第100回大会

2011-11-26 00:00:14 | しょうぎ
20日に行われた国内最大規模の将棋団体戦である職団戦に出場する前日に、映画「少年メリケンサック(DVD)」を観た。その感動を会場に持ち込もうと、最短ルートの大江戸線を使わず、必勝迂回ルートのJR経由で会場に入る。ゲンを担いで、白いシャツを着る。もっとも白装束は中世以降の日本では不吉なものとされ、現代では花嫁衣装にも用いられる。

で、「少年メリケンサック」は25年前に解散した不良揃い5人のパンクロックグループが、当時のフィルムがネット上で飛び回ったことから、50がらみの動かぬ体に鞭打って再結成のライヴを全国縦断ツアーで行うというとんでもないストーリーなんだけど、中でも、車いす生活を続けていたボーカル、ジミーが最終公演でついに立ち上がり、ラウドスピーカー持って走り回るところで、感動はクライマックスに達するわけ。

sh00


今回のチームにも、今までなかなか将棋の形が作れなく、昔の実力が発揮できずに悪戦苦闘中のオジサンがいて、3回戦まで彼だけが3連敗。4回戦の前に気力喪失寸前の姿にコトバをかける。

「長年、大会へ出てますけど、優勝とか準優勝するときは、5人のうち全敗している一人が、他のメンバーが負けた時のピンチの時だけ、1勝してチームを救うというパターンになるんですね・・」

そして、私の予言通り、彼の一局を除いて2勝2敗という状態になり、すべてが奇跡の復活に託されることになり、終盤は両者悪手の連発の末、とうとう大感動の勝利の時が近づき、駒台の香を打てば即座に相手が投了という瞬間に、・・

まあ、100人中99人が指すだろう手と違う手を指す。ギャラリーの大きな溜息で地球温暖化がさらに進んでしまう。その後約30分も指し続けるも、失ったチャンスは二度と訪れなかったわけだ。

sh01


個人的には久しぶりの全勝。画像は、第一局の終局図で、▲7一角 △9二玉 ▲7二金と銀を取った手に対し、△9三銀の受けに▲8二銀と銀を打って必死を掛けたのだが、よく考えると、▲8一銀と打てば1手詰だった。というよりも一枚余計に銀を持っていたので、▲7二金ではなく▲9三銀と打てばよかったのだが、普通は8一には桂がいるし、このパターンで必死が掛かるのはずっと前の局面から読んでいたので。


ところで、開会式のスピーチの中で、長年の疑問の一つが解明された。対局会場のレンタル料が21万円という事実。2000人強が参加ということで一人頭100円になる。会費は一人頭5000円弱なので、ずいぶん大きな格差がある。新たな疑問が・・


さて、11月12日出題作の解答。

d12


▲1六角 △1五玉 ▲2六銀 △1四玉 ▲2五角 △同歩 ▲1五歩 △2四玉 ▲3五銀 △1五玉 ▲1三飛成 △1四歩 ▲2四竜まで13手詰。

駒の組み換えである。地味な問題。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

mondai


最後は、あっけなく終わる。


わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。