南蛮文化館はたいしたものである

2016-11-27 00:00:30 | 美術館・博物館・工芸品
大阪にある南蛮文化館を訪れる。なにしろ年間で5月と11月の2ヶ月間だけ開館している。さらに10時から4時までが開館時間なので、実質的に3時過ぎまでに入館しないといけない。

場所は、阪急中津駅のすぐそば。中津駅は梅田駅の次の駅なのだから大都会大阪駅から歩いてもいけそうだが、やめた方がいい。地元の人しか歩けないだろう。魔界である。

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そして、中津駅自体も魔界駅だ。ホームがみたこともないほど狭い。つまり危険だ。黄色い線の内側よりも外側の方が広いのだ。それなのに、宝塚線と神戸線の二つのホームがある。そして、この駅は地面よりも高いところにあるようにも見えるし、そうでもないようにも思える。そして駅から出る方向を間違えると、二度と家に帰れなくなる。こっちの方であるわけはない、と思う方向が正解だ。

駅の近くのビルの上階に看板があって、やっとそこが目的地だ、と一安心だが、まだなのだ。そのビルに入ってエレベーターに乗ると別の地面である1階に降りるようになっていて、そこには何もないのだ。そして→の方向に進むと、道路の反対側に目的の南蛮文化館がある。

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そして、秋なのに大汗をかいて館内に入ると、2階建てである。1階は信じられないことにキリスト教の秘宝である。さらに言うと、日本でキリスト教が禁止された250年間の間に、いわゆる隠れキリシタンと言われた方々が守り抜いた大小の秘宝である。当然、親子間で何代もかけて引き継がれていたのだろう。全国各所で発見された物が、ここに収集されている。

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展示品についてはパンフレットに多く記載されているが、その画像を公開する気にはならないので、観たい人がUSJのついでにでものぞいてほしい。

2階は、非宗教的な南蛮文化の屏風や記念品など。オランダ貿易によるものも多い。こちらは欧州の文化が日本にどのような影響を与えたのかというテーマで観るといいだろうか。

設立者の北村さんの情熱に感謝したい。こういう人も大阪にはいるわけだ。

大阪駅に戻るには、逆コースで、例の中継ぎビルに戻るのだが、何階まで上がると別の地面に戻れるのか覚えていないので、ビルのエレベーターの中で行き詰ることになる。不審者に認定されるわけだ。