クモの夫婦

2011-11-03 00:00:26 | 市民A
クモの寿命は3年ぐらいらしい。種によっては5年ほどのものもあるようだ。

それで、数年前からクモの観察をしている。といっても家で飼っているわけじゃなく、近くの公園を通るたびに観ているのだ。

で、最近興味を持っているのがクモの夫婦関係だ。

kumo


といってもクモの交尾を見ようというのではない。クモは、一風変わった受精方法を持っていて、オスが自分の精子を手(足)で取り出し、それを網でくるんで、メスの性器に押し込むらしい。

あまり楽しくはないだろうが、しかしそれが、オスの役割なのだ。

ところが、大問題はオスとメスの体格差である。だいたい、一目で3倍くらい体のサイズが違う。

さらに言うと、オスはメスの作った大きな網のどこかにいて、メスの目を盗んでは、小さな昆虫などを食べているわけだ。いわゆる「ジゴロ」である。

で、エサに夢中なメスグモに後ろからそっと近づき、あっという間にやっちゃうわけだ。

もし、モタモタやっているとどうなるかって、いうと、オスはメスに喰われてしまうからだ。そして、体長が3倍あるということは、170センチの男性が5メートルの女性と関係しようということと同じようなものだ。

だからといって、メスがオスを簡単にクッチャうと、お役目係りがいなくなるわけだ。

しかし、秋になり、いくつかの蜘蛛の巣からはオス蜘蛛がいなくなっているように思える。メス一匹だけの巣である。

餌が減って、食われたのだろうか。