自己責任(上)

2004-09-16 14:07:41 | MBAの意見
ce9e92e3.jpgきょうはブログ100日目である。最初の1ヶ月くらいは自分のHP内の日記としてささやかに「200字えっせい」として書いていた。もちろん読んでいただける方もほとんどいなかったのだろう。だいたいブログを知らなかった。その最初の部分も含めてこのブログに移植したわけである。

次の継続目標は150である。100の次のキリのいい日は、1000であるが、それは3年後である。投資家向けに企業が作成する経営計画は3年計画が多いが、実際の社内の計画は1年以内が現実的だ。それをQ毎に見直すのが一般的だろう。またSAP社やORACLE社が提示するERPモデルを使えば、毎日でも企業戦略・戦術の再構築が可能だ。もっともERPを使いこなせる経営者と組織は導入企業の1%くらいしかないかもしれない。
そういう意味で、あと50日を次の目標とするというのは、いたって自分の気持ちの中でしっくりいく数字なのである。

アクセス解析などを見ると、やはり時節の話題を中心にとりあげると数字は増えるのだが、イエローペーパーになるのは嫌だし、ある意味「日記」という側面もあるので、鳥の眼、虫の眼、人の眼という路線で続けていくこととしたい。

さて、何回かにわけて自己責任について考えてみたい。たまたま、紀伊半島沖地震の後、読んでいた本の中に出ていた災害時の話や少額債権の連帯保証の問題に取り組んでいたこともあるが、まずきょうは、外国系A銀行に対する、証券取引等監視委員会の9月14日付けの改善勧告から考えてみる。
実はA銀行に調査が入っている件は、何度か報じられていた。もちろん内容はわからないが、私が想像していたのは、3点であった。
A.十分な説明をしないで(あるいは偽って)ハイリスク商品を販売した疑い
B.損失補填をした疑い
C.顧客の税金対策でオフショア口座を作った疑い
結果は、Aであった。説明不足である。もっとも、BやCの場合、顧客からクレームがつくことはない。
まあ、この手の話は過去より、よくあることと思うし、外国銀行だけが勧告されるのも不公平な感じもある。
さて、公表された勧告書によれば、事例が4件。何れもプライベートバンキングとして、個人向け仕組債の案件である。内2件は、償還期限前の換金が事実上困難にもかかわらず、いつでも換金可能と説明したということ。想像するに、顧客が損切りできなくなったのだろう。
3件目は、元本や利息が保証されているかの表示をして販売したということ。信じた方が悪いのだろう。私だってきわめて少額ながら何本かのファンドを持っているが、当然ながら、損益は日々変化する。
4件目は融資付仕組債である。当面、元手はいらない。しかし、察するところ元本が割れた上、融資に対する金利は発生するだろう。手元には、赤字しか残らず、それも支払いを督促されることになる。

ほんとうは、仕組債を個人で買うところから理解できない。もともとは大企業が損失隠しのために債権や不動産を利用して、当座の黒字と将来の赤字をパッケージにする金融手法として利用するのが一般的で、時々破綻して問題になっている。もちろん赤字の原因を財務テクニックでかわそうというのだから、一度始めるとやめられない。金融会社はずっともうかる。
そんなわけであくまでも私見だが、仕組債を個人で買って有利とは思えない。通常のファンドだって変動幅はずいぶん大きい。グラフを見ればすぐわかる。

まあ、自分の理解できない金融商品を買ってはいけないというのが鉄則である。そこそこのリスクが好みの人は株を買う方がいい。人に任せられない人はなるべくファンドは買わない方がいいとしか言えない。もっともインデックスファンドはもっとも賢い投資法だという説もあるが、それを信じるなら損しても泣かないことである。
今まで、具体的案件で金融界の人と相談したことは多いが、全部無視している。自分の立場で話す人ばかりだ。

また、プライベートバンキングの対象となるような人たちは、中位のリスクを好むことが多い。超ハイリスクハイリターン商品がお好みとも思えないのだが、やはり行員の口がうまいということなのだろうか。高級スーツは目をくらませる。

もしかしたら被害者も、自分の稼いだカネではなく、何らかの理由で、にわかリッチマンになっていただけなのかも知れない。以前(8月30日)にダイエー碑文谷店の周囲の高級住宅街の紹介の際に書いたが、日本の金持ちにはフロー型とストック型がいて両面で金持ちというのは少ないのだろう。ストック型リッチマンがカモになりやすいのである。
それにしても、ファンド投資に対する税制変更やら、タンス株問題、ペイオフ解禁と次々とやっかいが続くのに金融教育はさっぱりだ。おそらく今年末のボーナスシーズンからペイオフを前にあふれ出すと予想される個人資産への勧誘が激しくなるのだろう。無産階級の私としては、うまく立ちまわっておこぼれを狙うしかないのだろう。

住宅ローンからの撤退、元支店長の着服事件、今回の勧告など。今後、日本での店舗営業は続くのだろうか。

ライブドア球団のビジネスモデルは?

