R25の読者は、

2004-09-11 14:21:43 | 書評
23b16fa5.jpg以前にも触れたのだが、R25という男性用週刊誌がある。対象は25以上の男性ということだが最大の特徴は料金無料。駅やコンビニでラックに積上げられている。無料の秘密はともあれ、内容は少し軽い。本当に25歳以上が対象だとすると、ちょっと悲しい国だ。

しかし、最近地下鉄の中などで読んでいる人間を見かけるのだが、驚くことに、読者は女性が多い。私も何回か読んでみたが、男性向けとも感じられない。若干、「女性攻略法」などもある。モテリーマン講座だ。女性にゴルフでカッコつけるならレッスンを受けて、美しいスイングに改造しようとか、ロングパットが入った時のポーズとか・・・夏の外出時に脱いだ上着をどうやって持つかとか・・・汗の拭き方・・・要するに、中身がないのに、カッコだけで攻めようという記事である。毎週そんな記事が少しある。
先日、厚生労働省のアンケートで30代以上の独身女性の26%は「自分は将来結婚しないだろう」と予想していて、理由のトップに「ふさわしい相手がいない」と上げている。「見る目が厳しい」ということなのだ。

以前なら、多少の欠陥があっても目をつぶってということだろうけど、そうはいかない。R25を読むのも、敵の作戦をよく研究し、うかつに針にかからないようにということだろう。ここまで研究されたら男性もつらい。だからと言って、男性が女性雑誌を読みふけるのも様にならない。

結果として、出生率は下がる一方だ。

一方、女性向の月刊誌が5誌、発行された。BOAOとかNIKITAとかだ。27歳から35歳がターゲットといっているが、そういわれると本当に27才の女性は絶対に買わないだろうから、本当の読者は30代ということだ。目が肥えすぎているのに月刊誌となれば熟読タイプだ。編集は大変だ。また同一出版社で週刊誌も出しているので、そちらの記事とカブらないようにしなければいけない。売れるには奇跡を待つしかない。昨年は、12種類の女性月刊誌が発刊され、現存は2誌だけだそうだ。

もっとも、消えた10誌にかかわっていた人たちのほとんどは、次の雑誌へ移るだけなのだから、同じようなものになるのは明らかだ。広告費をつぎ込み、厳選記事を詰め込んだ創刊号が結局、最大の売上部数(本当の部数は秘密なのだが)になるのが一般的だ。

文学の世界でもデビュー作の芥川賞が人生の最大の傑作であり、そのうち女優と結婚したりで、あいまい人生になるケースがあるのと似ている。

氷解したプロジェクトXの謎

2004-09-11 14:20:09 | MBAの意見
0dba6cd5.jpg本日9月11日にNHKが数多くの不祥事に対するおわびの特集を放送したらしい。なんと1時間らしい。もちろん、長さと気持ちは比例しない。ゴルフのブービーの釈明と同様、人にしゃべってどうするの、反省は自分でするものだ、と言いたい。てっきり不祥事を1時間分あげつらうのかと思ったがそうではなさそうである。言い訳だ。個人のやること、どうしてもある確率で不祥事はあるが、普通は自浄機能がある。

プロジェクトXという人気番組がある。展示会で特集企業から賛助費を集めていたらしい。最高3,150万円。

今まで、なぜNHKが企業CMのような番組を45分も流すのだろうと疑問に思っていたのだが、まさにCM番組であったということで疑問は氷解した。過去に、関連のある業種の番組を2本だけ見たが、不都合なところは隠してある内容なので、プロデューサーが相手企業と打ち合わせながら作っているのだろうと思い、その2本以外見ていない。まあ、他の業種の人もそう思っているのだろう。

以前、ある会社の地方支店に勤務したとき、同一フロアにNHKの集金支店があり、月末に近付いて、集金目標金額に達すると、受付のドアを締め切って、ノルマ達成のパーティをしていた。要するに未払いでも逃げ切れれば良かったのである。

本当は、心を入れ替えて頑張るという言葉を信じられればいいが、難しいだろう。むしろ、プロ野球同様に新規参入障壁を低くすることではないだろうか。