王手飛車のこと

2016-08-20 00:00:32 | しょうぎ
先日、東急将棋まつりの席上で棋士のサイン会があるということで、駒落ちの本を一冊購入しサイン会に並ぶ。ずいぶん丁寧なサイン会で、棋士が各種の持ちネタを使い分けて一筆しるしていただき署名を入れていただける。私が書くなら簡単に「待ったなし!」とか「悪手にめげるな!」とか「そんな手、あり?」とか「まいりました」とか書いてしまうのだが。

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完成品は、

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鬼より恐い王手飛車 九段 先崎学

となった。

確かに、うっかり掛けられた王手飛車というのは、大変迷惑で、だいたい負ける。実際には、うっかり王手飛車は掛けられた回数よりもかけた回数の方がずっと多いのだが、読み筋の中にあるのを相手に気付かれないことが最も重要なテクニックだ。またわざとらしくため息というのも逆に気づかれるので、眠そうな顔をして居眠りのまねをするというのがいいだろうか。

個人的には、必勝の場面で、さらに念を入れるために不必要にも「王手飛車」と角を打ったところ、ただちに同桂と王手で取られて、ボロボロに負けた嫌な記憶が残っている。

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もっとも、経験はないのだが、理論的には王手飛車飛車取りというのも可能だし、突き詰めると王手飛飛角角取りだって可能だ。将棋人生で一度は作ってみたい役だ(と麻雀風に)。

ところで、先崎九段、かつて7時間にわたる多面指し記録を作られたときに、体力の限りを尽くして体重を大きく減らしてしまったそうだが、またやられた方がいいかもしれないかも。


さて、8月6日出題作の解答。

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飛び道具の乱れ打ちだ。角と龍でのこぎり状に王を追うが、いわゆる竜鋸とは一マスずれて動く。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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難易度は高くない趣向作(作るのは難しいが)。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。