2004-09-15 14:09:40 | スポーツ
9242327c.jpgライブドア新球団設立の一連の流れの中で堀江社長の気になる発言がある。正確な表現は記憶にないが、「選手については、他球団で配分したあとの余剰選手だけでいい」という主旨の発言である。
この件について、前から頭の中に引っかかりを感じていたが、最近確信をもってきたことがある。

それは、わざと「弱いチーム」を作るというビジネスモデルということなのだろう。

まず、近鉄から引き取るのは、大阪ドーム使用権と多数のファンだけなのだ。そして12球団からの余剰選手ばかりであれば、ペイは相当低い。外国人選手も低額選手に絞ればいい。他球団にくらべて維持費は格安だ。スカウト活動だって、一流新人を狙わないならコストはかからない。ただし、看板選手を一人くらい連れてくるかもしれない。以前、近鉄にいたメジャーリーガーのことだが。
しかし、問題はそんなチームでは弱いじゃないかということだ。たぶん、そうだろう。最初の年は10勝くらいかもしれない。だが、よく考えれば、近鉄ファンはもともと優勝など考えて長年ファンをやっているわけではない。試合の結果よりもプレーのひたむきさが好きなのだろう。以前の阪神ファンだってそうであった。負け続けてもお客様を集めるということだってできるのだ。MLBだって、今は普通だが、以前は最弱だったメッツはニュヨークではヤンキース以上の人気と聞く。もっとも何年も10勝では困るのかもしれないが、連敗続きの競走馬が人気の出る時代だ。
そういえば、彼の出身大学は東京六大学の圧倒的定番の最下位チームだ。なるほど。

一方、まったく逆の考え方もある。MLBとの差を、「実力の差」と捉え、弱いチームを淘汰する考え方だ。1試合だけでは時の運だがMLBの普通のチームと100試合すれば、かなり実力の差はあるのだろう。普通のチーム同士なら35から40勝位かもしれない。もちろんMLBには世界中から選手が集まるので選手層の厚みも違う。
そのために、12球団からチーム数を絞って、試合の質を上げるという考え方だ。8チームが妥当か、6チームか4チームが妥当なのかはわからないが、密度の濃い試合をして、ファンを集めようという考え方だ。これも一理ある。

しかしこの超ハードな考え方の最大の問題は、選手も、OBも、オーナー企業も、地元も、切り捨てられるファンも、誰も賛成しないことがあきらかなことである。

堀江社長のやり方で関心するのは、早めに打ち上げるところだ。私の好きなビジネス格言で「バスに乗るなら一番先」というのがある。今回の件だって、最初に「俺が買う」といったから、世間が動いている。他にも球団を買いたい人がいるかもしれないが、後回しだ。二人目の破綻者が出るまで席はあかない。先にバスに乗って、一番前の席に座る。降りるときも一番だ。

スーツかTシャツかの話題は重要度は100番目だ。これから冬になればTシャツでは寒い。そんな話題は忘れてしまう。それに彼の体型はスーツ向きじゃない。

ゲーム理論で将棋に勝てるか?

2004-09-14 14:11:32 | しょうぎ
e27a349a.jpg9月12日の将棋教室のブログに対し、ゲーム理論についてのコメントをいただいた。
おそらく、経済学でいうゲーム理論とゲームとしての将棋に共通性があるのかという問い合わせであろと解釈する。

が、残念ながら、無関係といえる。あえていえば、現在のプロ棋士は約140人の狭い世界で(シカゴ学派用語ではプロフェッショナル・バースコントロール)、かつ将棋連盟が全対局を棋士専用ソフトでオンライン配付するため、相手の過去の指し手はお互いにわかっているので、作戦の選択ではいくぶんゲーム理論の有効な場面はある(が、それは勝敗とは無関係)

「ポーカーやマージャンと違って将棋は盤上にすべての手が開いている。だから、「偶然」の要素がきわめて小さい。またゲーム理論の中心的課題は情報の非対称(自分のことはわかるが、相手の手の内が不明)であるが、将棋には隠し事がない。むしろ必要なのは、相手の視線とか、無意識に置いた駒の向きとか不自然なまばたきとかの観察であるが、結局相手の考えがわかったところで、それを上回る強手を発見しないと勝てないのである。

マージャンでも1日だけなら運もあるが、長くやれば、腕の差は歴然だろう。実は吉田兼好の徒然草にも(吉凶は人によりて、日によらず)と書かれている。
チェスは将棋のように勝ち負けの二元論ではなく、引き分け(ドロー)の率も3割程度ある。三元論だ。これには徒然草に書かれている勝負の極意が有効だ。(勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり)なるほど。

