野望の理由は?

2010-09-01 00:00:31 | 市民A
小沢一郎優勢ともいわれる民主党代表選の、意味を考える前に、「キッチンカブー」という比較的有名な株の情報サイトで、ある超辛口の女性アナリストが語っている感想を紹介してみよう。

○○さんたちが言っているように確かに中国経済はヤバイことになっているらしいし、アメリカもヨーロッパもヒドイ状態なわけでしょ?

ヒドイといえば国内もヒドイわよね~。だって小沢一郎が総理大臣になっちゃうんでしょ?ヒドイ話だわ~。

この世の地獄よね。何がヒドくて何が悲惨で何が辛いかって小沢一郎が日本のトップ・日本のドンになることぐらい悲惨な話はない。ちょっと想像しただけでもゾッとすることだわ。矢吹丈と闘って髪の毛が真っ白になったホセ・メンドーサみたいになりそう(笑)。

西部邁も本で書いているじゃない?小沢一郎に限ったことじゃないけど政治家なんてみんなゴロツキだと。背広を着たゴロツキばかりだと。その「代表取締役」が小沢一郎だと言っているでしょ?そんなのが日本国の宰相になるというんだから日本人の良心だとか道徳心なんて全くのデタラメってことになるわね。

小沢一郎が総理大臣になるだなんて、そんなヒドイ話がまかり通るんだから、もう世も末ってことよ。冗談抜きに明日からの9月相場は小沢一郎へのほぼ全国民の「拒絶反応」によってドッカーンと大暴落するようなことも想定しておいたほうがいいわね。

それもこれも小沢一郎が悪いんだけどね。暴落してもアタシのせいにしないでね。相場が悪いのも世相も暗いのも全てが小沢一郎のせいだってこと。


だそうだ。

本題とは関係ないが、冒頭の中国経済の危うさのところは、不動産バブルの崩壊の話。

ですよね。それも不動産バブルの崩壊らしいですね。北京でも上海でも人が住んでいないマンションがゴロゴロあるらしいじゃないですか。不動産価格がガタガタに値下がりし、価値が低くなったのにローンだけは残ってしまい、支払いが苦しいので何とか賃貸にして支払いを続けたい、ところが借り手がなかなかつかないので家賃を大幅にダンピングして賃貸しているらしいですよね。

住居用マンションでもオフィス用マンションでもガタガタに家賃が下落し、かつての日本のようなことが起きているみたいです。そんな状態で「世界経済の牽引役」として中国に期待していいんでしょうかね?



案外、世界経済に必要なのは、『次なるバブル』ということかもしれない。もともとはオランダの「チューリップバブル」というのが、この種の最初といわれているが、まあ、人間の性かもしれない。喜劇のクライマックスが悲劇の始まりということ。


そして、小沢一郎は、何をやりたいのか、ということ。諸説あるようだ。


まず、逮捕回避のためという説A。
 例のマンション資金とか渡した現金とかそういう問題。3年間首相を続ければ、いずれにしても時効成立になるので、逃げ切り決定となる。

次に、政治的発言権確保という説B。
 前回の総裁選挙でも、菅氏への対立候補(名前は忘れた。苫小牧みたいな名前だったかな)を打ち上げて、基礎票の確認をしている。仮に敗れても4割以上の票を確保すれば、いつでも「新党」を作って独立というゆさぶりをかけることができる。

単に、総理大臣になりたい、という説C。
 オバマに負けた共和党候補の名前を誰も覚えていないように、しょせん影の実力者では歴史には残らない。いずれ首相になるつもりだったが、これが最後のチャンスと打って出たのか。

マニフェスト完遂論。説D。
 自分の政治理念を最大限織り込んだのが、昨年の衆議員選挙のマニフェスト。多少財源がないからといって、中止や縮小は許せない。マニフェストを完遂することが、自分の政治目標の第一歩と考えているかもしれない。

トロイカ密約論。説E。
 ずっと以前から、鳩山、菅の次は自分がやることを三者間で密約していたという説。本来は残り2年でリリーフ登板の予定が、先発、中継ぎと崩れてしまったので、早々と残り3年で登板しようというのだろうか。

貸し借り関係の清算を求めているという説F。
 民主党の党費を使い込んだという説もあるが、要するに民主党で金持ちといえば、鳩山、小沢だけだそうだ。二人がなんらかの資金の返還を求めているのかもしれない。こうなると、もう魑魅魍魎ということだろう。もっとも、菅氏が複雑な貸借関係について何も知らないと、脅そうにも効果がないということになる。