岡目八目の境地か・・

2016-01-09 00:00:02 | しょうぎ
将棋ペン倶楽部通信46号に書かれているエッセイ「岡目八目について」。筆者は水野さんと言われ、京都のR大学将棋研究会の元顧問。退職後は将棋クラブで楽しむ団塊世代ということだそうだ。

このエッセイは論理的に複雑になっていて、

1.「岡目八目」という格言は、対局者より観客の方が客観的であることを意味する。

2.しかし、プロの世界では、対局者の方が読みが深いので、この格言はあたらない。

3.しかし、プロでも人間なので、熱くなることがあるので、扇子や色紙に「静観」とか「明鏡止水」とか「無心」とか書いて自らの戒めにする。

4.ところが、羽生名人の場合は、勝負に勝つ戒めとしてそういうことばを書くのではなく、よく「玲瓏(れいろう)」と書くのは、王と玉とが静かに向かい合う世界をイメージしたことばで、勝つか負けるかというような邪念を捨て、将棋道を究めようということなのだろう。

という論理展開になっている。

少し、羽生名人を持ち上げ過ぎではないかと思わなくもない。2015年度の勝率は、いつもより少し低く年末段階で6割5分。どう考えるべきなのだろうか。終わりの始まり??


さて、12月27日出題作の解答。

z12


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とにかく長い。考える場所は1ヶ所だけかもしれない。年末なので1で始まり、長い1年を、めでたい二枚馬で終わる。午年だったらもっとよかったが。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0109m


今まで無仕掛図はなかったはず。初めて作ったので驚くような手はない。試作品で失礼といったところかも。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。