ガイドブックに書かれない倉敷の夜の三原則

2016-01-29 00:00:41 | 市民A
倉敷に長くいるわけじゃないけど、有名観光地なので、色々な人がやってきて、私に市内ガイドを求めるわけだ。

もっとも、観光地の顔は昼間だけで夜になったら、どこにでもあるただの薄汚れた街になるのだが、ガイドを求められても、「ホテルの部屋から出たら、あとは保証できません」というわけにはいかないので、「ガイドブックに書かれていない三原則」を話してあとは自己責任ということになる。

第一原則:用水路や小川に落ちないこと
 実は、きのうも倉敷で地元の高校生8名が表彰されていた。用水路に落ちた80代の男性と60代の女性を救助した。これが、2名と6名とは別口で80代の男性は救出したものの助からなかったようだ。ネットで「倉敷 用水路 人命救助」と検索すると、無数に事例が出てくる。だいたい年間に10人前後の方がなくなっている。倉敷で最も大きな病院が発表しているが、年間60人位運ばれてきて、10人以上がICU行きで、数名が亡くなっている。
 この比率からいうと別の病院に運ばれる人もいるだろうし、濡れただけの人は病院に行かないわけで、だいたい毎日、誰かが用水路や小川に落水しているように思える。道路の脇に用水路があり、その先に住宅や商店があったりして、用水路に大きなコンクリの蓋があったりして、それを歩道と勘違いして歩き続けて落ちたりする。またほとんどはガードレールがない。よろけるといきなり水の中だ。運よく負傷しなくても服が濡れてもユニクロは夜は閉店だ。
 もともと、岡山県は池田藩だったのだが、与えられた石高の中で藩の収入を増やすために用水路を作ったり干拓したりしてコメの増産に務めていたのだが、その結果が毎年10人の犠牲者につながっている。
 そして、用水路が多いため、ガス管や上下水に支障があり、LPガスが多かったり水洗比率が低かったりする。

第二原則:夜には交通ルールがなくなる。
 観光客は、運転するわけじゃなく歩くわけだが、岡山県に共通するのはウインカーを出さないこと。右にも左にも出さないので大迷惑で危険だ。そして無灯火。ケチだからだ。さらに軽自動車が多く、クルマが歩道を走ったりする。一度は、横断歩道を自転車じゃなく自動車が通っているのを見たことがある。時には逆走車も。そして、警察はめったにいない。
 そのため、交差点で青信号で横断歩道を渡ろうとすると、同じく青信号で後ろや前から動き出したクルマが無灯火でウインカーなしで突然自分の方に曲がってきたりする。その車は止まっても、もともとウインカーを出してないので後方のクルマが追突したりする。危険!

第三ルール:未成年者の犯罪率全国トップクラス。
 昨年こそトップの座を譲ったが数年間は岡山県の人口当たりの未成年者検挙率は全国一だった。だいたい夜の街をうろうろするのは観光客なので、カツアゲしても警察に通報されない率が高いわけだ。何人かでグループになって、駅周辺の駐輪場で高校生から巻き上げたり、オヤジ狩りをするわけだ。交番の前で飲み過ぎでゲロゲロしている高校生がいても知らんぷりだ。
犯罪かどうかはわからないが、夜の中央通りには20Mごとに外国人女性が立って「マッサージしませんか」と声をかけている。岡山空港は一応国際空港なので、一週間ぐらいで稼いで帰るようだ。茨城空港と同じ構造だ。日本に着いた時には、まだ何もしていないので逮捕できないし、帰るところを捕まえるほど暇じゃない。

一応、観光に来るみなさんが気持ちよく自宅に戻れるように、注意事項を書いたのだが、そもそも来なくなったりしちゃうかな。