ところが兼好法師は、勝負事が大嫌いでこんな厳しいことも書く。(囲碁、双六好みて明かし暮らす人は、四重、五逆にもまされる悪事とぞ思ふ)さぞかし大負けしていたのであろう。

囲碁と双六が槍玉に上がり将棋が悪事リストに入ってないが、実は現在の将棋ルールが確定したのは織田信長の時代である。余談だが、初代名人大橋宗桂は信長、秀吉、家康の3人に仕え、将棋指南役だったということである。世渡り上手だ。

ここで、話をゲーム理論に戻したい。もともとジョン・フォン・ノイマンという理科学系の大天才が1930年代後半に研究していた論理を発展させたものである。ナッシュ均衡はケインズ型の経済の矛盾点であり、自由経済を放置すると最大効用に達しないとして、政府による政策介入を正当化する理由に使われる。

しかし、現代の状況は、例のプロ野球問題をみても、相手プレーヤーの状況は、刻々とマスコミが伝えたり情報過多である。また、完全な寡占状況な市場は考えにくく、囚人理論はめったに現れない。たとえば自動車や携帯電話の新発売のときに同業者より先を越そうと、バグだらけの新製品を繰り上げ発売することなどであろうか。

むしろ、軍事的理論として有効だ。軍拡レースに走ったのも、米ソ軍拡競争がもっとも戦争のリスクを減らすというのがまさにゲーム理論の結論。行き過ぎた軍縮はかえって戦争誘発の危険が増すということ。

そして、その理論のほころびからイラク戦争がはじまったということもできる。大量破壊兵器を持っていると誤認するに至ったのである。

数日前の朝鮮半島北部の大爆発。こういうのが突発的な戦争を引き起こしかねないのがゲーム理論の怖いところである。(撃たれる前に撃て)徒然草ではない。

内弁慶だった大学

2004-09-13 14:12:43 | 市民A
e9b959a3.jpg早稲田大学がシンガポールに理工系の大学院(MTO)を開設するそうである。2006年7月開校予定。
シンガポールにはすでに、オリンパス工業と合弁で研究所を開くことも決定している。相乗効果を狙っているのだろう。

少し意外に感じるのは、報道によれば、日系の大学が海外で学位を認定するのは、初めてのケースということである。驚きである。
日本国内には、すでに多くの海外の大学(主に英米だが)が開校しているし、またシンガポールには多くの英米系の大学が大学院を持っていて競争は過激だ。
日本には多くの海外留学生もいるし、海外校での学位が今度の早大シンガポール校が初めてというのは違和感がある。

「国際化」と世間が言っても、何より一番の内弁慶は大学だったということなのだろう。

しかし、なにしろ、大学院激戦区のシンガポールでの開校。さして国際的とは言えない早大がどこまで健闘できるのだろうか。
最近は大学の格付けが流行っている時代である。国際化が軌道に乗るならプラス評価となるが、学生の確保もままならぬことになれば固定費投資に対する評価は厳しい。

国内では歴史上有名でも国際的には無名で、ノーベル賞獲得数もいまだ「ゼロ」の大学。学生・教授をあげての不祥事の汚名が晴れるのだろうか。

教員の採用はこれからだろうが、業績よりも博士号を優先して採用を行うハンマーヘッドな某巨大都市の公立大学経営学部のマネはやめたほうがいいだろう。

夏休み明けの将棋教室で起きたことは

2004-09-12 14:18:32 | しょうぎ
efb73483.jpg小学校の夏休みもおわり、隔週土曜のわんぱく将棋教室も再開だ。
私は将棋を指しながら馬齢を重ね、アマ五段になってしまい、感謝の気持ちでボランティアで講師をしている。

教室は小学校低学年を中心として層が厚い。本当は4年になるまでに有段に育てたいが、なかなか大変だ。将棋はゼロサムゲームで、勝つ子と同数の負ける子が存在する。きょうはハプニングが二件。
一件目は、必勝だった将棋を逆転負けした1年の男の子が、同級生の相手になぐりかかったのだ。負けた方の子も勝った方の子もいわゆる才気走るタイプで、チームを作るなら、正選手なのに。
突っかかられた子も反撃するので容易じゃない。それにけんかのやり方もしらない。私もこどもの頃はお里が知れない方なので、けんか術の講師をしようかと思ったが、自分の方が地区センターを「破門」されそうなので思いとどまった。一人の子はキリスト教系の学校だが、自分で頬を出したりはしないだろう。まだ1年生だ。私が心から敬愛するキング牧師だって6歳の時は、殴り合いしていただろう。

そして、もっとも重要なのは、負けたことは自分のせいであり、相手をとがめてもしかたがないということだ。もし、将棋に負けて、けんかに勝ってもうれしいことなどなにもない。

その子の負けた将棋はあらかた見ていたが、確かに、この上ないほど悔しい負け方だ。必勝形でゆるんだ一瞬の隙に詰められた終局図をみれば、プロ棋士だって泣き出したくなる。でもそんなこともある。

