内弁慶だった大学

2004-09-13 14:12:43 | 市民A
e9b959a3.jpg早稲田大学がシンガポールに理工系の大学院(MTO)を開設するそうである。2006年7月開校予定。
シンガポールにはすでに、オリンパス工業と合弁で研究所を開くことも決定している。相乗効果を狙っているのだろう。

少し意外に感じるのは、報道によれば、日系の大学が海外で学位を認定するのは、初めてのケースということである。驚きである。
日本国内には、すでに多くの海外の大学(主に英米だが)が開校しているし、またシンガポールには多くの英米系の大学が大学院を持っていて競争は過激だ。
日本には多くの海外留学生もいるし、海外校での学位が今度の早大シンガポール校が初めてというのは違和感がある。

「国際化」と世間が言っても、何より一番の内弁慶は大学だったということなのだろう。

しかし、なにしろ、大学院激戦区のシンガポールでの開校。さして国際的とは言えない早大がどこまで健闘できるのだろうか。
最近は大学の格付けが流行っている時代である。国際化が軌道に乗るならプラス評価となるが、学生の確保もままならぬことになれば固定費投資に対する評価は厳しい。

国内では歴史上有名でも国際的には無名で、ノーベル賞獲得数もいまだ「ゼロ」の大学。学生・教授をあげての不祥事の汚名が晴れるのだろうか。

教員の採用はこれからだろうが、業績よりも博士号を優先して採用を行うハンマーヘッドな某巨大都市の公立大学経営学部のマネはやめたほうがいいだろう。


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