大気汚染と猛暑がエンジン壊した?

2016-08-29 00:00:51 | 市民A
ANAが25日、B787のエンジンを全部交換すると発表した。今月同種の事故が2回発生していた。

この件について、少し専門的なひとの意見を聞いてまとめていた。

まず、最近のトラブルとして、

8月14日PM02時25分 成田発上海行き
8月20日PM01時45分 羽田発宮崎行き
の二つの事例があった。

いずれのエンジン内のブレードが腐食によって破壊されたようだ。

787はエンジンを2種類選択できるようになっていて、GE製とロールスロイス(RR)製。JALはGEでANAがRR。世界シェアはややGEが多いそうだがそれでもRR製は200機以上飛んでいる。

それではANA以外の航空会社でも同様のトラブルが起きているのだろうか。あまり聞かない。なぜ日本で発生するのかということについて2つの仮説がささやかれている。

一つは腐食の原因である硫黄酸化物だがインドや中国から東に向かって飛んでくるわけだ。

もう一つは、日本の猛暑の影響で、空気が暖められて軽くなっていて、上空の酸素濃度が低いため、エンジンの回転数が一気に高くなっているそうだ。そのため、金属疲労が早まることになる。

といっても根本的解決が見えないなら、3年に一度エンジンを交換するのだろうか。ボーイフレンドをしょっちゅうポイ捨てする女子アナのようなものかな。

と、まとめた頃にANAから説明メールが届く。そういえば株主だった。

実際には2016年2月22日のクアラルンプール=成田便、および2016年3月3日のハノイ=羽田便で2件のトラブルがあり、エンジンメーカーのロールスロイスからは、空気の悪い(硫化水素)アジア便の国際線だけの対応でよく、国内線については対応不要と言われていた、としている。

しかし、8月20日に羽田=宮崎便で同一のトラブルが発生したため、ANAの判断で全エンジンを随時交換することにしたとなっている。さらに、古いエンジンの方から交換するので安全であるとのことである。

今後は腐食に強い耐久力のある改修型ブレードを使うとのこと。

わたしの調べたところとは、8月14日の成田発上海行きのトラブルには触れていないし、高温のため空気密度が薄くなって出力を振り絞った影響という部分は割愛されている。

*8月28日03時10分、ANA羽田発シンガポール行きのB787が石垣島上空で操縦席の窓にヒビが入り、那覇空港に緊急着陸。