青葉区民芸術祭(アートフォーラム)

2016-11-20 00:00:02 | 美術館・博物館・工芸品
横浜市の青葉区と都筑区の入り組んだ境界のあたりに住んでいて、都筑区側である。これが世田谷区田園調布と大田区田園調布との差という話なら高尚なのだが、青葉区は高級選民の街で都筑区は庶民系で大違いだ。

ということで、高級選民の多い青葉区民の芸術祭に顔を出す。横浜市も青葉区には大きな美術館(所蔵はなく展示用美術館)を建てている。もっとも、区民祭には有名ピアニストや有名小説家が友情出演ということはないので、格差を感じることは特にない。

絵画展については、ここに紹介するすべもないので、文芸展ということで、特に散文が展示されている。

短歌は、出展が少なく、重い作品については個人的に評価が苦手であるが。

遥かにも育児の日々は過ぎゆきてけふ我のむねみどりこのあり(R)


川柳で紹介したいのが

 さよならをするたび女磨かれる(W)

 ふり向けば孫が押してる車椅子(N)

 鍵掛けた箪笥怪しいゼロ金利(T)


実は、俳句の出展がゼロなのに、英語俳句の出展9点とはどういうことなのだろう。

 in the winter night sky
I’m glad to see you again
Cassiopea!

冬夜空 また会えたわね カシオペア(M)


そして詩や書道の部門で見つけたのが、次の二つ。それぞれ五行と一行。

すれ違った電車の中や
行ったことのない街に
あの日 別の選択をした
私が
幾人も暮らしている(M)

 宇宙の悪魔が笑っている(E)


そういえば、2016流行語大賞候補がノミネートされたけど、シュールさで目立つのは「保育園落ちた」だよね。健闘を祈ろう。