もう一つの事件は。始めて参加した子が3局続けて負けて、教室の外で待つ父親のところへ行って泣き出したことだ。男の子が父親の前で泣くなんて人生の大事件だ。

でも、たかが3連敗だ。私なんか人生で10連敗中みたいなものだ。

最後に一言、「みんな必死だ。きっと世界は前に進むよ。」

ニュース2本

2004-09-12 14:17:50 | 市民A
ニュースが二件ある。

1.室伏選手に代替金メダル

以前にも触れたが、メダルのお下がりは嫌だろうね。新品でよかった。

もともと、リレーの予選などに出場した選手にもメダルが渡されることからメダルの総数をあらかじめ想定することができず、余分に作ってはあるはずだ。心配しないでいい。それに元々銀メダルの上に6gの金メッキをしただけだ、金色の銀メダルなのだから。

2.ボビーフィッシャー救出に、羽生動く。

小泉首相に対し、日本国籍を与えるように要望。羽生は日本でランキング第二位(森内竜王は第三位)なので61歳とはいえフィッシャー氏が日本国籍とれば、それぞれ順位は下がりますが・・・

チェスもオリンピックに参加させようという動きがあります。そうなればフィッシャーもユーゴまで行って対局しなくてもよかったと言えます。 

R25の読者は、

2004-09-11 14:21:43 | 書評
23b16fa5.jpg以前にも触れたのだが、R25という男性用週刊誌がある。対象は25以上の男性ということだが最大の特徴は料金無料。駅やコンビニでラックに積上げられている。無料の秘密はともあれ、内容は少し軽い。本当に25歳以上が対象だとすると、ちょっと悲しい国だ。

しかし、最近地下鉄の中などで読んでいる人間を見かけるのだが、驚くことに、読者は女性が多い。私も何回か読んでみたが、男性向けとも感じられない。若干、「女性攻略法」などもある。モテリーマン講座だ。女性にゴルフでカッコつけるならレッスンを受けて、美しいスイングに改造しようとか、ロングパットが入った時のポーズとか・・・夏の外出時に脱いだ上着をどうやって持つかとか・・・汗の拭き方・・・要するに、中身がないのに、カッコだけで攻めようという記事である。毎週そんな記事が少しある。
先日、厚生労働省のアンケートで30代以上の独身女性の26%は「自分は将来結婚しないだろう」と予想していて、理由のトップに「ふさわしい相手がいない」と上げている。「見る目が厳しい」ということなのだ。

以前なら、多少の欠陥があっても目をつぶってということだろうけど、そうはいかない。R25を読むのも、敵の作戦をよく研究し、うかつに針にかからないようにということだろう。ここまで研究されたら男性もつらい。だからと言って、男性が女性雑誌を読みふけるのも様にならない。

結果として、出生率は下がる一方だ。

一方、女性向の月刊誌が5誌、発行された。BOAOとかNIKITAとかだ。27歳から35歳がターゲットといっているが、そういわれると本当に27才の女性は絶対に買わないだろうから、本当の読者は30代ということだ。目が肥えすぎているのに月刊誌となれば熟読タイプだ。編集は大変だ。また同一出版社で週刊誌も出しているので、そちらの記事とカブらないようにしなければいけない。売れるには奇跡を待つしかない。昨年は、12種類の女性月刊誌が発刊され、現存は2誌だけだそうだ。

もっとも、消えた10誌にかかわっていた人たちのほとんどは、次の雑誌へ移るだけなのだから、同じようなものになるのは明らかだ。広告費をつぎ込み、厳選記事を詰め込んだ創刊号が結局、最大の売上部数(本当の部数は秘密なのだが)になるのが一般的だ。

文学の世界でもデビュー作の芥川賞が人生の最大の傑作であり、そのうち女優と結婚したりで、あいまい人生になるケースがあるのと似ている。

氷解したプロジェクトXの謎

2004-09-11 14:20:09 | MBAの意見
0dba6cd5.jpg本日9月11日にNHKが数多くの不祥事に対するおわびの特集を放送したらしい。なんと1時間らしい。もちろん、長さと気持ちは比例しない。ゴルフのブービーの釈明と同様、人にしゃべってどうするの、反省は自分でするものだ、と言いたい。てっきり不祥事を1時間分あげつらうのかと思ったがそうではなさそうである。言い訳だ。個人のやること、どうしてもある確率で不祥事はあるが、普通は自浄機能がある。

プロジェクトXという人気番組がある。展示会で特集企業から賛助費を集めていたらしい。最高3,150万円。

今まで、なぜNHKが企業CMのような番組を45分も流すのだろうと疑問に思っていたのだが、まさにCM番組であったということで疑問は氷解した。過去に、関連のある業種の番組を2本だけ見たが、不都合なところは隠してある内容なので、プロデューサーが相手企業と打ち合わせながら作っているのだろうと思い、その2本以外見ていない。まあ、他の業種の人もそう思っているのだろう。

