近江市場で三色丼を食べる

2011-11-04 00:00:40 | あじ
大急ぎで金沢に行った。羽田空港でミックスフライ定食を食べた後で最終便に乗り、小松空港からバスで金沢市内に向かう途中で、大変残念な事実を知ることになる。

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蟹漁の解禁日。

今年は11月7日だそうだ。

こういう、惜しくも食えないというのは、文字通り口惜しい。「くやしい」という感じは、「悔しい」と「口惜しい」と二種類あるが、複雑な心情的はくやしさは「悔しい」を使い、美味しい食べ物が惜しくも口に入らない場合は、間違いなく「口惜しい」を使用するのだろう。

これが、中国だったら「解禁日前の密漁ガニは旨いなあ」とか共産党幹部たちが喜んでいるのだろうか。以前、上海蟹の解禁日直前に北京でそういうシチュエーションがあったが、今は死刑だろうか。蟹は食いたし命は惜しし、と一句詠みたい。

もっとも日本でも、解禁日以前には蟹漁をしてはいけないが、他の漁をしていて、たまたま蟹が網にかかった場合は、違反にはならないそうだ。そういうのは、なかなか一見客には供されない。口の堅い人専用。

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で、深夜着ではホテルで眠るだけ(?)だが、翌日、近江市場に行く。近江は「おうみ」と読んでもいいし、地元では「おみ」と読むようだ。しかし、金沢港の方に「金沢港いきいき魚市」という本格的な市場があり、どちらかというと、近江市場は「観光用」に近いかな。もちろん市内の中心部に近い所にあるので、加賀野菜などは、ここでしっかりと手に入る。

で、蟹の上がってこない今の花形は、「のど黒」かな。博多方面でよく見られるのど黒とは異なり、鰺みたいに大きなのが並んでいる。まあ、市場だからね。

それで、何を食ったらいいのか、よくわからずに寿司屋に入り、海鮮丼ではなく、ついうっかり三色丼を注文。いくら、うに、カニである。そして、しばらくして、カニの解禁日前だったことに気が付く。冷凍なのだろう。まさか密漁品にありつけるはずもない。

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何しろ、メニューの写真とは異なり、三食の中のウニの面積が狭い。カニ面積は予想外に広い。やはり冷凍輸入物だろう。

味に文句はないが、ちょっと高かったか。

で、陽が沈むまで、市内中心部をブラブラして、再び最終便で東京に戻る。夕食は小松空港で肉うどん。特筆はなし。