ダルビッシュ選手で気になること

2007-08-13 00:00:30 | スポーツ
20歳の男女が結婚することになって、既に妊娠していたといっても、何も驚くことでもないし、「妊娠したら結婚しよう」と思っていた帰結であるのなら、それはそれで、部分的にはステディな感じもする。ただ、交際期間が短いため、相手が「実は食えない奴だった」という場合もあるのだが、この件で気になるのは、まったく異次元の問題。

ふと、気づいたのは、日刊スポーツの見出しから。

ダル代表前向き!結婚機に国籍取得確実 日刊スポーツ - 2007/8/11 10:03
 ・・・ダルビッシュ有投手(20)が北京五輪出場を目指す日本代表入りへ前向きな姿勢を見せていることが10日、分かった。
 ・・・今オフに予定している結婚を機に、来年8月の本大会までに選択が必要だった国籍も日本を選択することが確実になり、代表入りへ加速。星野仙一代表監督が掲げる金メダルどりの使者になりそうだ。
 ・・・現在は父のイラン、母の日本と2つの国籍を有している状況。代表選出のあるなしにかかわらず、日本の国籍法では22歳までにどちらかを選ばなければいけない。本大会期間中の来年8月16日が22歳の誕生日で、イランを選択すれば日本代表入りできず、1つのネックになっていた。だが女優サエコとの結婚を機に、生活拠点を日本に置くのは確実。妊娠6週目の子供のことも考えれば、かねて本人が示していた「両親と相談しますが、日本を選択することになると思います」との方向性は決定的だ。・・・


つまり、本名、「ダルビッシュセファット・ファリード・有」さんは、イラン人でもあり日本人でもあるのだが、日本国籍を取得して、オリンピックを目指そうという記事である。いくつかの事実を集めてみた。

1.二重国籍者は五輪出場権がない。

2.ダルビッシュさんは1986年8月生まれ。現在の国籍法に変わったのが1985年。

3.日本は国籍は出生地方式ではなく血統方式であり旧国籍法は父親の国籍が日本であることが条件だったが、新国籍法では母親の国籍が日本でも日本国籍が認められることになった。

4.22歳までに国籍を日本のみにする方法は二種類。「日本国籍を宣言する方法」か「イラン国籍を離脱する方法」。この「日本国籍を宣言する方法」の場合、別にイランが国籍を消滅させるかどうかは無関係である。例えば韓国は日韓二重国籍者が日本を選んでも韓国籍はそのままにしている。おそらくダルビッシュさんが考えているのは、「日本国籍宣言方式」だろうから、イランから見れば、父親がイラン人なのだからイラン国籍ということになるのかもしれない。

5.イランはイスラム教の国家である。この辺から核心に入るが、イスラム教では男性は4人の妻を合法的に持つことができる。つまり二重(三重、四重)結婚は「可」なのである。もちろん日本は不可。軽い犯罪行為である(というか婚姻届自体が無効)。

623a0bd8.jpg本来、犯罪は発生地の法律で裁くべきものなのだが、この結婚というのが、結婚している状態を指すのか、結婚した場所を指すのかはよくわからないわけだ。重婚しているイスラム男性が何番目かの女性を連れ、来日している状況というのは、十分考えられるのだが、今までに検挙された例は知らない。それどころか、ブルネイの王室などは、よく何番目かの夫人を同伴して宮中晩餐会に出席している。


あまり、考えられない話かもしれないが、仮に同い年の妻に飽きてしまって、やはりイラン人女性の方がいい、といってイランで第二夫人を見つけてきた場合、どうなるのだろうか。

そして、「面倒なことは考えたくない」と22歳選択ルールを無視して、何もしなかった場合は、法律上は「日本国籍を失う」ことになっているのだが、実際には、そういう国籍剥奪は実施していないそうだ。

ところで、「でき婚」ってイランでも合法的に認められるのだろうか?

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