以前、ある会社の地方支店に勤務したとき、同一フロアにNHKの集金支店があり、月末に近付いて、集金目標金額に達すると、受付のドアを締め切って、ノルマ達成のパーティをしていた。要するに未払いでも逃げ切れれば良かったのである。

本当は、心を入れ替えて頑張るという言葉を信じられればいいが、難しいだろう。むしろ、プロ野球同様に新規参入障壁を低くすることではないだろうか。

第一ホテルで一休み

2004-09-10 14:24:48 | MBAの意見
94c3fb36.jpg新橋駅から日比谷方面に少し歩くと、第一ホテルがある。21階建て。友人と昼食をとる。いわゆるホテルメシだ。地下の洋風ブュッフェ「エトワール」。しかし随分空いている。ホテルの社員も手持ち無沙汰だ。部分的にいえば、社員にとっては暇な方がいい。給与は定額だからだ。しかし、そう考えている社員はまずいないだろう。なぜかといえば、当ホテルは2000年5月に1,152億円の負債を持ったまま、会社更生法を申請したからである。

その後、債権者の債権放棄を行い、現在は第一阪急ホテルズという阪急系の会社になり、直営10店の中の一つとして営業を続けている。親会社の阪急も決算書を見れば、平成14年、15年と巨額の特別損失を出してリストラ中だ。土地評価差損、建物評価差損、出資事業整理、子会社支援、割増退職金など。あの手この手だ。株式売却益もある。もう負の整理は終わっているのだろうか。不明だ。
10年ほど前から、このホテルには時々寄る。昼も夜も。場所は利便だ。ビジネスランチとか、夜の食事会のあと、少人数で最上階の「ラウンジ21」を利用したり。最上階は夜景がとびきり美しい。レインボーブリッジも銀座の光の海も目の前にある。特に、正面つきあたりの一段低くなったコーナーの席はすべてのお客様の垂涎だ。カクテルグラスを片手に持つと「世界の中心で愛を叫びたい気持ち」になる。もちろん妥当な相手がそばにいればであるが。
銀座には、大型ホテルがないことから、バブル絶頂期には、色々な種類の人が色々な目的でこのホテルを使っていたことは有名だ。しかし、その一瞬の繁栄は立地とバブルという自身のアイデンティティと無関係な都合であったに過ぎないことを見抜けなかったのである。

実は、倒産の原因は借入金が返せなくなったことによる。実際は当分返すつもりのなかった元本の返済を求められたのである。担保価値の下落とメインバンクの破綻が原因だ。
第一ホテル東京の改修。隣地のホテルアネックス。また天王洲のシーフォートと舞浜のディズニーオフィシャルホテルの新設と巨額物件を次々オープンしていったのだ。ピーク時には土地が1,000億、建物が500億と評価されていた。それを担保に800億円を借りたわけだ。しかしバブル後は土地200億、建物250億の評価に下落。債務超過に陥ってしまった。それでもキャッシュフローは40億円程度だったので20年待てば払えるということだったのだが、運悪くメインバンクの長銀が破綻し、引継いだ新生銀行は自行中心の負担案を断り法的整理に移行することになったわけである。
これからはサービスとアイディアで正業に励むしかないのかもしれない。

ところで、隣の第一ホテルアネックスのレストランのメニューで奇妙なものを見た。ランチメニューのようだが、その単価はなんと1501円!?何で1500円にしないのだろう。どうせレジの都合とかなのだろう、2,000円で払うと499円のおつり。二人で行くと4,000円払って998円のおつり。すべてのお客様がクレジットカード払いなら問題ないが、現金払いのお客様には心理的ハザードだろう。たとえばランチメニューの潜在顧客が20人、粗利60%(901円)と仮定すると。1円引いて失う利益は20円。1割(二人)のお客様が入店しないと失う利益は1,802円である。大損だ!

ボビーフィッシャーの頭脳に挑むブッシュ(Jr)

2004-09-10 14:23:13 | ボビー・フィッシャー救出
27b5428a.jpg元チェス世界チャンピオン、ボビー・フィッシャーの米国への強制送還は、また遅れた。
本人の知らない間にパスポートが無効になった件についての本人と米国政府との訴訟が確定していないことによるらしい。その他にもいくつかの法的訴訟、確認などもあるらしい。

また婚姻届を出したチェス協会の理事の日本人女性はひんぱんに茨城県の入管収容施設を訪れていて、支持者との連絡は密だ。
一方、米紙などで人間バーターとしてとりあげられているジェンキンス氏は、報道では11日に米軍座間基地へ入るようだ。日米両国はバーター時期を慎重にはかっているのだろうか。

