大関の椅子の価値

2010-01-13 00:00:09 | スポーツ
kaio決まり手が「送り投げ」とは、あまり見ない技だった。

大関在位57場所という史上第二位の記録を持つ魁皇が、幕内808勝の新記録を打ち立てた相手は、皮肉ながらも大関在位65場所の輝く第一位の記録をもつ関脇千代大海。大関陥落後の今場所、6番負けたら引退と宣言していたが、もはや燃え尽きた感じである。

一方の魁皇も、いままでの807勝の記録は大横綱千代の富士のものとなれば、熟慮の末、千代大海戦の前に、二人同時に引退という花道もあったのかもしれない。

まあ問題は、二人で申し合わせるということになれば、今までも「互助会」があったのではないかという疑惑をさらに深めることにもなるので、そういうことにはならないのだろうが、今や、この大関の椅子だが、かなりの重要なものとなっているようだ。

というのも、日本人力士で大関以上には、理事選挙で貴重な一票があたえられるからだ。だいたい千代大海に今まで引退をさせなかった九重親方(記録を抜かれた元千代の富士)は、いざ選挙になった場合、当選ラインとされる10票にぎりぎりプラス1の11票しか勢力がないため、何とか大関の座に座らせ続けたかったはず。

実際には、無投票が続いていたため、その機会はなかったものの、ついに今場所後の理事選に貴ノ花親方が11人目の候補として登場。何しろ無記名投票だ。票読みは難しい。誰か一人が落ちると考えれば、ギリギリ候補は危険なわけだ。貴ノ花親方にしても、8票から9票確保ということで、あと一票が欲しい。

つまり、魁皇の方にしても、友綱部屋の彼が持つ1票に対して、さまざまなアプローチがあるのではないだろうか。

その椅子の価値、どう考えるのだろうか。


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