長蛇を逸し反則勝ちで帳尻合わせ

2018-08-04 00:00:46 | しょうぎ
7月29日、社団戦2日目。都合により二日間だけ参戦ということだったので今回が最終回。目標は1日目と同じ4局中、2勝2敗。ところが、前から知っていたのだが2局目の対戦相手は「詰将棋パラダイス」チーム。しかも対局の前日に本誌が到着し、開いてみると初日の成績を誇らしげに自慢している。4試合で28局指して、22勝6敗。4局のうち1敗が決まっているようなものだから残りを2勝1敗にしなければならない。

そして1局目だが、実は朝の一局目はよく負ける。職団戦では1局目に負けた方が良い結果を得ることが多いが、社団戦はそうはいかない。早起きしてソフトに一回負けてから出場すればいいのだが、早起きは苦手だ。

ということで、押されっぱなしになり、ようやく「角を手に入れればトン死勝ち」というところにたどり着き、しかも角を切ってくれたのだが、そのまま詰まされた。

そして問題の詰パラ戦。いわゆる半手有利というような僅差で終盤になだれ込む。7七の地点で何枚かの駒交換会があり、最後に残った飛車に対し後手が△8五桂と打ち、▲7二飛成に△7七銀と打たれる(初型図)。

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ここで▲9九銀と受けるのは自信がないので、後手玉の詰をだいぶ前から探索していた。といっても7七の駒交換会の時、30秒の秒読みを有効に使っているだけなので合計5分間程度。

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ここで▲52竜、△同玉、▲64桂(途中図1)を中心に読んでいた(▲74角でも詰んでいた)。これに対して、△62玉(変化1)は、

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▲72成銀、△63玉、▲41角、△54玉、▲63角打、△44玉、▲45角成、△33玉、▲25桂以下で詰む。

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次に、最も長いのは△41玉(変化2)。▲52銀、△31玉、▲32金、△同玉、▲43銀成、△同玉、▲52角、△33玉、▲25桂、△44玉、▲45歩、△55玉(途中図2)の時に、

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▲46角(あるいは▲37角、△46合、▲同角)、△同玉、▲56金以下、2九の飛と4八の金が大活躍して詰む。

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そして実戦では最も簡単に思えた△42玉(変化3)コースに進み、これが読み切れていなかった。図面を簡略化し詰将棋的に仕立て直した問題が、今週の問題。

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13手詰だが、11手目を読み切れなかった。もっとも、詰みが見えても指したかどうかははっきりしない。私は詰パラのスパイだからだ(嘘)。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

そして、2連敗の後の第三局だが一手勝ちコースで両者秒読みに入ったのだが、突然の反則勝ちを得ることになる。今まで長年の間に様々な反則勝ちを得ているが、まったく初めてのパターンだ。過去の反則勝ちと合わせて、次週に書いてみる。

そして、4局目は長い対局になったが、中盤から狙っていたトン死コースの必要駒セットが揃ったところで着手。結局、××○○。2勝2敗。帳尻合わせだ。


さて、7月21日出題作の解答。

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