SIMP J01365663+0933473は「浮遊惑星」ではなく「逃走天体」か

2018-08-22 00:00:34 | 市民A
CNNのニュースの中で「20光年先に『浮遊惑星』が存在、恒星を周回せずに漂流」という記事があった。「アストロフィジカルジャーナル・サプリメントシリーズ」にアリゾナ州立大学のメロディ・カオ教授が発表した内容で、地球から20光年という近いところにあるSIMP J01365663+0933473と名付けられた天体が、木星の13倍の大きさで、しかし表面温度が815度以上で、磁場も木星の200倍もあることから、褐色矮星ではないかと思われていたが、それよりも惑星に近いということらしい。

要するに、水素核融合反応を起こすだけの大きさにはないし、恒星の引力に取り込まれた地球のような惑星ではなく、誰の引力にも捕らわれていない星ということのようだ。

この星は2016年に発見されていて、正体が定まらないままだったのだが、カオ教授は「浮遊惑星」と断言してしまった。

近くに恒星がないのに表面温度が815度とはどういう理由なのだろうか。本来的に他の天体の引力の影響はないのだろうか。現在、浮遊しているのは単に今まで恒星に近づかなかったからなのだろうか。

その後、誰もこの説をフォローする人もいないし、そもそもMelody Caoなる先生も見つけ出せていない。

米国ではかなりの数の教授は2年契約らしいので、契約更新のための逆転打にかけたのだろうか。

正体はわからなくてもいいから、太陽系に近づかないでほしいな。


実は、太陽系の外縁部には、元々いくつかの惑星的天体があることが知られているのだが、さらに外側には、奇妙な周回をする大きめの物体(プラネット・ナイン)があると思われていて、どこかの恒星から追い出された衛星が太陽系に紛れ込んだのではないかとも考えられている。もっとも、質量が増えることによって太陽系全体の半径が大きくなると、地球が太陽から少し遠くなり、夏の暑さが和らぐかもしれないが、逆だと困るな。


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