以前も書いたのだが、米国政府が問題にしているのは、1992年に米国大統領ブッシュ(大)が入国禁止していた旧ユーゴでのチェスの試合に出たという大統領令違反であり、その後米国には戻っていない。米国政府は1994年にはパスポートの延長を認めているため、本気で捕まえようとしていなかった。突如、捕縛しようとしたのは、2001年9月11日の同時多発テロの後、テロを賞賛する発言を海外メディアでしゃべりすぎたからに間違いない。
ブッシュの狙いは11月2日の大統領戦直前に彼を米国につれていき、逃げ切られたオサマビンラディンの身代わりにしようということだろう。どっちみち、海外でチェスをしたことで懲役10年にするわけにもいかないだろう。

ところが、ボビー・フィッシャーの発言をよく見ると、反米主義というより反ユダヤ主義のようである。実は彼自身ユダヤ系でドイツ生まれ。あやうく米国に逃亡していたわけだ。「ユダヤ差別」を逆利用し、ユダヤ系金融資本が政府を牛耳っているような現実を批判しているようだ。

フィッシャーもジェンキンスも、今や沈黙の牡蠣のように無口だ。フィッシャーが米国に戻ったとき、果たしてブッシュ(Jr)の思惑どおりのスケープゴートになるのだろうか。思想的には、私にはとても理解できない世界であり、成り行きを見ているだけしかない。

発言するのはフィッシャーである。頭脳ゲームを挑むのはブッシュ(Jr)である。

自浄能力なし!

2004-09-09 14:26:12 | スポーツ
2593a910.jpgプロ野球オーナー会議は新しいネタもなく、パリーグがマイナス1チームということで終わった。
技術的な問題からいうと、5チームでは1日に2試合がしかできないからリーグの進行は遅い。6チームが毎日試合をすると140日で終わるのに、5チームでは140日目には117試合しか済んでいない。140試合済ませるには168日もかかる。1ヶ月も長くなる。これでは日本シリーズをやってもらえないではないか。結局、ダブルヘッダーでリーグを前に進めることに終始するだろう。夏の暑い昼間から2試合も見られるかということである。
過去に何回か書いたが、米国だって30チームを14と16に分けている。奇数は不都合だ。そんな計算はすぐできる。

三方一両損ということばあるが、経済的にもっとも損するのはパリーグ各球団、特にオリックスは全くもくろみ違いとなった。次に痛いのは選手。セリーグも一円ももうからない。
近鉄だけは、これで損切りというわけである。後は野となれ山となれだ。
12球団の中で、本業の経営が絶好調の企業は少ない。セリーグにだって経営失格はある。しょせん一回1億円以上のテレビ放映権をあてにしているだけで、安定的経営とは言いがたい。成績の悪い選手は直ぐにクビ切りだが経営権は変えられない。

もっとも、利益を出すことと野球ファンの喜びを高めることとは、若干方向が違うのだが、大赤字を出すのでは論外である。

ライブドアがユーザーサイドに立った企業かどうかの確信はないのだが、一般的に、企業を買いたい人と売りたい人がいるのに交渉できないのも不自然である。また、単独企業ではなくファンド型にして、売り出したっていいではないか。

経済学ではゲーム理論というのがあり、互いに相手の手の内を読み合って戦術を立て合うと全体最適値に到達しないというのがある。しかし、その理論は、自らの利益を最大にしようと考える場合になりたつ。今回の事件では、お互いに先に退出しようというネガティブ構造で、「囚人理論」というモデルに近いのだろうか?いやそうでもない。「囚人理論」は情報の非対称の時に発生するのだが、本件には、あまり秘密がない(ガム1億枚で球団が買えると誤認した人はいたのだが無理だった)。あまりに非経済的仕組みで妥当な理論はない。レフェリーが必要なのはグラウンドの中ではなく外だったのだ。本当に、困った人たちだ。

よく考えると、組織疲労とガバナビリティの不足という日本を覆う深い霧がプロ野球も包んでいたことがわかる。サッカー界は川淵氏がスーパーパワーでまとめた時の勢いが、まだ続いているが、野球は80才以上のオーナーに期待するほうがおかしい。

しかし、一歩下がってみれば、野球に限らず、社会のほとんどの場所で、こんなでたらめがまかりとおっているのだ。ファンだって、こういう時ばかり騒ぐのではいけないのである。大阪や千葉の知事だって慌てて球場へ駆けつけるようでは言も軽い。大部分の野球ファンはこう思っているのではないだろうか。「どうせテレビに映らないチームなのだから」それも事実である。選手のストライキに反対するのもいいが、球場に行かないファンは、自分がストライキしているようなものともいえる。

ここまでくればもう、たいして経済的実害のない事例と割切り、国民みんなが嫌な思いをすればいいのである。その結果、労害やら、社会構造の閉鎖性やら、傍観者精神やらを一掃しなければならないことに気付けば、それでいいのである。

