走れ!ムラカミ

2023-04-03 00:00:05 | スポーツ
千葉県東部の話を書き続けているが、小休止。神宮球場のこと。

ヤクルトスワローズのホーム。外野応援席にいた。対戦相手は広島カープ。なぜか神宮に行くときに限って広島と対戦することが多い。今回も広島(ビジター)側の席の方が先に売り切れていた。その熱意は、まったく不明。

今年から声出し応援が解禁になったが、実際には多くの人がマスクをしている。何人かの選手には個人別応援歌があって、一緒に歌うことになるが、実は1月にコロナ感染した後、音階に変調をきたしている(つまり、音痴)ので歌はNG。後遺症の中では最も罪が軽いだろう。

一般的応援はカンフーバットといって30センチぐらいの樹脂製の二本のミニバットをポコポコと打ち鳴らす。そして30センチぐらいのミニ傘。ホームランの時と7回裏とゲームセットの時、東京音頭と一緒に振り回す。



そして問題のプレーが起きた。8回裏にスワローズ4番の村上選手が放った当たりが右中間に飛んでいき、多くの人がホームランと思い、本人も一塁に歩き始めた。ところが打球の先に近い席だったので、外野手が走ってきたのでホームランじゃないような感じになった。そしてちょうどクッションボールを取ろうとした広島の選手が転んだらしい(フェンスの直前は死角なので見えないが。)。そして歩いていた村上選手が急に走り出した。見かけより足が速い。スタートで出遅れた競走馬のような感じだ。

外野から観ているとランニングホームランのように見えたので、応援団はミニ傘を持って椅子から立ち上がり勝手に東京音頭を歌いだすのだが、どうも様子が変。やはりホームラン認定ではなかった。


ところで、神宮球場といえば文豪にも人気が高い。

まず、村上龍の「走れ!タカハシ」。広島の高橋良彦選手に関係のある11編の短編集。登場人物の多くが高橋選手を観るために神宮球場に行く。(やはりヤクルト×広島だ)。

次に、村上春樹が初めて書いた長編小説『風の歌を聴け』は1978年だった。その年の4月1日の開幕戦を彼は神宮球場で観戦。試合中に芝生の外野席に寝転んでいて、作家になる天啓を受け、その日のうちに万年筆と原稿用紙を買った。調べてみると、これもヤクルト×広島だった。

ところで、ヤクルト本社の株主優待券が1枚の外野席になるのだが、ちょっとケチな感じがある。以前、都内某所の研究所を見学した時に、世界中から乳酸菌を集めていて研究・保管していると言われていた。にもかわらず、ヤクルト飲料には創業者の代田稔博士が発見したシロタ株が依然として使われていて、ヤクルト1000にしてもシロタ株の量が多いということ。

研究所での話を聞き間違えた可能性はあるが、確か代田博士は自分の大腸から乳酸菌を抽出したはず。村上選手の腸内からもサンプルもらったらどうだろう。

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