨年は「事業継承」と「人員確保」だったのだが、なんとなく今年はあきらめたような感じで、中小企業の後進性をかなり指摘している。アメからムチに変わったような感じだ。

たとえば、人員確保については全体では不足状況が続いているが、製造業については、ほぼ均衡状態に改善しているようだ。それはIT化や、仕事のマニュアル化による職務流動性を行ったり、アウトソーシングしたり、省力化投資を進めていることによるのだが、サービス業については一向に努力していないということのようだ。また会社の損益状況を社員に教えない会社の比率は半分以上もあり、それでは社員は定着しないだろうと思える。

事業継承についても、一向に進まずに社長老齢化が進んで、それでも外部社長を探すときは一般に70代の社長が引退し、60代の社長に変わることが多いそうだ。中途半端感がある。また合併する位なら、廃業の方がいいと思っている人も多いようだ。

ちょっと、気が重くなる。


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