産業再生機構COOは正直であったが、

2004-09-08 14:28:11 | MBAの意見
1f1296b6.jpg9月7日、午後1時半。日比谷で行われた産業再生機構のシンポジウムには、500人くらいが集まったようである。8割方は金融関係者のような臭いである。私は2割の方だ。マスコミも各社そろっている。金融庁関係者様方には特等席をごっそり空けてある。
前半は基調講演ということで、金子大臣はじめ何人かが、産業再生機構の今までの仕事をおおげさにほめたたえる。

実は、産業再生機構は、企業買取を当初2年で行い、残る3年の間に再生し、民間にバイアウトする予定になっている。期限付きの会社である。目標は100件と発表されたが、まだ20件台である。締切りは来年3月。たしかに、買取した企業は破綻していないが、大成功というほどのものではない。大企業は今のところカネボウだけだ。

しかし、この段階で、シンポジウム会場から抜け出していたら、後半のパネルディスカッションで表面化した関係者の立場や目標の違いを理解することはできなかっただろう。3時から始まった第二部でも、最初は成功事例の話であったが、冨山COOが、やりたかったけれど、できなかったことの山であったことを話し始める。
冨山氏は、ケインズとフリードマンを例にあげ、市場(ケインズ)の誤りを政府が直す(フリードマン的)ことが重要であり、公的整理と私的整理の中間的事業で、経営者の退席や経営人材の偏在の解消などに対する法的整備が今後も必要との意見で、国家財源の投入は副次的との見解である。
一方、金融系パネラーの意見は、公的権威を有効に使い、不良債権を銀行から引き剥がした点を評価する。また、ケインジアンは公的事業そのものを否定する。まさに現在の状況のところで、思惑が一致しているだけのきわどいバランスの上になりたっている。

さらに、買取事業が収益を上げられるかどうか難しいのは、既存のビジネスモデルで行き詰まっていることが多く、再建にはニッチモデルに頼らざるを得ないように感じた。したがって、2008年までに何割が成功し何割が失敗するのかやや不安が残る。冨山COO自体、ステージの下では、疲れ果てた表情をしているし、続投する気もなさそうである。

ただ、暗然とする部分もあった。パネラーの一人であるエコノミスト田中直毅氏から、第三セクター破綻の話題があった時、COOから、「ゾンビ再生機構と言われないように、再生不能と判断されるものは引き受けてない」との発言があり、さらに「すでに第三セクター、財団法人、病院案件は多数持ち込まれたが、一つも受けていない」と明かされた。箸にも棒にもかからないというレベルのまま、救いの神もいなくなるということなのだろう。

確かに、近くにある横浜市営地下鉄の駅など、東急線の駅の3倍くらい立派で、核シェルターのようだ。最近、駅の運営だけの民営化を打ち出したが、駅が立派過ぎるため、too late, too small の感がある。次は、地銀の不良債権の吟味が必要な時期であるが、懸念は大きい。おりしも産業再生機構の募集締切日来年3月31日の翌日はペイオフ解禁日となる。

防災週間中にやってきた地震

2004-09-07 14:31:24 | 市民A
257466fa.jpg紀伊半島沖10キロで、9月5日の19時と24時に地震があった。M6.8とM7.3だ。
M7.3というのは、規模はそう大きくないが、発生する場所によっては大被害が出る。阪神淡路大震災はM7.2だ。

懸念されるのは、南海トラフとの関係だ。南海トラフは東から、東海地震、東南海地震、南海地震と三つにわかれ、過去から連動性が高く、地震三兄弟といわれている。

記録をみても1605年に慶長地震(M7.9)、1707年に宝永地震(M8.6)、1854年に安政地震(M8.4)、1944年‐46年に東南海、南海道地震(M8.0)と周期的に発生している。
直近の1946年の時に、東海地震が発生していないことから、トラフの東側のエネルギーは150年間たまっていて、いつ動いてもおかしくないというのが多数意見である。そして、前回の地震はM8.0と比較的規模が小さいので次は大きい(M8.5程度)と考えられている。

M7.2の阪神淡路地震が予測できないのと同様、この規模の地震を予期することは難しい。
普通の家族持ちの個人ができることは、出勤先で地震に遭遇した場合、自宅(方面)に帰ることから始まる(出張中だったらあきらめるしかない)。港区から横浜つづき区に帰るにはR246がほぼ直線上で最短だ。20キロ5時間。東名高速も同じところを通っている。
実際に、幹線道路を歩けるのか疑問もある。R246の両側は建物が立ち並んでいる。たぶん、無事に歩くのは無理だろう。迂回路で迷うと苦しい。また、途中、多摩川がある。水位が低ければ歩いても渡れそうだが、大雨の後は濁流になる。津波が上流まで上がってくるかもしれない。橋の間隔は遠い。今度の週末には避難用の地図を作るかな。
いや、本当はブログ書く前に、今、直ちに作るべきかもしれない。運命とはそういうものかもしれないから。

