スロー地震は起きていた

2024-08-11 00:00:14 | 市民A
実は、日向灘地震のことで心配したのは松山城だった。松山の震度は4。例の崖崩れで松山城の土台の山の一部が崩れ、民家が押しつぶされた後、7月末から城の観光が始まっていた。遠景からの画像ではわからないかもしれないが、20年前に天守閣改修工事の頃に登城した時に城の上からの画像があるが、相当の高さだ。簡単に修復できるとは思えない。



そもそも日本の山や丘というのはどうしてそういう形になっているかというと、結局は山崩れの結果のわけだ。地球上には引力があって、物体は上から下に落ちる。なだらかな山にしても急峻な山にしても土や岩が崩れた結果、今の形になっているわけだから、物理学的にありえないような形の崖は、いずれ崩れて滑らかになるはず。明日かもしれないし1000年後かもしれない。 というようなことを書こうと思っていたら、別の展開になった。

南海トラフ地震の注意報。

その後のことはご存知の通りだが、テレビで地震学者の方が話していた情報で、その時にはわかっていなかったが後で判明したのが「スロー地震」。南海トラフ付近でゆっくりと地中でプレートのすべりがあると、大地震につながっている可能性があるのだが、最初は観測されていないとのことだったが、確認してみると、三重県の奥と静岡県の浜名湖の北側で微弱なスロー地震が発生していたそうだ。

東海道新幹線が三島-三河安城間でスローダウンするというのは、このためなのだろう。

そして、神奈川県西部で震度5。怖いことに富士山の入口である富士吉田市は震度4。

南海トラフについていえば西側の南海、中央の中南海、東側の東海のうち、東海地震だけが150年間起きていない。つまりプレートが割れ残っている。富士山の大噴火は1707年の宝永年間に遡るが、噴火の数か月前に南海トラフで大地震が発生している。