肝付町からお礼品届く

2019-07-12 00:00:21 | あじ
肝付町といってすぐに場所がわかる人は多くはないだろう。平成の大合併で二つの町が合併してできた町である。鹿児島県の東側の大隅半島の中部にある。有名施設は内之浦のロケット発射場(JAXA)である。内之浦町と高山町が合併したのだが、実は他の二つの町も統合する計画だったが、結局、他の市に横取りされ、小合併となった。こういう裏切り事例は全国にたくさんある。二股交際である。

そういう予想外の展開になって、町名を決めるのも難航し、昔、ここに住んでいた武将の肝付氏の苗字を使うことになった。肝付より有名なのが二階堂家で自民党の幹事長をした二階堂進氏がご子孫だ。二階堂町にしてもよかったような気がする。いずれにしても人口は1万5千人ほどに急激に減少中。牧畜が盛んで、人間の数に牛と豚の頭数を足せば市に昇格できたかもしれない。

実際に東京からロケット基地まで公共交通機関で行くとどれくらいかかるか調べてみると、まず東京駅を8時半ごろ出発し、羽田空港から鹿児島までJALで2時間半。鹿児島空港着が12時過ぎ。空港からバスで鹿児島中央駅に着くのが13時頃。JRは30年以上前に廃線になっているので、バスに乗って2時間、15時20分に鹿屋市に着く。まだ昼食をとってないので食事をどうやってとるか悩むのだが、空港か駅かで何か購入すべきだったことに気付くだけかもしれない。そして16時過ぎのバスに乗り換え、1時間半、17:36分に内之浦に到着するが、そこは漁業の町であって、ロケット発射場はまだ先である。そこから歩いていくしかなく、徒歩50分で18時半頃たどり着く。不便な場所にあるのは、将来ミサイル発射基地に改造したときに敵国のスパイが近寄りにくくしてあるのだろう。



今回は牛肉切り落とし1500gを、お礼品として希望した。

牛肉が届いて、さっそく500gいただいたところで、鹿児島は大雨に見舞われ、肝付町も警戒レベル3で避難準備情報が出ていた。幸い人的被害はなかったようだ。

肝付町の観光資源といっても、メインはJAXAの発射施設なのだが、特に観光施設ではないので、通常は楽しいことはない。小さな声で語られるのは「人間魚雷」発射基地跡が町内にあることだが、語るべきことは多くないようだ。考えてみれば沖縄戦で米軍に負けた後、日本列島の南側から米国海軍が軍艦でやってきたときに、隣市の鹿屋からは特攻隊、肝付からは人間魚雷ということだったのだろう。

ところで、内之浦には宇宙人が住んでいるということになっているそうだ。「はやぶさ」をはじめとして各種ロケットが宇宙に打ち上げられるのを見て、小惑星に住む宇宙人が発射基地を調べたところ、魚や肉の値段が安く住みやすそうだから、レーザービームで発射場を壊滅させるより、移住した方がいいと考えて、こっそり地球人の姿に変装してアパートなどに分散して住んでいるらしい。見分け方は、年齢と生まれた年の干支を聞くといいらしい。みずがめ座とかてんびん座とか言い出したら宇宙人だ。東京天文台に相談窓口があるそうだ。

また、Wikipediaによれば肝付町出身の有名人として、二人の女優があげられていた。

一人目は、早乙女愛。映画「愛と誠」で西城秀樹の相手役として4万人の中から選ばれデビュー。翌年、「港のヨーコ・・・・」に主演。横浜か横須賀出身と思っていたが、はるかに予想外。移住先の米国で51歳でなくなっている。

二人目は榮倉奈々。現在進行形の女優で、主演作数々。「アントキノイノチ」といったシリアスな映画が多い。アクションやコメディはやらないようだ。