消えるホテル

2010-12-13 00:00:59 | 企業抗争
「赤プリ」の名で知られる赤坂見附にそびえる40階の高層ホテル、「グランドプリンスホテル赤坂」が来年3月で閉館になる。




毎年12月にはビルがイルミネーションになるのだが、ということは、客室が空いているからこそできるのかもしれない。パーティの帰りに撮影してみた。

1983年に竣工して27年で廃止解体というのもにわかには信じ難い話で、近隣にはニューオータニもあれば、古色蒼然のエクセルホテル(パジャマビルの愛称のある旧東急ホテル)もある。

幕張の50階建てのプリンスホテルは、APAグループに売却され、大浴場付きホテルになったが、赤坂のホテルで浴衣にスリッパでは、さすがにふさわしくないのだろう。売却の話も聞かない。

では、なぜホテルを建て直そうかというと、最大の問題は、現在のビルの設計の悪さらしい。丹下健三設計だ。画像をよく見るとわかるのだが、建物の窓部分が凹構造になっている。だから、窓から外を見るだけじゃなく他人の部屋の中が見えてしまいそうだ。

これがフラットな窓であれば何も問題ないのだが、どうもその設計の悪さが客数の減少の原因と考えているようだ。

で、来年は解体の年になりそうなのだが、やはり、もったいない。

窓ガラスを全部ミラーガラスにして、巨大なラブホテルにしてしまえばいいのかもしれない。もちろんそれでは皇居、東宮御所からラブホテルが丸見えになり、そこの住民に刺激が強過ぎるのかもしれないが、興奮のあまり、ついに男児誕生なんてことになればいいじゃないのだろうか。それこそプリンスホテルである。