脳トレ7手9手はやはり易しかった

2016-08-06 00:00:44 | しょうぎ
数週間前に、本著の7手詰パート100題について「考えさせる問題は、第99問と第100問の二題」と書いたのだが、さすがに9手詰パートは時間もかかるだろうし、難解だろうと解いてなかったのだが、実際とりかかると、やはり同様で9手詰全100題のうち、99題目と100題目が解きにくい感じのみだった。合計すると200題中、4題が難解作ということで、かなりの合理化数になっている。

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ところで、仕事の合理化というと、「単純化」というのがキーポイントだが、詰将棋の場合、複雑化と合理化の組み合わせが重要なのだろう。視覚的にいって、不要な駒を削除したり、むやみに駒数を増やさないというのが単純化で、手順の複雑化や、解決ルートの途中に行きどまりコースがあったり、本来、(効率性=成果の大きさ/駒の効率)と考えれば、もっとも効率化の極みである「打歩詰(効率性=100/1)」が禁止になっていたり。

また、詰め上がりで駒が余ってはいけないというのは、自動車工場で1日の仕事が終わる時に、エンジンだけが一個残ってしまってはいけないというようなことなのだろう。


7月30日出題作の解答。

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普通、打歩詰を解消するために、敵陣の大駒を引き寄せて成らせてから歩を打つという筋があるが、自陣に設定することにより、歩を成らせてから利用するという方法を使ってみた。詰め上がりの形は、墓石ではなく、自動車エンジンの排気バルブ型かな。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題は、複雑さと単純さの組み合わせ。飛び道具の効果を最大限に要求されるとともに、手順は重要。最後から4手前に、攻め方非限定手が1手あるが、すぐにクリティカルパスに戻る。最後の手も二つあるとも言える。

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最終作業と総工程数を記していただければ正誤判断。(最後の工程は、「解答が正しいか検査すること」とかいわないでね)