あの~ 近くを通るのですけど・・

2016-08-04 00:00:08 | 市民A
8月3日午前8時過ぎに、北朝鮮の発射した2発のミサイルのうち1発が秋田沖250キロメートルの地点に着水。

実は、新千歳空港から西日本への航路は、能登半島上空を変針点としているため、結構近い。沖縄、福岡、広島、岡山、神戸、大阪方面。かなり便数はあるだろう。迎撃ミサイルが誤って民間機を落としたら大変だ。有事の際には、航路の近くの飛行場に緊急着陸するか、出発地へ引き返すか決めておくべきだろう。

もし、ノドンであるなら、地図上は射程1300キロで発射すると、日本のどこかに落ちるのだが、朝鮮半島東海岸じゃなくわざわざ西海岸から移動式発射台を使ったということは、わざわざ届かないように距離の調整をしたのではないだろうか。たとえは悪いがゴルフのティーショットの時に、距離の調整のため、下がって発射(いや、ショット)するようなものだろう。

これに対し、怒り狂ったのが秋田県知事の佐竹氏。旧久保田(秋田)藩の藩主が知事なのだ。幕末には周辺諸藩が幕軍支持だったのに、久保田藩は官軍支持に回り、奮闘するが、ほとんどいいことなし。今回は、次のように述べる。


 秋田県では平成21年に長距離弾道ミサイルが上空を通過している。佐竹敬久知事は産経新聞の取材に対し「秋田沖にミサイルを撃ったことに怒りを覚える。戦前なら応戦する事態だ」と反発した。
 さらに「排他的経済水域(EEZ)を狙って撃ったのではなく、陸地を狙って届かなかった可能性もある。不測の事態が起きかねない緊迫した状況だった。政府はきちんと対処してほしい」と求めた。

言いたい気持ちはわかるが、政府に言っても解決しないだろう。

なぜ、日本に向けて撃ったのかは、体重130キロの禁煙失敗者の話を聞く機会はこないだろうから不明だが、こういう説が流れている。

 1.安倍内閣へのゆさぶり

 2.横須賀を中心とした日米ミサイル防衛体制の確認

 3.陽動作戦(日本を狙っているフリをして、韓国攻撃を始める)

そういえば、米軍が朝鮮半島の南側にTHAADミサイルを配置したのは、短距離防御用のPAC3を国境近くの都市に集結するために、南部の防衛をTHAADが取って代わるようになっているとのことだ。

暴発したもう一発のターゲットはどこだったのだろう。以前、国会中継を見ていたら、総理は、「日本や韓国にミサイルを発射すれば、ただちに米軍がその10倍のミサイルを北朝鮮に撃ち込み、北朝鮮がなくなるので大丈夫」と言っていたのだが、本当に大丈夫なのだろうか。