ところで、J-REIT(不動産投資信託証券)の価格がいきなり急落してしまったが、そんなものでもないはずだ。REIT組入の新しいビルは地震でも簡単には倒れない。地震のせいでつぶれる会社があってもビルだけは倒れないはずだ。

オリンピックの後で売れるもの

2004-09-06 14:33:41 | スポーツ
e3a2cf82.jpgオリンピックの前に売れるものはテレビなどのAV製品だろうが、逆にオリンピック後に売れるものは何だろう?話題にはならないが、よくシューズを買ってしまう。統計上調べていないが、自分では結構そういうことが多いし、ブログを眺めてもそういう記事が目につく。アスリートになろうということじゃないので本当は関係ないのであるが、気分だけは激走だ。
で、一足買いに行ったのだが、なぜかゴルフシューズを買ってしまった。思考のプロセスは省略するが(というかよくわからない)オリンピックに関係ない競技だ。ユーザーの行動は不可解だ。FOOTJOYでサイズはWide9。本当は購読しているEdwin Wattsのカタログから注文すると、随分安いのだが、面倒なことがおこりやすいので最近は国内で買っている。個人輸入すると安いのは、スポーツ用品の扱いだから。靴としての輸入には色々理由があって関税が必要だ。また、希望の商品がないと、メールやFAXで交渉するのだが、時差の差は決定的だ。朝の3時にFAXが届いたりする。それと、通販だと靴の修理も大変である。私のゴルフシューズはコースの中で最も困難な場所が好きだ。

靴に限らず小物を輸入すると、フェデックスの縦横1フィートの立方体の箱で送られてくる。フェデックスのビジネスモデルの秘密はこの「フェデックスの箱」だ。トラックやコンテナにすきまなく積み込める。形が同じだから運送設備も管理しやすい。横になっても構わない。立方体だ。こういうところはクロネコモデルとまったく違う。日本のお客様は自由な形の荷物を持ち込む。2000年頃だったか、フェデックスがパソコン市場に参入したことがある。DELLのマネをして、在庫をゼロにして完全に受注後の組み立てで、フェデックスの箱1個にすべて入るように設計し、「モノレール」というブランドで安売り(500ドル)を狙った。日本でも親米派エコノミストたちは「物流革命」と騒いだが、跡形もなく消えた。パソコンは物流業ではないのである。

ところで、新しいシューズの効能は?って。
エコノミストの怪しい経済予測の実験検証が困難なのと同様、新しいシューズと古いシューズを同時に履いて比較実験することができない以上、「昨日の結果は、靴だけのせいじゃない」ということにするしかない。

祈ることだけ

2004-09-05 14:42:45 | 市民A
79a0bb45.jpg北オセチア共和国の学校襲撃事件は、人々の思考を停止させ憤りの感情を抑えることはできない。無論私もそうだ。ブログにまとめようとしても、事情も背景もわからないし、後日見直せば、誤った内容になっているかもしれない。しかし何か主張しなければならないという気持ちになる。

イスラム原理主義はムハンマッドの交戦記であるコーランに忠実であるとする。時系列が一般の歴史書と逆に新しい時代から過去へ向かって記述されるため極めて読みにくいが20年以上前に読んでいる。しかし当時は自爆テロなど手段として存在しない。イスラム教のための戦い(ジハード)は主張するが、独裁国家をつくることなど書かれていない。
現在の世界の潮流は、多宗教、多民族の混在を容認しようという流れである。アメリカだって、かつての「人種のるつぼ」政策を捨て、「サラダボウル型」の国家を目指している。もちろん多くの困難と最大の努力を払っている。またキング牧師が現れなければ「内なる戦い」が爆発していたかもしれない。

ロシアも多民族国家であり、現実的にはアメリカ型の混合社会をめざすしかないが、相当の長期間が必要である。憎しみの融和には何世代も必要だ。

アラブ国家の中に民主主義国家は一つもないし、そちらに向かっているとも見えない。イラクだけを民主主義国家にしようということも不可能だろう。しかしイスラム圏をみれば、民主化に向かいつつある国もある。トルコ、マレイシア、インドネシアの非アラビア語国家である。アラビア語は口語化か行われていないため、アラブ圏の文盲率は90%以上だ。文語(コーランの記載につかわれる)のアラビア語は西欧語でいえばラテン語だ。一部の特権階級が支配しやすい仕組みになっている。独裁支配者と無政府主義の煽動が発生しやすい。前者がフセインであり、後者はオサマビンラディンだろう。前者にはカリスマ性はないが後者にはある。

アラビア語のあいさつでアッサラームアライクンというのがある。「こんにちわ」だが、サラームの意味は平和だ、アライクンは、あなたのためにである。「あなたに平和を」というのが、アラブのもう一つの顔だ。

亡くなられた人々が信じていた、平和と希望のために祈るだけである。いままでも人類は歴史を財産として社会を前進させてきた。そうであってほしい。